GM:では放課後である。部活のある人は?
チャーリー:剣道部デース。
涼:セ式茶道部だ。
浩之介:軟式野球部。
小鈴:生徒会だよ。
金太郎:ゲーセン部。またの名を帰宅部。
チャーリー:いいのデスか金ちゃんそんなんで。
金太郎:あー、かまへんかまえん。
GM:じゃ、C組の人。ちょっと『心』の受動値で判定してもらえる?
キャラクターのパラメーターは『心』『技』『体』の能動値・受動値、計6つからなる。「自分から行動を行った」場合は能動値を、「偶然何かに気づいたり、反射的な行動を行った」場合は受動値を用いて判定するのだ。
涼:あ、俺か。(コロコロ――サイコロを振る擬音)受動値が28で、サイコロの出目が19だから……成功してる。
小鈴:(コロコロ)01〜! クリティカル(大成功)〜!
チャーリー:オー、スゴイデース!
GM:そーすると……A組の方から、ガシャーンというガラスの割れる音がする。
小鈴:もー、また生徒会の仕事増やしてー。
涼:……いってみるか。
![]()
GM:金太郎が帰る準備をしていると、ガラスの割れる音がした。で、顔を上げてみると……どうやら掃除の最中にガラスを割ってしまったらしい。
信也:「あーあ、掃除やり直しかよー」
二葉:「あたし手伝うよ」
信也:「あ、二葉ちゃんはいいよいいよ、ここのクラスじゃないし」
進吾:「それより七曲、チリトリ持ってこいよ」
信也:「なーんでオレが。カズマがいるだろー?」
一真:「ちゅーか、ワリ。割ったの俺だわ」
進吾:「何だよ百瀬、ほうきでも振り回したのか?」
一真:「えーと……ひじうち」
金太郎:「あーこりゃ弁償してもらわなアカンなぁ。……てことでガラス代一億万円や」
涼:(C組から歩いてきて)「アバウトかつ意味不明な金額を言うな。小学生か、お前は」
金太郎:「そこがほれ、笑うとこやがな」
二葉:「あ、小鈴ぅ」
小鈴:(ぽてぽて歩いてきて)「もー、また生徒会の仕事増やしてー」
二葉:「こういうのって、生徒会の仕事なの?」
小鈴:「違う気もするけど……まあいいわ。話、つけといてあげる」
涼:「お前がガラス持ってきたりするなよ……転んで割るから」
小鈴:「う……。──それより、ケガとかしてない?」
一真:「ああ、大丈夫だ」
金太郎:「そーかそーか。ほなわいはそろそろ失礼するで、みんなおつかれさーん!」(走り去る)
一真:「……相変わらず騒々しいヤツ……」
![]()
GM:では部活の時間でーす。涼、君が部室に行ってみると、後輩がすでに何人か来てる。
後輩:「ちゅす、先輩」
涼:「おう、おつかれ。……平は?」
いつも来ている後輩、平
元(たいら はじめ)が、今日に限って来ていないのだ。
後輩:「平はその…………ふ、腹痛だとか言ってました」
涼:「ふーん」
そこへ遅れて一真が入ってきて……部活の始まりである。
涼:「今日は『セ式茶道』の成り立ちについて話そう。──江戸時代末期、幕府が傾いた直後、日本に商館を建てることに精力を傾けていたロシア人、セルゲイ=アレイニコフがいた。ある夏の暑い日、道を歩いていたセルゲイはものすごく喉が渇いた。で、近所の民家で『お茶を一杯もらえぬか』とお願いしたのだな。そうすると、まずぬるい、器になみなみとつがれた麦茶が出てきた。で、2杯目が、さっきより冷たくさっきより量が少ない麦茶。そして最後、3杯目に、熱い緑茶が普通に出された。で、『なんでこのようなお茶の出し方をしたのか』と尋ねたところ、主人が言うには『非常に喉が渇いているように見受けられたし、外人ということで、たくさん飲むだろうと。が、こんな暑い日にいきなり冷たいお茶を出したらおなかを壊す恐れがある。そこでまずはぬるい、飲みやすい麦茶を出すことにした。で、2杯目は、こんなに暑い日なので冷たいものを出した。3杯目に熱いお茶を出したのは、気が済むまでここにいていいという気持ちの表れである』との答え。(パンッと扇子で膝を打って)それを聞いたセルゲイさんが『これこそ正に和の心!』といたく感動し、ロシアで広めたのが『セ式茶道』なのだ。で、日本文化が薄れてきている現在、逆輸入された『セ式茶道』は日本でも広まりつつある」
浩之介:……それは、どこまでがホントなのだ?
涼:最初からウソだよ。
一同、大笑い。
浩之介:エピソードに関しては、ホントのこともあるのかと思ったが……。
涼:似たようなものに石田三成の話があるが、あれとは出すお茶も順番も違うから。全て俺の創作だ。
GM:(よくもまあここまでデタラメを……)
涼:「普通の茶道は飲みにくい貴族のお茶なんぞを出しているが、こっちは庶民のお茶だ。──で、試合も3つのクラスに分かれている。『クラス1』は簡単で、相手にいかにおいしいお茶を出せるかを競うものだ。『クラス2』はシチュエーションと相手の性格が用意されていて、その相手にふさわしい種類、ふさわしい温度のお茶を出せ、というもの。制限時間つき。『クラス3』は、相手がいるだけだ。相手を見て、気候を見て、その場にふさわしいお茶を出さなければならない。これが、奥が深い。さらに名人戦があるが……それは詳しくは言えん。残念ながらここでは、言えん」
チャーリー:奥が深いデース!
