ゼナ:「おじいさんが道で怪我して倒れてたんです。手当てしてあげてください」
シモーヌ:「分かりました。──カル、すぐに連絡を。それからこの方をベッドまで……って……ニスロク様?」
ゼナ:「え、知ってるんですか、シモーヌさん」
シモーヌ:「ええ。──そうね、詳しい話は後で。お説教もしないといけないみたいだし」
ゼナ:「う……」(下を向きながらリルルを見る)
リルル:同じく、ゼナを見て苦笑い。
ゼナ:「ごめんなさい」
リルル:「ごめんなさい」
ゼナ:ペロッと舌だしながら、とか。
GM:かわいく、ね。
ゼナ:かわいくかわいく(笑)
GM:で、じいさんなんだが……シモーヌの話ではどうやら上級貴族らしい。しかもその中でもトップクラス。
ゼナ:なんと。
GM:例のダイモンのアホより上らしい。
ゼナ:リルルと2人でどきどき。
シモーヌ:「とにかく今日は休みなさい」
ゼナ:「はーい」
次の日──
GM:どうするね。アルバスたちはまだ目覚めないよ。
ゼナ:んー、とりあえずリルルと話す。
リルル:「ニスロクさん、元気になったかな」
ゼナ:「結構ひどい怪我だったらしいから、もうちょっとかかるんじゃないかな。病院に移るのかも」
リルル:「そっかァ。……あたしに、治す力があったらよかったのに──あんな『力』じゃなくて」
ゼナ:「え?」
リルル:「ん? なに?」
ゼナ:「いや、あんな力って?」
リルル:「え? ああ、何でもないの。……何でも……」
ゼナ:「???」
リルル:(強引に話題を変えて)「じゃ、じゃあ病院にお見舞いにいったほうがいいね。シモーヌさんに頼んでみようか?」
ゼナ:「いや、まだ病院には移ってないんだけど……」
リルル:「え? あはは……あたしってばオバカさん☆」
ゼナ:(笑いながらも)「??? ……とりあえずシモーヌさんのところに行こうか」
2人はシモーヌの部屋へ──
ゼナ: (こんこんとドアをノックして)「シモーヌさん。ゼナです」
リルル:「リルルです」
シモーヌ:(入ってきた2人を見て)「あら。おはようございます」
ゼナ:「あの、昨日はごめんなさい。勝手に出歩いたりして」
シモーヌ:「でもおかげでニスロク様を助けることができたわけだし……今回は大目にみましょう」
ゼナ:「○○で許しましょう」とか?
GM:うん?
ゼナ:大目にみる代わりに、何か仕事をさせる。
GM:しり100たたきorしりなでまわし。
ゼナ:……それはイヤだ。ニスロクさんの世話でもいいし。
GM:じゃあニスロクの世話ということで。
ゼナ:うん!
てなわけで、2人はニスロクの世話をすることになった。
ゼナ:部屋に行ってみるけど……様子はどう?
GM:まだ眠ってるみたいだ。
ゼナ:じゃあベッドの横に腰掛けとく。
GM:そーするとしばらくして、ニスロクがゆっくりと目を開ける。で、ゼナに気づいて──
ニスロク:「そこの少年」
ゼナ:「は、はいッ!」
ニスロク:「わしを──ここから逃がしてくれんか?」
ゼナ:「ええッ!?」
ニスロク:「シモーヌ殿がわしの家族に連絡する前に、ここから出たいのじゃ」
リルル:「ワケあり……ですか?」
ゼナ:(小さい声で)「ひょっとしておじいさん、家出?」
ニスロク:「そんなカワイイものではないのだよ、少年」
ゼナ:「じゃあ……?」
ニスロク:「殺されそうになったんじゃ……家族に。ここを知られたら、ヤツらが……」
ゼナ:「そんな……」
家族に……殺される……?
ニスロク:「頼む、少年」
ゼナ:「わ……、分かりました……。あ、ボクはゼナって言います。こっちはリルル」
ニスロク:「わしはニスロクじゃ」
GM:では、具体的にどうするね。
ゼナ:ニスロクさんはどの程度動けるのかな?
