ACT10.0[眩暈]04


 ここで、買い出しにいっていた3人が帰ってきた。
 

ビオのプレイヤー:あ、知らない人が増えてる。

アリアのプレイヤー:ちょーっとだけ話が進んだからね。

GM:んじゃ、話を続けるよー。
 

 着替え終わったアリア・キュア・ラグランジェは、『ノイジィ・フォー』と共に屋敷の奥へ。
 

GM:えー……、とても描写できないような情景が、あちこちに見られます。

キュア:卑猥な……。

アリア:アダルトすぎるぅぅ。
 

 濃厚な、酒と、食べ物と、香水の匂い。

 部屋で、廊下で、蛇のように絡み合う、複数の、仮面を付けた裸の男女たち。

 眩暈がしそうな、エロスの世界。
 

リトナ:酒池肉林ってヤツだね……。

キュア:教育に悪そう……って、誰の?(←ひとりボケツッコミ)

アリア:(赤面して)「うう〜……ううううう〜……」(頭から煙が出そう)

キュア:「よしよし、我慢するのよアリア」

アリア:ラグランジェの様子は?

GM:下を向いて、なるべく見ないようにしている。

アリア:それだけなんだ……。

ラグランジェ:いろんな修羅場をくぐりぬけてきたから(涙)。

GM:やがて巨大な大広間にたどりつく。どうやらここにボルサオがいるみたいだ。

ヴェルティナ:「ま、いろいろ大変だろうけど……がんばってね」

キュア:(ぼそっと)「……何をがんばるんだか」

アリア:「がんばるよぉ、ええ、がんばりますともぉ!」(半分ヤケ)

GM:では、ボルサオとの対面だ。

GM:ここで場面を移そう。残されたリトナ・ビオ・ヴァンダイクにスティール。話し合った結果、どういう結論が出たの?

リトナ:お茶ぐらい出ないもんかなー、と。

GM:あ、その程度。

リトナ:いいんだけどね、どうせ猫舌だし。

GM:そして残念ながらお茶は出ない。……誰かひとり、サイコロ振ってくれる?

リトナ:(コロコロ)8。

GM:4時間待たされた。……そんなバカな(笑)。

ビオ:そんなに待てるくぁー!

ヴァンダイク:でも待たされたのだろう。どのように待ったか、シミュレートしてみてはどうか。

GM:ふむ……。
 

 部屋に通されてから、1時間経過──

ビオ:「どうなってんだぁ……」(扉のノブをガチャガチャ回してみる)

GM:鍵がかかってるよ。

リトナ:10分ぐらいでもう飽きそう。……窓はある?

GM:ない。扉だけ。

リトナ:日だまりはナシか……。ソファの上で寝てよっと。ソファの、すみっこの部分にすっぽり収まって。

キュア:ほんと、ネコねー……。
 

 2時間経過──

ビオ:(扉を蹴って)「おい! 誰かいねえのかよぉ!」

GM:返事はないよ。

リトナ:ZZZ……。
 

 3時間経過──

ビオ:「おらぁ! おらぁ! どらぁ!」(扉を殴る蹴る)