隆志:部員は少ないの?
GM:平君とその友達、なぜか入部した一真、それに涼目当てで入部した女子部員も多いだろうから、少ないってことはないと思うよ。
涼:いや、みんな『セ式茶道』の魅力にひかれて来たのだ。そうに違いない。……芸能人でもやってる人いるしな、ヤマタクとか。
小鈴:ヤマタク?
涼:山田拓哉って知らない? ……今作ったんだけど。
GM:そんなん、知るワケないやん……。
![]()
GM:話を剣道部の方に移そう。
チャーリー:HAHAHAHAHAHA〜!(竹刀を振り回している)
涼:剣道部は普通の剣道部なのか?
チャーリー:さすがに僕にはあそこまでデタラメを並べ立てるのは無理デース。
隆志:寝技中心の剣道なのだよ、きっと。
涼:なるほどね。
隆志:で、相手を倒すまでひたすら戦い続ける。
涼:さらに、竹刀は何本持ってもOK。大きさも自由。投げてもよし。投げた後それを拾いにいってもよい。
隆志:相手が立つ位置を予測しておき、その場所にタケノコを植えて、ニョッキリ攻撃するというのもアリ。
涼:いやいや、竹刀じゃないとダメだよ。ただし、試合開始直後にバシッと折って先をバラバラにするのはOK。
涼&隆志:とにかくッ! 相手が倒れるまで戦い続けるのだッ!
GM:そしてチャーリーは留学生だから、これが本当の剣道だと思っている。
チャーリー:Oh、No〜!
小鈴:普通の剣道部もあるにはあるんだ?
金太郎:究極剣道部と至高剣道部があるんや。チャーリーがいるのは究極の方。
GM:山岡コーチと海原顧問がいるのだね。
金太郎:ほな、練習始めるで〜! 「あ、突いて、突いて♪ 押して、押して♪ 払って、払って♪ さーいごーに斬る♪」
涼:練習はのんきだな……。
隆志:実戦では血を流す勢いだけどね。
小鈴:チャーリー、すごーい……。
チャーリー:………………。
![]()
隆志:生徒会は何をしているのだ?
小鈴:生徒会は、会費でアイス食べたりしてます。
隆志:半分に切ってくりぬいたメロンにアイスを盛って食べてるとかね。ムッシャムッシャと。
小鈴:ぜいたくゥ〜!
涼:『影の生徒会』とか『裏の生徒会』とかあるのか?
小鈴:とーぜん。
GM:(とんでもないトコになってきたな……千歳高校)
![]()
浩之介:「次、キャッチャーフライいくぞー!」
ブーン! ……ポトッ
浩之介:「もいっちょォ!」
ブーン! ……ポトッ
浩之介:「………………。うお、バットを投げるなー!」
![]()
涼:(バイクにまたがって)「さーて、帰るか」
GM:買い出しして帰ってね。
涼:食事は俺が作ってるのか?
GM:一日交代ということになってる。今日は君の番。
涼:それじゃ、スーパーにでも寄って帰るか。
![]()
小鈴:「ただいまー」
ヒフミ(隆志の嫁):「お帰りなさーい」
小鈴:お兄ちゃんは?
GM:まだだね。君は兄より遅く帰ってきたことがない。
チャーリー:いつも後ろから見守ってるからデスね。
隆志:大学に行ってたのに、生徒会が終わる頃にはしっかり高校に戻っていたのだ。
浩之介:こわー……。
GM:で、君が靴を脱いでリビングにいこうとしてると……プルルル、と電話が鳴る。
小鈴:「はいもしもしミ……結城ですけど」
GM:「………………」
小鈴:「もしもし?」
GM:「…………………………ガチャ。プー、プー、プー」
小鈴:む、無言電話……。……まぢ?
GM:まぢ。
小鈴:……誰だったんだろう……。
![]()
浩之介:はー、疲れた。風呂に入って食堂で飯食べてから、部屋に戻ろう。
GM:イヤな30代だなー……。早く結婚しろよー。
浩之介:まあまあそれはいいとして。いつか女子高生をゲットするから。
チャーリー:それは犯罪デース。
涼:普通に恋愛しても犯罪なんだな、コイツの場合。
GM:で、部屋に入ると……すでに生徒が遊びにきている。
涼:野球を見たり。
GM:エロ本やエロビデオをあさったり。
小鈴:いっぱい持ってそう……。
涼:あさるまでもなく、そのへんに転がってるんだろうな。
![]()
GM:特に何もすることがなければ寝る時間だけど。
小鈴:今日はもう寝まーす。
隆志:ビデオをチェックしてから寝まーす。
浩之介:何のビデオだ?
GM:そりゃ、かわいい妹のビデオでしょう。
小鈴:部屋に隠しカメラがあったりするの?
GM:当然。「今日は白か……」とか。
小鈴:ショーック! ……もう寝ます(涙)。
|
|
<L・P> |
|
|
|
|
|
|
|