ここで少し時間を巻き戻し、話は『アイオーン』サイドへ移る。
GM:『アイオーン』はまだ聖都ヴェルザンディにいる。今から『嘆きの壁』を越えないといけないのだな。
カー:「カー!」
GM:君たちは次女ルーベルを探さないといけない。長女シャナスも行方不明だ。
ビッケ:「さらわれたのはずいぶん北の方――イシュタルだったはずだが」
シェオール:「確かに。壁を越えるよりもイシュタルに戻ることを考えた方がいいんじゃないか?」
GM:さらったのがゲオルグだからねェ。
ビッケ:「ゲオルグならゼナのところに現れるんじゃないか?」
シェオール:「ゼナを監視しろって?」
カー:「子離れのできない親はダメカウ」
トパーズ:「親離れのできない子供もね……」
一同:………………(マフィの方を見る)
マフィ:な、なによゥ……。それはアルバス兄ちゃんのことでしょ?
GM:確か前回、親父と次女を探すために『壁』を越えるってことになったはずだけど。
ニーヴェ:「それにこの短時間でモトからイシュタルに戻ったことを考えると、ゲオルグは何らかの高速移動手段を持っていると考えられます」
シェオール:「なるほど……。するとこっちに来る可能性もあるわけか……」
ニーヴェ:「彼は『壁』を越えるはずです――『大いなる遺産』を目指すなら」
ビッケ:「『クーア』を探して次の街に行くことは十分考えられるな……」
……それより、この街に『クーア』を持った人がいなかったか?
GM:クリシュナだね。こっちのパーティーは会ったことないんだっけ?
ニーヴェ:「それも含めて……ちょっと寄りたいところがあります」
『月の雫』大神殿――
シェオール:「クリシュナ?」
ニーヴェ:「ええ、ワケあって神殿で面倒見てもらっているの。だけど……ここに置いていくことはできないから……。……私が傍にいないと……」
GM:ではここで『心』判定してみて――成功?
ガシャ――ン!
GM:奥からガラスが割れるような音がする。
トパーズ:「この音……ただごとじゃないんじゃ……?」
マフィ:「行ってみよう!」
トパーズ:積極的〜! さっきのアルバスと比べたらかなり話の展開早いよね(笑)。
GM:では音がしたと思われる部屋に入ってみると、神官が3人いてベッドにケガ人が寝ててその傍にクリシュナがいる。床には割れたコップの破片が散らばってる。
GM/神官:「『はやくチカラを使わないか!』」
シェオール:『力』?
GM:クリシュナにはかなり強い『治癒能力』があるらしい。
トパーズ:で、囲まれてるの?
GM:囲まれているというか……『力』を使うよう強要されて、抵抗したときコップを落としてしまった、という状況。
トパーズ:「おだやかじゃないなァ……」
GM/神官:「な、なんだお前たちは! ……ニーヴェ様!?」
ニーヴェ:「手を離しなさい」
シェオール:「その子はいただいていく。お前たちは――」
マフィ:「しょぶん! いきなり3倍『爆裂火球』とか撃とうかなッ♪」
GM:ルーンおじちゃんに教えてもらったんだな。
トパーズ:さすがにそれは止めとく。ダメよマフィ。
マフィ:つまんなーい!
ニーヴェ:「さ、いこうクリシュナ」
クリシュナ:「うん」
ニーヴェ:「でもその前に……その人のケガ、治してあげて……。痛いのは……嫌でしょう?」
クリシュナ:「……うん……」
などということがありつつ……
カー:「拉致成功カウ!」
トパーズ:「拉致じゃなくて保・護」
マフィ:「拉致じゃなくて鯱ー!」
GM:それじゃクリシュナ連れて、『壁』を越えるよ?
ゴーヴァ:『また門番と交渉しないといけないのか?』
GM:ニーヴェが頼めば開けてもらえるよ。「あ、あの男の妻だ……」とかって(笑)。
トパーズ:スゴイ! あたしたちはあんなスゴイ人の下で働いているのね……。
シェオール:「――で、街を出るのはいいとして、『船』はどうするんだ?」
ニーヴェ:「普通のでよければ、神殿のものがあります。それをちょっとだけ借りていきましょう」
シェオール:……それって略奪なんじゃないか……?
トパーズ:……やっぱスゴイ人なのね……。
こうして、『アイオーン』もまたヴィゾフニルに向けて出港した――

リューセ:ユナの様子はどう?
GM:記憶が混乱してる。名前ぐらいしか思い出せないらしい。
リューセ:「大丈夫大丈夫、ずっとここにいていいからね」
サリース:「お姉さんが手取り足取り……」
GM:ユナはサリースのことを毛嫌いしているようだ(笑)。
ガンバ:顔がキライなんじゃない?
アルバス:存在そのものがイカンのだろ。
サリース:それは教育上よくないからってこと?
