ここで、買い出しにいっていた3人が帰ってきた。
ビオのプレイヤー:あ、知らない人が増えてる。
アリアのプレイヤー:ちょーっとだけ話が進んだからね。
GM:んじゃ、話を続けるよー。
着替え終わったアリア・キュア・ラグランジェは、『ノイジィ・フォー』と共に屋敷の奥へ。
GM:えー……、とても描写できないような情景が、あちこちに見られます。
キュア:卑猥な……。
アリア:アダルトすぎるぅぅ。
濃厚な、酒と、食べ物と、香水の匂い。
部屋で、廊下で、蛇のように絡み合う、複数の、仮面を付けた裸の男女たち。
眩暈がしそうな、エロスの世界。
リトナ:酒池肉林ってヤツだね……。
キュア:教育に悪そう……って、誰の?(←ひとりボケツッコミ)
アリア:(赤面して)「うう〜……ううううう〜……」(頭から煙が出そう)
キュア:「よしよし、我慢するのよアリア」
アリア:ラグランジェの様子は?
GM:下を向いて、なるべく見ないようにしている。
アリア:それだけなんだ……。
ラグランジェ:いろんな修羅場をくぐりぬけてきたから(涙)。
GM:やがて巨大な大広間にたどりつく。どうやらここにボルサオがいるみたいだ。
ヴェルティナ:「ま、いろいろ大変だろうけど……がんばってね」
キュア:(ぼそっと)「……何をがんばるんだか」
アリア:「がんばるよぉ、ええ、がんばりますともぉ!」(半分ヤケ)
GM:では、ボルサオとの対面だ。

リトナ:お茶ぐらい出ないもんかなー、と。
GM:あ、その程度。
リトナ:いいんだけどね、どうせ猫舌だし。
GM:そして残念ながらお茶は出ない。……誰かひとり、サイコロ振ってくれる?
リトナ:(コロコロ)8。
GM:4時間待たされた。……そんなバカな(笑)。
ビオ:そんなに待てるくぁー!
ヴァンダイク:でも待たされたのだろう。どのように待ったか、シミュレートしてみてはどうか。
GM:ふむ……。
部屋に通されてから、1時間経過──
ビオ:「どうなってんだぁ……」(扉のノブをガチャガチャ回してみる)
GM:鍵がかかってるよ。
リトナ:10分ぐらいでもう飽きそう。……窓はある?
GM:ない。扉だけ。
リトナ:日だまりはナシか……。ソファの上で寝てよっと。ソファの、すみっこの部分にすっぽり収まって。
キュア:ほんと、ネコねー……。
2時間経過──
ビオ:(扉を蹴って)「おい! 誰かいねえのかよぉ!」
GM:返事はないよ。
リトナ:ZZZ……。
3時間経過──
ビオ:「おらぁ! おらぁ! どらぁ!」(扉を殴る蹴る)
スティール:「うるさいぞ赤トカゲ。静かにしないか」
ビオ:「うっせえ『10食』!」
スティール:「だが確かにおかしいな……」
ビオ:「だろ? もう3時間も待たされてんだぜ?」
スティール:「キュア様は無事なのだろうか……」
キュア(別室):無事じゃない……。
ヴァンダイク:では、ホモセンサーを発動させてみよう。これでどのくらい遠くにいるか分かるはずだ。
GM:……そんなにすごいセンサーなんだ……。
ヴァンダイク:能力値の中で一番高いからのう。
GM:遠くの方で、反応があるようだよ。
ヴァンダイク:屋敷の外へ出ているワケではなさそうだ。なら、よいか。
4時間経過──
ビオ:「これ以上待てるかぁぁぁ!!! 強行突破だー! 扉を破壊だー!」
ドガーン! バリバリバリ……
GM:(敵国の富豪の家で、よくそんなことできるなー……)では部屋の外に出た。広い廊下が奥へ続いている。
ヴァンダイク:ではホモセンサーを頼りに。
ビオ:「おーい、誰かいねえのかー!」
