MOND REPLAYV  XX

リューセ:「いつもはアルバスがいるとすごく心強いんだけど、今日はなんか不安……」

アルバス:「何を言う」

GM:「吟游詩人がいるじゃないか。君らはあるイミ最強の3人だぞ」

サリース:「あるイミ、ね」

アルバス(写真を見せて)「すいませーん、ここにこういう少年来ませんでしたか?」

GM/ジャンク屋:「『ああ、午前中に来た子やねェ』」

ウェンディ:「いきなり当たりですね」

アルバス:「ここでディスクを買っていったと思うんですけど、あれはどこから……」

GM/ジャンク屋:「『ああ、あれかいな。いや、それがこっちにもよー分からんのや。気がついたら店の隅にあったっちゅーか』」

アルバス:「気がついたら店の隅にあった……。難しいな……」

リューセ:「しかもそれを売ったという……」

アルバス:「そのディスクの発行書なんてのは……ないですよね」

GM:「北の大陸の言葉で書いてあるからなァ。いや待てよ……(裏設定をいろいろ思い出して)北の言葉はルーン文字──魔法を使うときに用いる言葉と似てるから……リューセには読めないこともないのか。あとアルバスにも。どっちにしろ発行書なんてのはない」

リューセ:「そんなモノを、売ったのね……?」

GM:「謎のディスク、5タラン(笑)」

アルバス:「ゼナはなんでそのディスクを買ったんだ?」

GM:「安かったから」

アルバス:「ありがとう」

サリース:「それだけかな?」

リューセ:「姫にいいとこ見せたかった──からって買わないか、ふつう」

サリース:「いつの間にかゼナがナンパ野郎になってるわね……」

GM(そんなこたないと思うが……)

サリース:「──てことは、ゼナを探し出さないと、どうしょーもないワケね」

リューセ:「いや、ゼナを探すより──」

オペリオ:「全裸になった方が」
 

 なるな!(笑)
 

リューセ:「おじさーん、そのディスクがいつ置かれたか覚えてない?」

GM/ジャンク屋:「『店開けて──商品並べて──しばらく売ったり買ったりして──気がついたらあったんや。誰か忘れていったんか、落としていったんか』」

ウェンディ:「そんなもの……」

リューセ:「売らないでよ……」

GM/ジャンク屋:「『1時間は待ったんやで。1時間待って誰も取りに来ーへんかったから、売ったんや』」

サリース:「普通は半年待つの!」

GM:「ここは商業都市、売れるモノは何でも売るの!」

アルバス:「防犯カメラかなんかは……」

GM:「ない。露店だからね」

サリース:「露店かァ。なら誰が来たかなんて把握できないわね……」

オペリオ:「よし、『ムーディブルース』((C)ジョジョの奇妙な冒険)で再生だ! ……そんな便利なもの、この世にはないですね」

リューセ:「しょーがないねェ……」

アルバス:「とりあえずどっかで一服するか」

オペリオ:「とりあえずどっかで1泊するか」

リューセ:「いいねー」

GM:「1泊するの? オペリオと?」

オペリオ:「よっしゃァァ!」

アルバス:「おめでとー!」

オペリオ:「ひとりのアバンチュール!」

リューセ:「ちがうちがう。……でもそういうところが一番落ち着くんだろうな、私」

アルバス:「てことで我々は喫茶店に行こう」

サリース:「オペリオがいなかったらデートしてるみたいなのにね」

GM:「一方サリースたちは、レストランをいろいろ回ってみたけど手掛かりはない」

サリース:「あら? てっきりリルルにいいとこ見せようとして高い店に入ったと思ったのに」

ウェンディ:「やっぱり若いうちのデートは露店なんかで食べるんですかね、タコ焼きとか」

GM:「そーすっと、タコ焼き屋で3パック買っていったカップルがいたらしい」

サリース:「ゼナたちかな……」

アルバス:「3パック?」

リューセ:「ゼナってコーンフレークしか食べないんじゃなかった?」

アルバス:「それは朝だけ」

サリース:「ホントにゼナたちだったの?」

GM/タコ焼き屋:「『始めはどっちも女の子かと思ったんやけど……な』」

サリース:「間違いなさそうね。……でも何で3パック……?」

GM:「ここで重要なのは、1パック6個入りだということだ。普通は10個ぐらい入ってるんだけど、ここでは1個が大きい代わりに6個入り」

ウェンディ:「6個入りが重要……?」

サリース:「3パックを2人で半分に分けた……? まさかね……」

ウェンディ:「さすがにそれは多すぎませんか?」

オペリオ:「下の口からも食べたんだよ」

サリース:!! さりげなく何を口走ってんのよ!」

オペリオ:「いや、ほら、『空耳アワー』……」

GM:「空耳でも何でもないと思うぞ」

サリース:「で、3パック……」

ウェンディ:「??? よく分からないですね」

GM(かえって混乱させたか。リルルが2パック食べた、というオチなんだけど(笑))