GM:驚くほど、回復している。
ゼナ:やはり……(笑)
GM:シモーヌには隠してたみたいだけど。
ゼナ:「動けますか?」
ニスロク:「なんとか、な」
ゼナ:じゃあ裏口から出よう。シモーヌさんの気をそらして──
GM:ゼナ君、ガンバって!(笑)
ゼナ:……どうしよう。使用人とかって、どれくらいいるのかな。
GM:障害のある人たちが、いっぱい。
ゼナ:そうだったね。じゃあ、ユンケ・ガンバをけしかけよう。
GM:OK。
ゼナ:部屋でも荒らさせようか。シモーヌさんの。
GM:ではそうしてみんなの気をそらし、なんとか外へ逃げることができた。
ゼナ:「どこに行きますか?」
GM:「そうだな……」と言って指定した場所は、ことわざ教の総本山があった場所。
ゼナ:なんと。
ゼナ:「あ、あそこは……」
ニスロク:「何日か前に騒動があった場所だが、知っているのか?」
ゼナ:「え、ああ、いえ、ちょっと、噂で……。でも、あそこへ行ってどうするんです?」
ニスロク:「わしが家族に狙われる原因が、そこにあるのだ、少年よ」
ゼナ:「僕はゼナ、って言うんです」
ゼナ:前に言っていたのに、覚えてない、と。
GM:そうそう。そのくせ「リルルちゃん」は覚えてる、とか。
ゼナ:なんだかなぁ……。
ゼナ:「総本山──あそこに!?」
ニスロク:「そうだ。だが無理に付いてくることはない」
ゼナ:(リルルに小声で)「どうする?」
リルル:(同じく小声で)「ほっとくわけにも、いかないでしょ? それに、あたしたちに何か関係あることかもしれないし」
ゼナ:「そうだよね。ああ、またシモーヌさんに怒られるなァ……」
リルル:「そのときは、いっしょに謝ろうね」
ゼナ:「うん」(苦笑)
ニスロク:「少年!!」
ゼナ:「は、はいッ!?」
ニスロク:「いくぞ」
ゼナ:「は、はい!! それから、僕はゼナと言う名前ですッ!!」
ニスロク:「分かった。この胸に、しかと刻み付けておこう」
ゼナ:「お願いしますよッ」
ニスロク:「まかせろ、少年!」
ゼナ:「………………。では、行きましょう!!(ちょっとヤケ)」
ことわざ教総本山跡──
GM:ここには巨大潜地艦が埋まってて、その上にホテルがあったんだが、今はぽっかりと空洞になってる。
ゼナ:クレーターみたいな穴?
GM:いや、細長い竪穴。
ゼナ:直径どれくらい? 深さどれくらい?
GM:ホテル部分が地下深くに陥没してしまった跡。だから広さはホテルの敷地分ぐらい。深さは地下11階分、以上?
ゼナ:かなり深いね。
GM:まあね。しかもそこからさらに下にも空洞があるみたいで、ひょっとしたら数百メートルもの深さがあるかも。
ゼナ:それはスゴイ……。
GM:ではここで──後ろから「ちょっと待った」コール!
ゼナ:ん?
GM:もちろん、ニスロクの家族だ。
ゼナ:ばっと振り返る。
ニスロクの息子:「探しましたよ、父さん」
ゼナ:「ニスロクさん、あの人たちってひょっとして……」
ニスロク:「ぬ、息子か……。しかも、妻まで! 孫までおりおるわい……」
ゼナ:(家族の方を見たまま)「今頃ですが……なんで家族の人たちに殺されそうになったんですか?」
ニスロク:「詳しい話は後じゃ。とりあえず後ろの穴へ逃げ込め!!」
ゼナ:「リルルっ!!」
リルル:「なに?」
ゼナ:いや逃げ込むぞ、って事。「うん!!」って言ってくれなきゃ。
リルル:「でも……ここに? かなり深いよ、この穴」
ゼナ:おじいさんはどうすんの?
GM:(ニヤリと笑って) ニスロクは──2人を両脇にかかえてぴょーんと穴へダイブ。
ゼナ:「わっ!!」
リルル:「きゃあああああ!」
ゼナ:「何でボクたちまでェェェェェェ〜〜〜!!?」
深く暗い穴の中をどこまでも落ちていく。そして──


