こうして紹介状を手に入れた一行は、再び『月の雫』大神殿へ。
GM/門番神官:「『あそこの紹介状かァ……。うーーん……』」
オードー:「ソデの下、ソデの下」
GM:「お前、世間知らずじゃなかったのか……?」
ユンケ・ガンバ:「「宗教にソデの下は…………効くなァ(笑)」」
サリース:「効くことが多いけど、効かなかったときがヒドイわよ」
GM:「そーやってモメてるとだね、神殿の奥から声をかけられる──『あらアルバス』」
サリース:「それは……お姉さん?」
アルバス:「『あら』ってのが気になる……。ひょっとして……」
GM:「母です」
アルバス:「ぐォわァ……」(声にならない悲鳴)
GM:「それと一番下の妹。母ニーヴェと妹イリスです。アルバス以外は初対面だけど」
サリース:「お母さんて……メチェメチャ若く見えるじゃない」
アルバス:「絶対オヤジ、何か『封印』してるな……」
リューセ:「それって時間を……?(笑)」
アルバス:「おそらく。……この人は、こんなとこで何してんだ?」
オードー:「聞けばいいべ」
アルバス:「あう……」
アルバスママ(ニーヴェ):「あなたしばらく見なかったけど……一体何やってたの?」
アルバス:「いや、それは……──って、オレが説明するはずないだろ!?」(あせってる)
オードー:「なんか、珍しいモン見てる気がするだ……」
アルバス:「オレもう……凍ってる……」
サリース:「あの〜、アルバスとはどういう御関係でしょうか?」
ニーヴェ:「あら、ひょっとしてお友達の方? いつもアルバスがお世話になってます。私、アルバスの母です」
サリース:「母親……? この善人そうな人が……? この外道の……?」
リューセ:「これはこれはお母様。いつか御挨拶にうかがおうと思ってたんですよ、私」
ニーヴェ:「あらあら、これはこれはご丁寧に……」
リューセ:「よっし、第一印象、GET!」
サリース:「なんか、アルバスをゲットする方向に話が進んでいる……」
オードー:「あンのォ〜、そっちのお嬢ちゃんはどなただべ?」
アルバス妹(イリス):「アルバスの──じゃなくて、アルバスお兄様の妹の、イリスです。……はじめまして」
サリース:「やっぱ、そーゆー性格なのね(笑)」
ニーヴェ:「あらあら、こんなにかわいらしい女の子ばっかり連れちゃって」(と言いつつゼナの頭をなでる)
ゼナ:「あ、あの……ボクは……」
ユンケ・ガンバ:「「わたいらも女の子に見えたんだね」」
ニーヴェ:「アルバスったら、お父さんにそっくりなんだから……」
サリース:「どんなオヤジなのよ、もう……」
アルバス:(完全に固まってる)
ニーヴェ:「あらアルバス、目ヤニが……」
一同:「う……うわァ……」(こーちょく)
アルバス:(小声でブツブツと)「まだか……? まだ嵐は過ぎないのか……?」
サリース:「ねえ、この人に頼んで、大司祭に会えるようにしてもらえないかな……?」
固まってるアルバスをよそに、ニーヴェに頼んでみるリューセたち。
交渉はあっさり成功し、神殿に通してもらえることになる。
ニーヴェ:「では、私たちはお墓参りに行かないといけないので」
サリース:「こちらこそ、お世話になりました」
ニーヴェ:「それじゃアルバス、たまには帰ってくるのよ」(と言って、ほっぺにチュッ☆)
リューセ:「うわァ〜、親子だァ〜。アルバス見る目が変わっちゃった……」
GM:「ニーヴェは去っていく。その後に、アルバスにガンを飛ばしたイリスが続く」
サリース:「お墓参りか……。誰のなんだろ……?」
アルバス:「ねーちゃんじゃないか?」
オードー:「死んでない死んでない」
サリース:「殺しても死ななそうだけど……?」
ユンケ・ガンバ:「「とーちゃんじゃない?」」
オードー:「死んでない死んでない」
サリース:「もっと死なないと思う……」
アルバス:「でも何か、ねーちゃんが死んだとかなかった?」
GM:「次女が10年前から行方不明。死んだかどうかは分からない」
サリース:「さーてそれじゃ、中に入りましょうか」
GM/門番神官:「『どーぞどーぞこちらへ。少々お時間取らせますが、よろしいですか?』」
サリース:「この変わりよう……。宗教も権力には弱いみたいね……」
リューセ:「ねえねえ、アルバスはお母さんのこと何て呼んでるの?」
アルバス:「おふくろ、かな」
GM:「ママがいいなァ……」
ゼナ:「それともママン(笑)とか……」
ユンケ・ガンバ:「「ママの方がおふくろよりおもしろいだわさ」」
アルバス:「じゃあ……ママにしよう。ママと、オヤジ。と、ねーちゃん」
リューセ:「アルバスぅ、ほっぺに口紅がついてるよ」
アルバス:「なんのことだ?」
ふんぞりかえり、足をテーブルに乗せてはいるが……どこかいつもと違うアルバス(笑)
リューセ:「なんかそわそわしてるゥ」
アルバス:「そんなことはない! ……はずだ」
GM/神官:「『今お茶をお持ちしますんで。あと、こちらはヴェルザンディ名物、テーレ饅頭です』」
リューセ:「饅頭なんだ……」
アルバス:「ガッと饅頭つかんで、むさぼり食って茶で流し込む」
リューセ:「……ハムスターみたい……」
そこへ、頼りない足取りでひとりの女性が入ってくる。
白い髪、白い肌、白い服、そして胸に光る『クーア』……
白い女性:「あら……? ニーヴェ……帰ってしまったの……?」
サリース:「あの、なんかお墓参りに行くと言ってましたけど……。──あなたは?」
白い女性:「私──クリシュナ」
リューセ:「クリシュナ……?」
──私……知ってる……──
白い女性(クリシュナ):(アルバスを見て)「あの……あなたは?」
サリース:「ほら、アルバス……──って、まだ固まってる……」
リューセ:「しょーがない、私たちが代弁してあげよう」
サリース:「ニーヴェさんの息子さんの、アルバスさんです」
リューセ:「不肖の息子ですが」
一同:「お前が言うなー!!」
クリシュナ:「むす、こ……? 姉妹ばかりだと思ってた……」
リューセ:「それがいたんです。男に生まれたばっかりに、記憶封印されて追い出されたんですけどね」
アルバス:「男に生まれたから追い出されたわけじゃないだろ……?」
サリース:「でも、公式の場にはほとんど出させてもらえないんじゃない? 本人が出たくないのかもしれないけど」
オードー:「クリシュナさん……若いべ?」
GM:「二十歳以上には見えないね。17、8ぐらい?」
リューセ:「ところで胸の──」
アルバス:(ボソッと)「胸、あなたよりあるでしょ?」
リューセ:「そんなことは聞いてない」(頭からお茶をぶっかける)
ゼナ:「やっぱりあれ、『クーア』ですよね?」
クリシュナ:「これ……人からもらったの……」
アルバス:「それより、汝、何者なりや?」
クリシュナ:「私……何者でもない……」
サリース:「この神殿で、どういう位置にあるんです?」
クリシュナ:「私……お世話になってるだけだから……」
サリース:「ふゥん?」
クリシュナ:「私……いくね……」
そう言って、クリシュナは出ていった……
サリース:「キレイな人だったなァ……」
リューセ:「誰だったんだろ……」
──私知ってる……でも『彼女』はもういない……──
リューセ:「ン……あたま痛い……」
――クリシュナ……――


