ACT4.0[邂逅]04

リトナ:(隠れ家の入口まで戻り)「ビオさんビオさーん」(扉をカリカリ)

ビオ:寝てる(笑)。

リトナ:寝てるのか……。(ドアノブを見上げて)ジャンプして開けるのと人型になって開けるの、どっちが早いかなぁ……。

GM:どっちだろう?

リトナ:まあ、どちらかの方法で中に入ったことにしよう。で、ビオさんを起こしてから暖炉の前で丸くなる。

ビオ:……んあ?

GM:では、それから30分ぐらい経ったことにして……聴覚判定してくれる?

リトナ&ビオ:(サイコロを振って)成功してる。

GM:姫様の部屋からぼそぼそと話し声がする。姫と……どうやら黒炎のようだね。

リトナ:聞き耳をたてるよ。

GM:そーすると、かろうじてこんな会話を聞き取ることができた。

黒炎:「本当にいいんだな」

フェルチアイア:「……はい……」

一同:………………。これって……(笑)。

プレイヤーB:やっぱ……ああいうシチュエーション……?

リトナ:プレイヤーとしてはそうかなぁと思うけど……猫としては、会話が聞こえなくなったなら興味をなくすなぁ。

ビオ:バケツに水をくんでくるか。

リトナ:なんで?

ビオ:いや、犬猫の交尾と同じようなもんかなぁと。

プレイヤーB:黒炎、ホモじゃなかったんだ。

ビオ:お、そうだ。せっかくだから寝てる二人も起こしてやろう。

ヴァンダイク:「………………」(起きない)

キュア:(目をこすりながら)「もう……なぁにぃ?」

ビオ:「しっ! ……聞け」

キュア:「? (壁に耳を当てて)何も聞こえないけど?」

リトナ:猫だったら、壁越しでも十分聞こえるんだけどな。

ビオ:うーむ。……よし、ドア越しに聞いてみよう。こっちだ。

キュア:???
 

 姫の部屋の前まで移動したビオ・キュア・リトナは、ドアに耳を当てた。
 

GM:キシ……キシ……

ビオ:「な」

キュア:「……これって……」

GM:キシ、キシ、キシ……音は少しずつ大きくなっていき──

一同:………………。

GM:──がちゃっとドアが開く。

黒炎:「……お前たち、何をしている?」

キュア:「いえ、その、無理矢理起こされて……」

ビオ:「──えっと…………、あー、見回りです見回り。──ほらお前ら、ちゃんと寝てねーとダメじゃねーか。寝不足になっちまうぞ」

キュア:「アンタねー……」

プレイヤーB:キシキシいってたのは、足音だったのね……。

黒炎:「……阿呆が」

リトナ:GM、見張り交代のときに、泉で変な女性と変な獣を見たこと伝えておくよ。もちろんビオさんにも。

GM:分かった。

キュア:その女性……どこから来て、どこに行ったのか……。

GM:(さあ、どこでしょうねぇ……)──さて、早朝、ちょっと大きな地震があるよ。

ヴァンダイク:早朝なら起きているな、老人だから。

キュア:とりあえず、武器と持てる荷物を持って、外に飛び出すよ。

黒炎:馬鹿やろー! 地震のときは机の下に避難するんだー!(グーでパンチ)

キュア:ぐはぁ!

プレイヤーB:黒炎こわーい……。

リトナ:黒炎そういうこと言うんだ。実はかなりパニクってるんだね。

プレイヤーB:意外な弱点発覚だね。

GM:……冗談だからね。

ヴァンダイク:建物に被害はないのかね?

GM:揺れが大きかったワリには、大した被害はないよ。

GM:では朝である。君たちは、姫様たちと別れることになる。

リトナ:こういう状況でも一緒に行きはしないんだね。

キュア:そもそも、こんなところまで何をしにきたんだか……。

フェルチアイア:「みなさん、がんばってくださいね」

一同:「………………」

GM:何も言わずに別れるんだね。

キュア:君は何も言わず、何も言わずに去っていった……。

GM:いや、君らが、でしょ?
 