スティール:「うるさいぞ赤トカゲ。静かにしないか」

ビオ:「うっせえ『10食』!」

スティール:「だが確かにおかしいな……」

ビオ:「だろ? もう3時間も待たされてんだぜ?」

スティール:「キュア様は無事なのだろうか……」

キュア(別室):無事じゃない……。

ヴァンダイク:では、ホモセンサーを発動させてみよう。これでどのくらい遠くにいるか分かるはずだ。

GM:……そんなにすごいセンサーなんだ……。

ヴァンダイク:能力値の中で一番高いからのう。

GM:遠くの方で、反応があるようだよ。

ヴァンダイク:屋敷の外へ出ているワケではなさそうだ。なら、よいか。
 

 4時間経過──

ビオ:「これ以上待てるかぁぁぁ!!! 強行突破だー! 扉を破壊だー!」
 

 ドガーン! バリバリバリ……
 

GM:(敵国の富豪の家で、よくそんなことできるなー……)では部屋の外に出た。広い廊下が奥へ続いている。

ヴァンダイク:ではホモセンサーを頼りに。

ビオ:「おーい、誰かいねえのかー!」

GM:しばらく進んで……とある部屋の前に来たとき、扉が細く開いてて、女の子が手招きしてるのが見える。

ビオ:「んだよ、人、いるじゃねーか。屋敷幽霊かと思ったぜ」

女の子:(口に人差し指を当てて)「しーッ! なんでそんな格好でそんなとこ歩き回ってんの!」

ビオ:「なんで、って言われてもなー……」

女の子:「こっち! 早くこっちへ!」

ビオ:「なんだぁ? ……まあ、来いって言うならいってやってもいいけどよ……」

GM:女の子は君らを部屋に引っ張りこんですばやく扉を閉めると、ほーっと息をつく。

女の子:「信じらんない……。あんなとこうろうろしてたら殺されるわよ?」

ヴァンダイク:「誰が殺されると?」

ビオ:「俺が殺されるわけねーだろ?」

女の子:「あのねー……ちょっとは考えなさいよ、トカゲ君」
 

 改めて見ると……黒髪に黒い衣の少女だった。肌は白く、意志の強そうな瞳がじっとビオを見据えている。
 

ビオ:「あのよぉ、ここは何なんだ? 不思議館か?」

黒衣の少女:「知らないの? ここは<欲望の館>……あーんなことやこーんなことをする場所よ」

ビオ:「食ったり飲んだりか?」

GM:それだけか(笑)。

黒衣の少女:「ほら、三大欲求ってヤツ? アレを満たす場所なの。──えーと、食う・寝る・遊ぶだっけ?」

ビオ:「ああ、知ってる知ってる。……なるほど、そういう場所か」

キュア:納得するし……。

ビオ:………………。つーか、誰もしゃべらねえのか?

リトナ:オレ、猫のフリしてるから。「ニャア」としか言わない。

ヴァンダイク:人間と話す言葉は持ち合わせておらん。

ビオ:そうかよ……。(ふと気づいて)「お前のその服! その、黒くて変な文字のヤツ、見たことあるぞ!」

黒衣の少女:(半眼で)「……あたしも、赤いトカゲの話、聞いたことがあるんだけどな……。なーんかイメージと違う……」

ビオ:「あー、分かった分かった、お前アレだろ、オゥリンだろ?」

黒衣の少女:「まあ、そうだけど、トカゲ君」

ビオ:「………………。……ペース狂うなー……。(頭をぽりぽりかいて)……でよ、オゥリンなら『サエ』という人を──」

黒衣の少女:「ねえトカゲ君、名前は? 人にモノを聞くときは、まず名前を名乗るのが礼儀でしょお?」

ビオ:「それは……申し訳ない」

黒衣の少女:「あ、ちなみにあたしは沙夜だから」

リトナ:先に名乗ってるし。

ビオ:「………………。……お前が沙夜かーッッ!!!」(がしっと肩をつかむ)

黒衣の少女(沙夜):「きゃー! 襲われるー! 食われるー!」

ビオ:「あの、お前、お前、お前……」

沙夜:「きゃー! きゃー! きゃー! 犯されるー!」

ビオ:「お前、村の人たちが心配してたじゃねえか、あの、あの、あの……沙夜なんだな!?」

沙夜:「どの沙夜よ! 放して、もう!」

ビオ:「あ、ああ……すまん」

沙夜:「で……どうして『沙枝』──おばあちゃんの名前を知ってるの?」

ビオ:「沙枝は……俺の命の恩人だ。あ、ちなみに俺の名はビオ・サバール・ローレンラウシェン」

沙夜:「ビオ……やっぱりそうなんだ……。……なんか、幻滅〜……」

ビオ:「だからお前は何なんだよ!(笑)」

リトナ:ビオさんに関して、どんな話を聞いてたんだか……。

沙夜:「あたしは、ビオって人は、もっとこう、こういう、こういうかんじだ思ってたのにぃー!」

ビオ:「俺は俺だっつーの!」

沙夜:「あたしだってあたしだもん!」

ビオ:「お前のことはまだ何も言ってないだろー!」

沙夜:「そりゃそうだけどさー!」

リトナ:(ぼそっと)「……話が全然進んでない……」



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