GM:さて、ある日の朝のこと。オペリオ。

オペリオ:♪ん?♪

GM:君が目を覚ますと、隣に裸の女の子が寝ている。

オペリオ:♪ナ、ナニィ!?♪

GM:見た感じ、15、6歳の銀色の髪の少女。背中には黒い羽根がある。
   で、目を覚ましてきょろきょろして君と目が合って──(ラズリを指差す)

ラズリ/少女「きゃーーー!!」(悲鳴担当) 

GM:──ということで、フローラ、クロヌシ、ティンベル。オペリオの部屋から悲鳴が聞こえるよ。

クロヌシ:俺もここに残ってたんだな。──で、悲鳴だって?

フローラ:それはもう見に行くしかないでしょう。

クロヌシ:ドアをばーんと開ける!

GM:半裸のオペリオ(←いつもそうなのだが)と、半分泣きそうな顔の全裸の少女が目に入る(笑)。

オペリオ:「♪ち、ちがううう!  誤解だああああ!♪」

少女:「なに? このおぢさん……。オルディは?  ラグランジェは?  あれ……あ……あー!
    (ばたばたと体にシーツを巻いてジト目で)……何かした?」

オペリオ:「♪いえ、何も。多分(笑)♪」

フローラ:「……全然説得力ないわね」

ティンベル:どう見てもあの赤ん坊──ロゼだっけ──が大きくなった姿だよね。
      「(びしっと指差して)貴様、あの赤ん坊だね!」

クロヌシ:「貴様って……」

ロゼ:「……お姉ちゃん、誰?」

ティンベル:拳で聞けぇぇ! ──てのは冗談だけど……(笑)。ティンベルよ。

ロゼ:「ティンベル?(クロヌシを見て)おじさんは?」

クロヌシ:「私はおじさんではなーい!  まだ32だぁ!」

ティンベル:「……十分おじさんだと思う」

ロゼ:「うんうん」

オペリオ:「♪おれもおじさん?♪」

ロゼ:「どう見てもおぢさん。でも……(くすっと笑って)ホントよく似てる、あたしの父親に」

フローラ:「──で、アンタは誰なの?」

ロゼ:「あたし?  あたしはメーヴェのロゼ」

ティンベル:メーヴェ?

GM:魔界では魔族のことを『メーヴェ』と言うのだ。「魔族」ってのがすでに差別用語だからね。
   ちなみに人間のことは『オゥリン』と言う。

フローラ:「ふーん。で、何しに来たの?  魔界からわざわざこっちに来たんでしょ?」

ロゼ:「んーとねぇ、あたしって『精神体』なの。で、『本体』が人間界にあることが分かって……オルディとこっちの世界に来て……、
    それで………あれ?  あたし、何か忘れてる気がする。大切な、何か……」

GM:そのとき、別の部屋から悲鳴が上がる。この声は──レミーラだ。

フローラ:なんと、それは急がねば!  待ってろ、今駆けつける!  そして、駆け抜ける〜!

クロヌシ:駆け抜けるなぁ〜! ──俺も行くぞ。

ティンベル:私も。オペリオはロゼをお願いね。
 


GM:どっかで見たような全身黒タイツ暗殺者たちが、レミーラを連れ去ろうとしている。

クロヌシ:カーディナルでクレリアを襲った奴らか!

GM:レミーラ(気絶してる)の近くに2人、扉の近くに2人、計4人の全身タイツ。

フローラ:「その子に触るな!  その子はアタシのものよ!(笑)」

クロヌシ:先手必勝!  斬りかかるぞ。

GM:でも扉はひとりしか通れないよ。そんなに入り口に固まってたら、中入れないぞ(笑)。

フローラ:「だぁ〜、クロヌシ、邪魔よ、どきなさい!」

GM:どく前にイニシアティブを決めようか。グレンがいないからクロヌシ振ってね。

クロヌシ:(コロコロ)2。

GM:こっちからか(にやり)。
   暗殺者AとBはレミーラのそばへ。CとDはクロヌシに近づく。で、Cが大振りの攻撃!(コロコロ)当たってるよ。

クロヌシ:──よけられん!

