ゼナ:「!!?」
ニスロクの背中に、真っ白い翼が生える──
GM:それと同時に、降下スピードがぐっと落ちる。
ゼナ:「は、羽根!?」
リルル:「この羽根……。おじいさん、まさか──」
ゼナ:「リルル、知ってるの!?」
リルル:「う、うん……」
GM:で、ゆっくりと降下していくのだが──「ぐっ」と突然ニスロクが苦しみ出す。
ゼナ:「おじいさん!?」
ニスロク:「やはり、まだ無茶だったか……」
GM:傷口が開いたみたいだ。
ヒュウウウウウウウウ──
ゼナ:きりもみ状態。
GM:ひゅーーんと。
ゼナ:「わああああああ……!」
リルル:「────!!」
ファサァ……
ゼナ:(目まんまる)「リルル……!?」
リルルの背に現れる翼。
ビックリした。
初めて会ったときの、あのバイクで舞い下りてくる姿がフラッシュバックする。
翼……白い天使の羽根……それは彼女がボクたちとは『違う』ということ……
ゼナ:「…………」
そして3人は再びゆっくりと降下していく──
リルル:「あたし……」
ニスロク:「リルルちゃん、お主……」
ゼナ:「リルル………」
リルル:「これ……あたしの『力』……あたし……」
ニスロク:「同じ、だったのか……」
ゼナ:「……力? 今朝言ってた……?」
リルル:「そうよ……」
ニスロク:「『ヒーメル』の力じゃ」
ゼナ:「ヒーメル……?」
リルル:「呪われた……『力』よ……」

GM:深い深い穴をゆっくりと降りていく。
ゼナ:そういやどっかにそういう縦穴があって、パラシュートで降りる人たちがテレビに映ってた……。
GM:ふゥん、そうなんだ。
やがて3人は総本山のさらに下──縦穴の最下層にたどり着いた。
GM:数百メートルもあった縦穴を降りきったところで、リルルがぱったり倒れてしまう。『力』を使いすぎてしまったらしい。
ゼナ:「リルル!」
GM:気絶中。
ゼナ:抱えて、仰向けに寝かす。
ゼナ:「リルル! ……大丈夫?」(と言って不安そうにニスロクを見る)
ニスロク:「心配あるまい。力を使いすぎただけじゃ」
ゼナ:「平気なの?」
ニスロク:「ああ。だが、早くここから離れた方がいい。わしの家族にも……飛べる者がおるからな」
ゼナ:「離れるって言ったって……」
ゼナ:ってゆーか、そんな深い穴の底なら、真っ暗だよね。
GM:うん。
ゼナ:ペンライト出しとく。
GM:了解。──さて、ここは岩肌剥き出しの洞窟みたいなとこだ。前後に道がある。
ゼナ:ふんふん。
GM:上に、今降りてきた穴が、ぽっかりとある。
ゼナ:「凸」な感じ?
GM:だね。さて、どうする?
ゼナ:じゃあ、リルルを背負う。
GM:さすがに、ゼナにはちょっと重い。
ゼナ:ガンバる。
ゼナ:「んッ、……とッ……」
GM:ふむ。そうすると、かすかァに、背中に胸の感触が(悪魔のような笑い)
ゼナ:に゛ゃーーーーー☆
GM:ふっふっふ。
ゼナ:このへんでゼナの心理描写を──
GM:おう。やってくれい。
ゼナ:えーっと、んー(爆)
GM:わくわく。
ゼナ:ちょっと待って、なんか、恥ずかしい(笑)
GM:わくわく。わくわく。
ゼナ:と、とりあえず、えーっと、その事から必死に気をそらそうとしながら、勝手に歩き始めます。
ニスロク:「少年!」
ゼナ:「え、あ、は、はいッ!」
ニスロク:「そっちじゃない。こっちじゃ」
ゼナ:「あ……、あッ、そ、そうですか。ごめんなさい」(慌てて向きを変え、つまづき、よろける)
ゼナ:ちなみに頬が真っ赤。
GM:おう(笑)
ニスロク:「どうした少年。暗くてよく見えんが……顔が赤くないか? ん?」(にやり、と笑う)
ゼナ:「え、そ、そんなことありませんッ!!」
ニスロク:「危なっかしいな。わしが代わるか?」
