MOND REPLAYV

 そうやってどっちに行くか悩んでいると──
 

ニスロク:「む、誰かくるぞ!!」

GM:後ろの方から足音が。

ゼナ:振り返る。

GM:ニスロクファミリー御一行、みたい。

ゼナ:「早く行きましょう! どっちに行くんですか!?」

ニスロク:「さあ、どうする少年!!」

ゼナ:ボクたちは無関係なのに。本当は。

GM:だって道分かんないし。

リルル:「二手に分かれる、ってのもアリ……?」

ゼナ:二手に分かれる──でもそれって、ニスロク1人になっちゃって、この状況じゃ変だよね……。

GM:確かにニスロク1人きり、ってのはヤバイですなァ。ではニスロクとリルルが2人で──

ゼナ:ヤダ(笑)。家族の人はすぐそこまで来てるんだね?

GM:うん。

ゼナ:「で、ボクが決めるんですか!? えーと……じゃあ、右!!」

GM:では3人で右へダッシュ。当然ニスロクの家族も追ってくるわな。

ゼナ:「ど、どうするんですか!? 追ってきますよ!!」

ニスロク:「おおう、傷が痛む!」

ゼナ:!! おじいさん!」

ゼナ:立ち止まっちゃうぐらい痛いの?

GM:そこまでは痛まないようだ。

ゼナ:「ガンバって!! ……どこか隠れる場所でもあれば……」

GM:さァて、どうする?

ゼナ:なんかいい隠れ場所とか、道具とか無いかなァ。

GM:道具はありそうだね。

ゼナ:ライト消す、ってのも考えたけど、追手の方もライト持ってるよねェ。

GM:持ってるだろうね。

ゼナ:とにかく走るしかないか……。

GM:じいさんはどうする?

ゼナ:走れないかな。

GM:たぶん。

ゼナ:むーーーー……。

GM:考え中・考え中・考え中──

ゼナ:フラッシュ……無いよね?(笑)

GM:あるかも(笑)

ゼナ:ちょっと便利すぎない?

GM:メカニックの「特技」じゃなかったっけ?

ゼナ:そりゃそうだけど。

GM:じゃあライトを暴走(?)させて光量を増すとか?

ゼナ:なるほど……。よし、それいこう。

ゼナ:「おじいさん、リルル、ちょっと目をつぶってて!!」

GM:ではピカピカぁ!(ピカチュウ調)

ゼナ:「今のうちッ!」

GM:では今のうちどっか岩陰にで隠れて──

ゼナ:隠れるんじゃ見つかっちゃわない?

GM:でもニスロク走れないし。

ゼナ:そうかァ。

GM:じゃあさらになんか音がするモノを逆の方向に(笑)

ゼナ:そういうのじゃ、一時しのぎっぽくて。何とか、足止めしなくちゃ。

GM:ではトリモチ弾を──

ゼナ:なんでもありかぁ! なら催涙弾とか。

GM:それでもいいよ。プレイヤーはキミだし。

ゼナ:でもGMは君だし。

GM:にゅう。

ゼナ:何を持ってるか、決めてないもんなァ。

GM:何でも出てくるのが笑えるところ……この場合はオッケーなのでは? ……多用するとヤバイけど。

ゼナ:じゃあ……バトルネット。(ジャコッとバズーカを構えて)発射!

GM:ぽひゅるるるる…………ばさっ、と。

ゼナ:で、今のうちに奥へ逃げる。ニスロクさんはリルルと2人で両側から支えて。

GM:りょーかい。

ゼナ:どっかで分かれ道とかあるだろうから、それで時間が稼げるよね?

GM:ではとりあえずやり過ごせたことにしよう。

ゼナ:「はァ、はァ、はァ。……ふう」

リルル:(ゼナをじーっと見て)「……この体のどこにあんなモノが……?」

ゼナ:「これだよ」
 

 と言って取り出したのは、半円系の白いポケット。
 

GM::そ、それはッッ!

リルル:「これって……」

ゼナ:「この間、ジャンク屋で買ったんだ。便利だよ。すぐ故障するけどね」

リルル:「そ、そうなんだ……」

ゼナ:「アガートラームの工場から流れてきたバルク品。何でも入るよ。生き物以外はね」

リルル:「付属の猫型ロボットは……?」

ゼナ:「え?」

リルル:「ねえねえ、ドラちゃんは?」(わくわく)

ゼナ:「……ミニドラなら、ほら」

リルル:「青いのは……?」

ゼナ:(ミニドラを両手のひらにのせて、首をかしげる)「これじゃダメ?」

リルル:「ところでこれ……なんで売ってたの……? ヤバイんじゃ……」

ゼナ:「……ヤバイ店だったし……」

リルル:「そっか……」

ゼナ:(小声で)「黙ってれば分かんないよ!」

リルル:「そ、そうね……」

ニスロク:(突然)「おい、少年」

ゼナ:「は、はいッ!?」

ニスロク:らぶらぶなところ悪いんだが、時間がない。先に進むぞ」

ゼナ:「…………。もう大丈夫なんですか?」

ニスロク:「わしは不死身じゃ」

ゼナ:(なら逃げなくても、とか思いつつ)「分かりました。じゃ、行きましょうか」

GM:ではてくてくてく、と。
 

 歩き続ける3人。やがて──開けた場所に出る。
 

ゼナ:「……奥が見えないなァ。ちょっと明かりを強くしてみようか」(ライトのダイヤルを回す)

GM:では大空洞の奥の方。岩でできた扉がある。

ゼナ:「……ひょっとして、あそこかな? 古代兵器があるのは」

ニスロク:「おそらく、な」

ゼナ:「ところで、古代文明っていうのは何なんですか?」

ゼナ:しゃべりながら、扉を開けようとする。

ニスロク:「遥か昔にこの地に栄えていたという、『ヒーメル』が残した超高度文明だ。……開かんな、この扉」

ゼナ:「そんなのがあったんですか……。でも、それじゃあ今は……? んッ、くッ、開きませんね」

ニスロク:「今残っているのは、その文明のおこぼれをヒトが長い年月かけて発展させてきたものじゃ。……さてどうしたもんか」

リルル:「あたしが……やってみる」
 

 目を閉じ扉に手をかざすリルル。そして、背には白い翼が──
 

ゼナ:ピンクがかった白ね。ふわふわの。(←こだわる)

GM:どうしてもピンクのふわふわがいいのね(笑)

ゼナ:「リルル……」
 

 その姿を見ても……当たり前のことだけど……ボクは彼女のことが好きで……
 この気持ちは……ウソじゃない……



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