プロダクションノート:12

chapter19について
アールマティ編は、大きく6つのパートに分かれています。
chapter19はそのうちの「巨人の村」「純血種培養所」のエピソードです。
「巨人の村」の話では、トールでの巨人事件の真相が判明します。とは言っても直接説明してはいないので、頭を整理しないとよく分からないと思いますが。
「培養所」の話では、chapter04からずーっと引張ってきたリルルの正体が明かされます。
リルルについてはいろいろ設定案があったのですが、結局このような形に収まりました。
純血種――王家(アステル)の血を引いているので『姫』だった、ってことです。
最初のころは、冗談抜きで「サンダユウが『ヒーメル』と『姫』を聞き間違えた」という設定だったんですけどね。

「天使になんてなれなかった」 はWANDSの曲から。

chapter20について
chapter20は「魔法科学研究所」と「アヴァロン王子」の話です。
シェオールがゼナF−1というのは、キャラクター設定当初から変わってません。
言われて見ればそのまんまなんです、ゼナとシェオール。特にchapter09の扉絵とか。「可能性のひとつとしては、考えていた」とシェオールのプレイヤーは言ってました。(肝心なところはプレイヤーも知らないのです。ゴーヴァもそうでした)
後半は「アヴァロン完結編」です。当初はこんなに長い話になるつもりはなかったんですが、いつのまにか結構な量になってました。
「アヴァロン編」は過去の話で結末が決まっているため、あえてプレイヤーがほとんどストーリーに干渉できないようにしてみました。だからダンジョン探索を増やして、プレイヤーが物語に干渉しているように錯覚するようにしています。
「GMのひとり語り」はTRPGの御法度のひとつですが、長いエピソードの中の一部分ならアリかな、とも思います。
というワケで後半は「半リプレイ」とでもいうべきモノになってます。
アヴァロンたちに感情移入しちゃうとつらい話でしたが、GM的には満足のいくデキとなりました。
そして最後に大きな謎を残し、「アヴァロン編」は幕を閉じます。

「永遠」はZARDの曲から。冒頭の言葉も、歌詞から拝借しました。

chapter21について
chapter21は「VSアルバス」と「エスペルプレーナ2入手」です。
「アルバスが敵になる」というのはアルバスのプレイヤーとの雑談の中でうまれたアイデア。
アルバスのことをみんながどう思ってるのかを引き出せたらよかったんですが……みんな放心状態でした。
「アルバスならやりかねん」と「アルバスでもさすがにここまでは……」の間で心ゆれていたようです。

分量の配分を間違ってしまって、21話はかなり短いです。下書き段階ではいつもの半分しかなくて、そこにセリフを追加したり回想を挟み込んだりしたのですが、やっぱり足りませんでした。

「あなたにいてほしい」はSWING OUT SISTERの曲から。洋楽です。ドラマ「真昼の月」の主題歌だったヤツです。
 

さあ、いよいよ最終決戦です。


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