アルバス:生理的に受けつけない。
リューセ&オードー:……ヒドイことを言う……。
GM:これでアル×サリという可能性は全くなくなったな……。
ゼナ:最初からなかったと思う……。
オードー:同人なら何でもアリだべ。
リューセ:ジャッハ×ゲオルグとか……?
一同、顔がひきつる。さすがに見たくないらしい。
GM:あとは……殴られても蹴られても、アルバスを慕っているように見える。
オードー:奇特な……。
サリース:ユナ、アンタも物好きねェ……。
リューセ:いや、アイよ、アイ!
ガンバ:哀しい方のアイ(笑)。
リューセ:「もうここに住んじゃえば? アルバスの部屋に転がりこんでも私は何も言わないから」
アルバス:「空き部屋いっぱいあるだろう」
GM:どこにしようか?(部屋割り表を取り出す)
ガンバ:わたいらの隣でいいだわさ。
GM:そだね。
サリース:どうあってもあたしから遠ざけたいのね……。
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ガンバ |
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部屋はユンケ・ガンバの隣に決定。
GM:さて……ユナはすぐにエスペルプレーナでの生活に慣れる。機械のこととか台所の使い方などなど……まるではじめから知っていたように。勝手知ったる他人の家、みたい。
アルバス:そりゃまァ……昔と変わってないだろうからな、この『船』は。――冷蔵庫の中身も昔のまま?
GM:いや……まさか湯葉が入っているとは(笑)。
サリース:しかも乾燥した四角いヤツ。
アルバス:なんで湯葉があって紀州の梅はないんだよゥ……。
サリース:紀州って限定するからいけないんじゃないの?
ガンバ:奇襲のウメならあるかもしれないだわさ。
カリストパラス:『みなさん、街が見えてきましたよ』
朝顔組、ヴィゾフニルに到着――

GM:レオ、アン、娘のリディは留守番だ。
ガンバ:いきなり言葉が通じなかったらイヤだね。
GM:そんなこたァないよ。あ、エノクは目をキラキラさせてるから。
サリース:学者にとっては天国みたいなとこよね、確かに。
リューセ:「私たちはここに調べモノをしに来たんだよね。こういうときは大勢で調べた方がはかどるよね。ひとりでも多い方がいいよね。……ね、アルバス」
アルバス:「ひとりぐらい増えても減っても変わらんだろう」
サリース:「アルバスの代わりにユナ連れていこうか」
リューセ:「アルバスぅー……」
アルバス:「……分かったよ。ついていけばいいんだろ?」
リューセ:「うん!」
GM:街の中央に位置する高ーい建物が、ヴィゾフニル最大のデータ量を誇る中央図書館です。でも入るには特別な許可がいるらしい。んで……ちょっと『心』の『受動』値で判定してみて。アルバスにマイナス20、サリースにはプラス20の特別修正をあげる。
アルバス:マイナス20? ……成功するワケがない。
サリース:かなり成功してる。
GM:やっぱよく見てるってことか(笑)。えーと、今日はいい天気で人も結構いるんだけど……カップルがよく目につく。で、今目の前で話をしてるカップルの彼女の方、さっき別の男と歩いていた気がする。
サリース:どーゆーこと??
オードー:それは双子って言えるぐれェソックリ?
GM:そうだね。服装とか化粧のかんじが違うけど。とか言ってるうちに、また一組……。そして今度は別の女の子のソックリさんを見かける。
一同:???
GM:えーとつまり……例えば、リューセのソックリさんを3人見た後、サリースのソックリさんを2人見た……みたいなかんじ。
ゼナ:みんな同じ顔なの?
GM:そんなことはない。ときどき同じ顔の人がいるってぐらいで。周りの人はそれを気にしてる様子もない。
オードー:双子三つ子が多いんだな、と理解するだ。
GM:そうしてると、日陰で本の陰干しをしているおじいさんがいる。
ガンバ:そうか、あれは全部本だったのか!(笑)
GM:(大当たり〜だよ)
アルバス:じいさんも2人?
GM:じいさんはひとりだってば。
オードー:「この街は双子や三つ子が多いっすね」
GM/じいさん:「はあ、いい天気ですねェ」
アルバス:殴っていいぞ。
ガンバ:わーい!(武器を手に取る)
GM/じいさん:「今日は……ようヤヨイちゃんを見る日だのう」
リューセ:「ヤヨイちゃん? ヤヨイちゃんって誰です?」
GM/じいさん:「『ヤヨイちゃんはヤヨイちゃんじゃよ。今一番人気らしいからな』」
リューセ:「一番人気……? ──ってことは普通の人じゃないってこと?」
サリース:「ひょっとして……『フーリー』……とか……?」
GM/じいさん:「裏通りに行ってみれば分かるよ」