GM:けけけけけけ。「切り」の15点ん!

クロヌシ:それは……結構きたな。こっちの攻撃は(コロコロ)外れ。

フローラ:クロヌシの後ろから魔法銃で『火球』発射。(コロコロ)あら、あらぬ方向に(笑)。

クロヌシ:それって俺の後頭部に当たるんじゃないか?(笑)

ティンベル:軽業でドアとクロヌシの隙間をくぐり抜ける。修正はどのくらい?

GM:マイナス……5?

グレン:いや、狭い扉だからマイナス6だな。

ティンベル:マイナス6ね。(コロコロ)成功。跳びながら獣人化する。暗殺者の横にすたっ!(と着地)

GM:で、次のターンだな。(コロコロ)イニシアティブは6!

クロヌシ:(コロコロ)2……。

GM:暗殺者Bがティンベルに全力2回攻撃。

ティンベル:それはもちろん「コンビネーション受け」する(笑)。

GM:だああああ……。

ティンベル:(コロコロ)受けてからキック、キック2連発!
 


GM:暗殺者Cがクロヌシに全力攻撃──フェイントからの攻撃ね。

クロヌシ:フェイントの修正食らって──(コロコロ)何とかよけたぁ!

GM:暗殺者Dは待機。暗殺者Aはレミーラをつかむ──とこまでだろうな、1ターンだったら。

クロヌシ:こっちの攻撃だな。(コロコロ)うーら、当たってるぞ。

GM:(コロコロ)ところがどっこい、こっちは「受動防御」で止めている。

フローラ:もう一回クロヌシの隙間からバン!(コロコロ)ファンブル(笑)。

ティンベル:それは絶対クロヌシに当たってると思う。

GM:うんうん。ダメージ食らっといてね。

クロヌシ:なにー! なんで味方の攻撃を……。

フローラ:(コロコロ)あ、結構大きい。11点。クロヌシの髪、アフロになってんじゃない?

一同:(爆笑)

クロヌシ:だああああ……俺の艶やかな黒髪がぁ……。

ティンベル:天井を蹴って『飛翔蹴り』! 暗殺者Aを狙う。(コロコロ)成功してるよ。
      レミーラには当たってない。足の鍵爪で「刺し」攻撃ね。

GM:なんちゅー攻撃を……。(コロコロ)よけらんないし。

ティンベル:(ゴロゴロゴロ〜)30点。

GM:へ? ……よく、聞こえなかったんだけどぉ……(ひきつった笑い)。

ティンベル:「刺し」の、さん、じゅっ、てん!

GM:しくしくしく……(コロコロ)死んでるし。
 


クロヌシ:やっぱり『超テーレ人』に変身してないと駄目だな。

GM:ティンベルへの攻撃がクリティカル──ダメージこんだけだけど。

ティンベル:それは結構痛いかも。(コロコロ)あ、転倒してる。
 


GM:突然『十六夜』の髪の毛がほどける。

クロヌシ:『十六夜』が? ひょっとして抜けるのか?

フローラ:抜いちゃえ、抜いちゃえ。

クロヌシ:よし、いくぞ!
 


GM:暗殺者C、Dは吹き飛ばされる。レミーラは床にどさっ。

クロヌシ:うを!? 何かすごいぞ、この刀。

GM:ちなみに『十六夜』の刃は金色だ。半透明の金色。

フローラ:何かよく分かんないけど、今のうちにCに『火球』発射!(コロコロ)ダメージ13点。

GM:あ、それで気絶してる。

ティンベル:じゃあ、もうひとりを足払いする。クロヌシの目の前に。

クロヌシ:おいしいところいただきって感じだな。(コロコロ)だー、『孤月』の攻撃外れ!
     『十六夜』の方は……(コロコロ)成功してる。ダメージは──

GM:あ、振る必要ないよ。『十六夜』の刃が触れた瞬間、暗殺者の体は蒸発してなくなるから。

一同:ををををを……(驚き)。

クロヌシ:怖いぞ、この刀……。

フローラ:でもまあこれで全員倒したわね。

GM:(ふふふ……)突然『十六夜』の柄──木でできてた──にひびが入り、砕け散る。
   そして中から金色のアメーバのようなものが溢れ出てくる。

クロヌシ:うをわっ!?