オペリオ:「やはりタコ焼きにも封印されている人物が……」

GM:「おらんおらん(笑)」

ウェンディ:「そんなタコ焼き食べたくないです」

GM:「で……お金は全部ゼナが払った」

サリース:「単なる見栄張り……?」

ウェンディ:「とりあえず1パック買って、食べながら話を聞きましょう」

サリース:「それは基本ね。……でも2人で6個じゃ足りないかな……昼食の後だからいいか……」

GM:「買ってみると、確かに普通のより一回り大きい! しかも! カツオブシがちょっとちがァーう!」

サリース:「いいカツオブシ使ってんのね」

GM:「食べてみると、これがうまい!」

ウェンディ:「うーん……」

サリース:「1パックはおみやげ……? 違うか……」
 

 行き詰まったサリースはカリストパラスに連絡を取ってみるが、ゼナたちは戻ってきていない。
 

GM:「店の人の話だと、ゼナたちは街の中心に歩いていったらしい」

サリース:「じゃあ、向かってみようか」

GM:「では街の中心。真ん中に噴水があって、その周りに露店がぶわーっと」

サリース:「よし、探すわよ! とりあえず噴水周りから行くのが基本かな」

GM:「では判定してみよー。『心』の攻撃ね」
 

 サリース成功。ウェンディ失敗。
 

GM:「ゼナの後ろ姿がちらっと見えた気がした。すぐに人込みの中に消えちゃったけど」

サリース:「いた! ウェンディ、追うわよ」

ウェンディ:「わたし失敗したから、サリースさんひとりで行ってください」

サリース:「なに言ってんの、アンタも来るのよ」

ウェンディ:「こういうのはサリースさんの方が得意でしょう?」

サリース:「そりゃ、美少年も美少女も追いかけるのは得意だけど……」

オペリオ(メチャクチャ冷静な声で)「知ってる? それって『ストーカー』っていうんだよ」

サリース:「ぶっ」(飲みかけのジュースを吹き出しそうになる)

GM:「では君たちの少し前を、ゼナとリルルがびみょ〜な距離を開けて歩いているのが見える」

サリース:「意識してるんだけど、もう一歩が踏み出せないという──」

オペリオ:「『Majiで恋する5秒前』ってヤツだね。くふふッ」

リューセ:「ほほえまし〜〜」

ウェンディ:「ニヤニヤしながらついて行きます(笑)。やじ馬ですね、これじゃ」

オペリオ:「野人! そして、裸人! 裸人伝説は俺が成す! ──って『北斗の拳』の読み過ぎだっちゅーに」

サリース:「とりあえずバレないように追いかけましょ」

GM:「そーすっと、あっちへ行ったりこっちへ行ったり延々と──まあデートが続くワケだ」

ウェンディ:「はっきり言ってごちそうさまな場面ばっかりですね」

リューセ:「タコ焼きは?」

GM:「持ってないね」

サリース:「食べちゃった後か……」

ウェンディ:「この2人は関係なかったみたいですね」

サリース:「さっさと話だけ聞こうか」

ウェンディ:「えー、でも邪魔しちゃ悪いのでは?」

サリース:「もう夜よ。こっから先は5年後ね」

オペリオ:「Majiで恋する5年前ってヤツだね。……長いなァ……」

ウェンディ:「3年もすればOKですよ」

サリース:「そうかなァ……。まあいいわ。ゼナの背中をぽんとたたく」

ゼナ(びくぅッとして銃を向けながら)「……サ……サリース……さん……?」

サリース:「そんなに警戒しなくても、用が済んだらさっさといなくなるってば」

ゼナ:「用って……何です?」

サリース:「かくかくしかじか」

GM:「あのなァ……」

サリース:「だって隠すことなんてないもん」

ウェンディ:「どうしてあのディスクを買ったんです? 何か根拠になったこととかってあるんですか?」

ゼナ:「パッケージ、かな」

ウェンディ:「どんな?」

ゼナ:「しぶい髭面のおじさんの横顔が写ってて……見たことない文字でタイトルが書いてあって……」

サリース:「し、しぶい……? あれが……?」

ゼナ:「それで……あんな人が本当の父親だったらよかったのにな……なんて」

一同:「なにィィ!!?」

オペリオ:「そういう話だったのか……。なんだ、いい話じゃないか」
 

 もちろんウソである。


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