GM:しばらく進んで……とある部屋の前に来たとき、扉が細く開いてて、女の子が手招きしてるのが見える。
ビオ:「んだよ、人、いるじゃねーか。屋敷幽霊かと思ったぜ」
女の子:(口に人差し指を当てて)「しーッ! なんでそんな格好でそんなとこ歩き回ってんの!」
ビオ:「なんで、って言われてもなー……」
女の子:「こっち! 早くこっちへ!」
ビオ:「なんだぁ? ……まあ、来いって言うならいってやってもいいけどよ……」
GM:女の子は君らを部屋に引っ張りこんですばやく扉を閉めると、ほーっと息をつく。
女の子:「信じらんない……。あんなとこうろうろしてたら殺されるわよ?」
ヴァンダイク:「誰が殺されると?」
ビオ:「俺が殺されるわけねーだろ?」
女の子:「あのねー……ちょっとは考えなさいよ、トカゲ君」
改めて見ると……黒髪に黒い衣の少女だった。肌は白く、意志の強そうな瞳がじっとビオを見据えている。
ビオ:「あのよぉ、ここは何なんだ? 不思議館か?」
黒衣の少女:「知らないの? ここは<欲望の館>……あーんなことやこーんなことをする場所よ」
ビオ:「食ったり飲んだりか?」
GM:それだけか(笑)。
黒衣の少女:「ほら、三大欲求ってヤツ? アレを満たす場所なの。──えーと、食う・寝る・遊ぶだっけ?」
ビオ:「ああ、知ってる知ってる。……なるほど、そういう場所か」
キュア:納得するし……。
ビオ:………………。つーか、誰もしゃべらねえのか?
リトナ:オレ、猫のフリしてるから。「ニャア」としか言わない。
ヴァンダイク:人間と話す言葉は持ち合わせておらん。
ビオ:そうかよ……。(ふと気づいて)「お前のその服! その、黒くて変な文字のヤツ、見たことあるぞ!」
黒衣の少女:(半眼で)「……あたしも、赤いトカゲの話、聞いたことがあるんだけどな……。なーんかイメージと違う……」
ビオ:「あー、分かった分かった、お前アレだろ、オゥリンだろ?」
黒衣の少女:「まあ、そうだけど、トカゲ君」
ビオ:「………………。……ペース狂うなー……。(頭をぽりぽりかいて)……でよ、オゥリンなら『サエ』という人を──」
黒衣の少女:「ねえトカゲ君、名前は? 人にモノを聞くときは、まず名前を名乗るのが礼儀でしょお?」
ビオ:「それは……申し訳ない」
黒衣の少女:「あ、ちなみにあたしは沙夜だから」
リトナ:先に名乗ってるし。
ビオ:「………………。……お前が沙夜かーッッ!!!」(がしっと肩をつかむ)
黒衣の少女(沙夜):「きゃー! 襲われるー! 食われるー!」
ビオ:「あの、お前、お前、お前……」
沙夜:「きゃー! きゃー! きゃー! 犯されるー!」
ビオ:「お前、村の人たちが心配してたじゃねえか、あの、あの、あの……沙夜なんだな!?」
沙夜:「どの沙夜よ! 放して、もう!」
ビオ:「あ、ああ……すまん」
沙夜:「で……どうして『沙枝』──おばあちゃんの名前を知ってるの?」
ビオ:「沙枝は……俺の命の恩人だ。あ、ちなみに俺の名はビオ・サバール・ローレンラウシェン」
沙夜:「ビオ……やっぱりそうなんだ……。……なんか、幻滅〜……」
ビオ:「だからお前は何なんだよ!(笑)」
リトナ:ビオさんに関して、どんな話を聞いてたんだか……。
沙夜:「あたしは、ビオって人は、もっとこう、こういう、こういうかんじだ思ってたのにぃー!」
ビオ:「俺は俺だっつーの!」
沙夜:「あたしだってあたしだもん!」
ビオ:「お前のことはまだ何も言ってないだろー!」
沙夜:「そりゃそうだけどさー!」
リトナ:(ぼそっと)「……話が全然進んでない……」