GM:そして金色の物体はレミーラの体を覆い始める──まるで、取り込むかのように。

フローラ:「だあああああ!  何すんのよ、この金色アメーバぁ!」

クロヌシ:「『十六夜』が……なんで……刀じゃなかったのかぁ?」

GM:そうこうしてるうちにレミーラは完全に包み込まれてしまった。

ティンベル:手で引きはがそうとするけど──

GM:無理だね。

クロヌシ:「くっそう、どうする!?」

フローラ:「どうしょうもないわよ!」

GM:そのとき、ナタリーが部屋に飛び込んでくる。あとセイアとクレストも。

ナタリー「蒼茫の海蛇<カーロ  ウォンター>よ その力を示せ 『回生水<ルーヒ  グナーデ>』!」 

GM:彼女が呪文を唱えると、アメーバの動きがぴたりと止まる。
   そして、ずるずるとレミーラから離れると、一振りの剣に姿を変えていく──金色の剣に。

クロヌシ:「……な、何をしたんだ?」

ナタリー:気を静める魔法を唱えたんです。その刀は、少女が姿を変えたものだと聞いていましたから。

クロヌシ:人間にかけるやつか?

ナタリー:ええ。

フローラ:なんかますます不気味ね、その刀──今は剣か。

クロヌシ:『十六夜』を拾うぞ。……何にもしないだろうな?

GM:大丈夫みたいだよ。

クロヌシ:ふう。

GM:で、セイアが生き残ってた暗殺者にとどめをさす。ざくざくっとね。

ティンベル:ちぇ。

ナタリー:「どうやらレミーラは狙われているようですね」

フローラ:「そんなの見れば分かるわよ(笑)」

ナタリー:「ほほほほほ。
      (気を取り直して)『ホフヌング』のメンバーから護衛を出しましょうか? それとも『ホフヌング』で保護しましょうか?」

クロヌシ:「ん?  どう違うんだ?」

GM:レミーラをこの部屋に置いて護衛を増やすか、別の場所に移して保護するか、ってこと。

ラズリ:考えどころだよ。ナタリーさんが信用に足る人物なのかどうか。

フローラ:クレリアの母さんなら信用できるでしょ──本物ならね。

ナタリー:「その剣はどうします?  こちらで預かってもいいですけど」

クロヌシ:(しばらく考えて)「この剣は俺が持っておく。ガトーさんから預かった大事な剣だからな」

ラズリ:(小声で)その割りにはものすごく不気味なんだけど。

クロヌシ:ここにいないヤツは黙ってろ。

フローラ:「じゃあ、レミーラはお願いするわ。その代わり──ちゃんとした設備のところにしてよ」

ナタリー:「それは保証します。(セイアの方を向いて)担架の準備を」

フローラ:レミーラはまだ気絶してるの?

GM:そうだよ。

フローラ:髪をなでてやるぐらいしかできないわね……。

GM:やがて担架が到着し、レミーラは運ばれていく。

ナタリー:(それを見送って)「さて、代わりと言ってはなんですが──」

クロヌシ:「か、金か?」

ナタリー:「……違いますって。あなた方に、ある『計画』の手助けをしてもらいたいのです。もちろん、報酬は払います」

クロヌシ:「計画?  どんな計画だ?」

ナタリー:「あなた方がイエスと言ってくだされば、お話しします」

クロヌシ:「あー、イエスだ、イエス」

フローラ:「おお!? どしたの、クロヌシ」

クロヌシ:「いや、金がほしい(笑)」

ナタリー:「他の方は?」

フローラ:「アタシも手伝うわ。レミーラ預かってもらってるし」

ティンベル:(がんっと壁を叩いてから、こくっとうなずく)

クロヌシ:さっき敵に転ばされたのが、よっぽど悔しかったんだな。

GM:壁、壊さないでくれよ。

ティンベル:大丈夫。獣人化は解いたから(笑)。

ナタリー:「では、とりあえず『ホフヌング』の本部に移動しましょう」




リプレイ第二部目次