リューセ:「こらこらこら」
サリース:「もー……。『ねーちゃんの髪はくーろぐろ。カラスのしっぽもくーろぐろ。大将のおなかもくーろぐろ』……」
GM/マスター:(低い声で)「『……奥へどうぞ』」
店の奥の隠し扉から地下へ潜ると、そこはブラックマーケット。あやしげ〜で薄暗〜い中を、金持ちそうな人たちが物色して回っている。
サリース:「こういう雰囲気、好きかも」
アルバス:「暗いのはイヤだ」
GM:「伝説の武器や防具、高価な美術品(もちろん盗品)、怪しい薬に人間の臓器……奴隷も売ってる」
ゼナ:「機械も売ってるかな」
GM:「売ってるだろーね」
サンダユウ:「はっ、あそこに俺と同じものが!」
アルバス:「あれはヨンダユウ!(笑) あっちにはイチダユウまで!」
サリース:(無視して)「さっさとトランク渡しちゃおう」
アルバス:「いってらっしゃい」
GM:「さっきの『オレに任せとけ』宣言はどうしたのさ」
アルバス:「……分かったよ。オレとサリースでいく」
ユンケ・ガンバ:「「ならわたいらは後ろからついていく」」
アルバスとサリース、ユンケガンバは奴隷売り場へ。
リューセ:「いつの間にか私が商品になってたりして(笑)」
サリース:「どこにいるのかしら。トランクをちらつかせながら立っとくね」
GM:「では次々と奴隷が買われていく。んで──『次も掘り出し物だよ』」
リューセ:「私?」
GM:「残念ながら違う。ポニーテールの女の子だ。サリースは判定してみて」
サリース:(コロコロ)「成功してるけど?」
GM:「その少女に見覚えがある。君が昔働いていたところで一緒だった子だよ。名前はウェンディ」
サリース:「うーわー。昔のところって、あそこぉ?」
ゼナ:「昔って?」
サリース:「知らなくていい」
GM:「サリのキャラクターシートを見れば分かるよ」
ちなみにサリースはファーストクラスが(元)盗賊で、セカンドクラスが手品師、バイカー(バイク乗りね)、んで──(元)娼婦。娼婦だったことは、PCたちは知らないことになっている。
サンダユウ:「ふーん、元暴走族か」
アルバス:「手品師だろ?」
サリース:「アクマでボケるわけね。……その方がいいけど。──それよりウェンディよ。困ったな……。何とか助けてあげたいけど……」
GM:「さてさて。そーしてると、黒マントの男がサリースに近づいてきて、マントの下のトランクをちらっと見せる。サリースが持ってるヤツと同じデザイン」
サリース:「こっそりとすり替える。判定はしなくていいよね?」
GM:「トランクを受け取ると、鍵のところを見てちょっと表情を変える」
一同:(ふるふるふるっと首を横に振る)
サリース:「さっさと男から離れます」
GM:「なら男も去っていくよ。──と、そのとき!」
ゴ……ゴゴゴゴゴゴゴ……!
GM:「じーしーんーだぁ!」
一同:「なにぃい!?」
GM:「周りは早くも大パニック! 金持ちのおじさんおばさんたちは我先にと出口へ殺到する。で──そこに天井がドーンと落ちてきて、ほとんどの人がつぶれてしまう」
一同:「うわぁ……(絶句)」
サリース:「サンダユウたちに姫をまかせて、あたしはウェンディのところへ走る!」
GM:「君たちのとこにも天井がガラガラと崩れてくるぞ。『技』か『体』の回避で3回判定するのだ。1回失敗するごとに、一律20点ダメージ」
一同:「うわぁー!」
サンダユウ:「姫をかばうぞ!」
これでリューセが死にかけ、アルバス、サリース、ゼナ、サンダユウもそれぞれダメージを負った。ユンケとガンバなんか完全につぶれてるし(笑)。
ダメージを受けなかったのはリルルだけ。
リルル:「ありがとうサンダユウ」
サリース:「たまにはかっこいいじゃない」
サンダユウ:「しゃべってないときはかっこいいんだ(笑)」
ユンケ:(頭に岩が刺さったままで)「あー、ビックリした」
アルバス:「刺さってる刺さってる」
GM:「大惨事になってしまった。しかも出口はふさがってしまったし」
リューセ:(のーんびりと)「閉じこめられちゃったねぇ……」
GM:「てーことで、怪我人ぞろぞろ死人ぞろぞろ、品物壊れてて、もうぐっちゃめっちゃだね」
ユンケ・ガンバ:「「あ、お宝がたくさーん! 地面に落ちたモノは共有財産だわさぁ!」」
サリース:「ウェンディは大丈夫だった?」
GM:「ウェンディを盾にしたんだっけ?」
サリース:「違ぁーう! ──大丈夫だったら、ウェンディをみんなのところに連れていく」
リューセ:「怪我人の治療をしないといけないのかな」
ユンケ:「ああっ! 今日は医者の格好をしてるっ!(笑)」
サリース:「あんたには頼まないって(笑)。──じゃあリューセは怪我人の治療をお願いね。残りの人は出口を探し──ってそこ! 火事場泥棒すんなぁ!」
アルバス:「何のことだ?(笑)」
GM:「結局生き残ったのは4、5人。ケガしてるけど」
リューセ:「足手まといになっても困るから、全員治療しとくね」
ユンケ:(コロコロ)「ファンブル。出口はこっちだわさ!」
ゼナ:(コロコロ──同じくファンブル)「ホントだ。サリースさん、こっちこっち!(笑)」
ユンケ:「ほら、ここの岩の隙間(わずか数センチ)から出れる」
サリース:「そりゃあんたたちだけだって。──成功度が一番高いのあたしだけど?」
GM:「じゃあサリースが下水道に通じる通路を見つけた」
リューセ:「下水道かぁ。なんか昨日も来た気が(笑)」
朝顔組(命名アルバス)御一行様、下水道へごあんなーい!

サリース:「怪我人をはさんで、前にあたしとアルバス、リューセ。後ろにゼナ、サンダユウ、姫ね」
ゼナ:「ライトつけます」
リューセ:「上流と下流、どっちに行こうか」
サリース:「下流に行けば、マンホールがあると思うけど……?」
ユンケ・ガンバ:「「そのへんの虫に聞いてみるだわさ」」
ひょいっと虫を捕まえるユンケ。
GM/虫:「『チキチキチキチキチキ……』」
ゼナ:「何て言ってる?」
ユンケ:「チキチキチキチキチキ……」
サリース:「いや、だから、人間の言葉で……」
ユンケ:「チキチキチキチキチキ……」
ゼナ:「話ができるんじゃなかったの?」
ユンケ:「………………」
ぱくっ!
サリース:「食べるなぁ!」
ユンケ:(ふるふるふるっと首を横に振る)
サリース:「あーのねぇ……」(あきれて声も出ない)
一行は下流へ。
GM:「しばらく行くと別れ道。まっすぐ行くか、右に曲がるか。右に曲がるなら下水の川(幅2メートル)を飛び越えないといけない」
サリース:「失敗すると悲惨ね」
GM:「サンダユウを沈めて踏み台にすればいい」
一同:「なるほど」
アルバス:「無理して飛び越えることないだろ。まっすぐ行こーぜ」
つーことで、とりあえずまっすぐ進むことに。