ゼナ:「だ、大丈夫です。それより、早くしないと……」
ニスロク:「少年」
ゼナ:「はい」
ニスロク:(ニッと笑って)「男は女のためになら、いくらでも強くなれる。……覚えておけ」
ゼナ:(かみしめるように)「……はいッ」
ゼナ:ああああ、このシーンのイラスト欲しいなーーー☆
GM:むう……。
ゼナ:欲しいなァー。
GM:考えておこう。──では、奥へ行くか。
ゼナ:歩き出しましょう。
GM:では、歩きながらニスロクが話し始める。
ニスロク:「この街は……いや、この街に限ったことではないのだが、街を治めるのは『翼あるもの』──『ヒーメル』の役目だった。『ヒーメル』あるいは『天人』と呼ばれる者たちは、『翼なきもの』の御主人様というわけだ。これははるか昔から変わることはない。だからモトを治める貴族にも、『ヒーメル』の一族がおる。それが……わしの一族だ」
ゼナ:「………………」
ニスロク:「お嬢ちゃんはずいぶんと『ヒーメル』の力を嫌っていたようだ。……まあ無理もない。個人差はあるが、『ヒーメル』の主な能力は飛行と古代超兵器の制御だからな。強大な力──『ヒト』の手には余る、恐ろしい力だ」
ゼナ:難しい話だね。
GM:一言で言うと街の権力者は「ヒト」ではなく「ヒーメル」だとゆーことだ。
ゼナ:それは昔の話? それとも今も?
GM:昔も今も。
ゼナ:そうだったんだ。どの街でも?
GM:おそらく、ね。何事にも例外はあるかもしれないけど。
ゼナ:なるほど。
GM:では洞窟の奥に行くかね。
ゼナ:行きましょう。
GM:では──テクテクテクテク……。
ゼナ:この洞窟の構造が分かんない。
GM:まっすぐ一本道、だけど?
ゼナ:ことわざ教総本山の跡地でしょ?
GM:跡地のさらに下、だと思って。潜地艦関係であちこち崩れてできた、竪穴のひとつを降りてきた、と。
ゼナ:潜地艦が抜けて、その上にあったホテル部分が落っこちた。
GM:だからえーと……言ってみれば、頭の上にホテルの残骸がある、のかな?
ゼナ:(ホテルの残骸が)落っこちてはいないの?
GM:落っこちたホテルの、さらに下。潜地艦が埋まっていたところの、さらに下。
ゼナ:そこまで落ちたの、ボクたち。
GM:うん。
ゼナ:「ことわざ教総本山の下にこんな洞窟があったなんて……」
ゼナ:洞窟の広さって、どれくらい? 幅とか高さとか奥行きとか。
GM:幅はそんなに広くないよ。奥行きは、結構あるだろう。高さは……4メートル? そんなもん。
ゼナ:天井まで4メートルか。おっきいね。
GM:──さて、ずーっと、進んでいくとやがて道が2つに分かれる。どっちいく?
ゼナ:(立ち止まって)「……どっちに行くんですか?」
ニスロク:「うむ……。この洞窟があるのは前から分かっていたのだが……ここがそのどこなのかは分からん」
ゼナ:(んな無責任な……と思いつつ)「ここには何があるんです?」
ニスロク:「『アールマティの遺産』──古代文明の超兵器じゃ」
ゼナ:「……!」
リルル:「そう……なんですか……?」
ゼナ:「あ、気がついた?」
リルル:「あ、うん……(顔を赤くして)重い、でしょ? もう……降りても平気だから」
ゼナ:「無理しない方がいいよ。ボクなら平気だから」
GM:ホンネは? ──もうすこしこの感触を……。
ゼナ:スケベ心は……たぶんない(笑)
GM:チッ、ないのか。
ゼナ:……少しはあるかも(爆)
GM:左様か(笑)
ゼナ:で、リルルは道分かんない?
GM:リルルにも分かんないらしい。
ゼナ:どうする?
リルル:「ゼナ君が決めていいよ」
ニスロク:「少年の純粋な心が、正しき道を示してくれるであろう」
ゼナ:……そんなのアリ?
GM:アリ。
ゼナ:うーーん……。