 何はともあれ、出発である。昨夜リトナが少女と出会った泉の横を通り、<虚ろの森>を進んでいく。
 

ビオ:ここで女が水浴びしていたらしいな?

ヴァンダイク:いいエキスが出ているはずだ、と飲んだりするのかね?

ビオ:俺は人型の女には興味ないぞ。

リトナ:今日もドモさん(?)のリュックの中にいる。

キュア:ビクビクしながら、最後尾を歩いている。

GM:早く自分のこと言ってしまえばいいのに。

キュア:言ったら殺される〜!

ヴァンダイク:それは確かに賢明な判断かもしれんな。ドモ・ルールの肉体は死体であってもいいわけだし。

キュア:うー……。

ヴァンダイク:そういえば……なぜ巨人と戦ったときドモは魔法を使わず武器で攻撃したのだろう?

リトナ:そういえばそうだね。いつもは<凍結>の魔法使っているのに。

ヴァンダイク:今更な話だがな。きっとあのときは別のことに気を取られていたのだな。

GM:カ○チョーするのに気を取られていた、と?

リトナ:普通気を取られるべきは姫に対してでしょ? ……誰、カ○チョーとか言い出したの。

GM:誰だったっけなぁ、リトナ。──途中休憩したりしながら、しばらく<森>をウロウロしたところで……知覚判定ばかりで悪いけど、聴覚判定してくれる?

ヴァンダイク:(コロコロ)おや、また失敗しているな。やはり老人は耳が遠いようだ。

ビオ:俺も気付いてない。

GM:最後尾のふたりが成功したんだね。左手の方から、<獣>がぎゃんぎゃんきゃんきゃん騒いでいるような声がする。

リトナ:リュックから顔を出して、右を向く。

キュア:左を向く。

リトナ:あ、その前に先行してるふたりに声をかけよう。

ヴァンダイク:それなら、立ち止まる。

ビオ:そのまま気付かず、立ち小便(笑)。(プレイヤー、トイレへ)

GM:左の方を見ると……木々の隙間からわずかに見えたのは、大小さまざまな<獣>たちが、女性に襲いかかっている姿。ギャンギャンと噛みつかれまくってるようだ。

キュア:……じゃあもう死んでいるな。

GM:勝手に殺すな(笑)。

キュア:なら、スライサーを投げる!

リトナ:森の中で?

キュア:あああッ!

GM:投げたスライサーは木に刺さってしまったぞ。

リトナ:リュックの中から出る。

ビオ:しまう(笑)。

GM:じゃ、ここから戦闘ね。

リトナ:戦闘と言われても……オレはリュックから出ただけだし、ドモさん(?)はスライサー抜いてるし、ヴァンさんもまだ接近してないし、ビオさんはブツをしまってる最中だし……。

キュア:もう少し時間を進めて、スライサーを抜いたことにしていい?

GM:ではもうちょっと接近したことにしよう。(フィギュアを移動させて)さ、イニシアティブ振ろうか。
 

 一番手は10を振ったGM、すなわち<獣>たち。
 

ヴァンダイク:早くも女性を食い尽くしてしまったのだね。

GM:こらこら。でも、噛み噛みするのに夢中だね。──イニシアティブ、9、8、7、6……

キュア:6。今度こそスライサーを投げつける!

GM:<獣>──モンスターは大・中・小とおりますが。

キュア:中型に攻撃! (コロコロ)当たってる。

GM:(ダメージを聞いて)それは「軽傷」だな。ぎゃん、とよろめくよ。

襲われていた女性(プレイヤーB):「ダメ!」
 

 そう叫び──赤い服の女性は、<獣>たちをかばうように立ち上がった。
 

キュア:(スライサーをキャッチして)「………?」

リトナ:(人型になって走り寄りながら)「………?」

ヴァンダイク:(羽をぱたぱたさせて)「………?」

ビオ:(しまいながら)「………?」
 

 それは……昨夜の銀髪の少女だった。



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