ACT14.0[深淵]04

ドモ・ルール:それと……この村への報復があるかどうかという問題もあったな。

アリア:んー……来そうなんだけどぉ……。

ヴァンダイク:天外だから。

ドモ・ルール:奇想天外、と言いたいのだな。

GM:ボルサオの目的は……こういう小さな村ではなく、もっと別のところにある気はするね。

リトナ:来たら来たでいいじゃん。何のために地下のモヤシゾーンがあると思ってる。

GM:地下のモヤシゾーンは真実だったのか……。

ゴルディッシモ:しかも移動式。

ビオ:それによ、報復に来るにしても途中ではちあわせるだろ。

ヴァンダイク:正面から来れば、な。

キュア:迂回する理由もないけどね。

リトナ:「んー、もう、いいじゃん。いこうよボルサオの屋敷」

アリア:「よし、いこー!」

沙夜:「あたしもいきたーい!」

ビオ:「お前も来るのかよ(笑)」

アリア:でもね、確実に勝てるようにしてからいきたいかも。

ゴルディッシモ:フッ……負け戦を勝ち戦にしてこそ本物の戦人(いくさびと)よ。

ビオ:いいこと言った!

リトナ:それに、相手は平地にある館だ。城ですらない。

キュア:火を放てば一発。

ドモ・ルール:そこにボルサオがいるとは限らないが。

キュア:それに、火攻めだとそこにいるボルサオ以外の人たちを巻き込んでしまうのも確か。

ビオ:あのよ……今までの行動を思い返してみれば、そんなこと気にする必要ねーんじゃねえか?

GM:何を突然人道的になっているのか、と。

キュア:それもそうね。

アリア:あたし、ちょっとトイレ(プレイヤー、席を立つ)。

ビオ:逃げられるルートを確保しておいて火を放ち、そこから逃げてきたヤツらをボッコボッコと……。

キュア:いや、そんなことしなくてもー……
 

 あーだこーだと話し合う一行。
 

GM:あのさ……ボルサオの屋敷を奪い取りたいの? それとも中の人たちを殺したいの? それともボルサオの首を取りたいの?

リトナ:ボルサオの首を取りたい! そしてできれば家宝のひとつも奪いたい!

ドモ・ルール:だが、館にいってもボルサオがそこにいるとは──

アリア:(トイレから戻ってきて)あのね。

一同:ん?

アリア:冷静になって考えてみたら、あたしすっごく怒ってたんだった。

ビオ:矛盾してないか、それ(笑)。

リトナ:『冷静と情熱のあいだ』ってヤツだね。

アリア:だから、すぐいこう! やっつけにいこう!

ゴルディッシモ:こてんぱんにしてやろうじゃないか! ──と地下でひとりつぶやく。

アリア:いくぞぉー!

一同:おー!

ドモ・ルール:まあ、最後にはこうなるとは思っていたが。

リトナ:敵は本能寺にあり!

GM:ほいほい。とりあえず屋敷の近くまでいくのね。

アリア:そう。いってみてから考えるがあたしたちのやりかた。
 

 こうして──レプス04小隊・ラグランジェ(←全然しゃべってないけど、います)・ゴルディッシモ、そして沙夜がボルサオの<欲望の館>目指して旅立った。

GM:作戦とか立てたの?

アリア:それは……全然。

ヴァンダイク:内部の構造もよく分かってないしの。

アリア:だからトポトポとガソリンまいてシュボッと。

キュア:火攻めが一番簡単なのよ。

リトナ:オレたちがいた砦にも地下道があったから(プロローグ参照)、ボルサオの館にもある可能性はあるけど。

GM:なるほど。

ゴルディッシモ:モヤシ攻めにするというのはどうかな?

リトナ:兵糧攻め? でも向こうの方が食べ物持ってると思うよ。

ビオ:こっちが先に衰弱してしまうぞ。

GM:モヤシだけではねえ(笑)。

ドモ・ルール:まあ……火攻めでは、確実にボルサオを倒せる可能性は低いな。

リトナ:そうすると……大将首が取れない、家宝が手に入らない、武将が手に入らない。

キュア:……最後のはなに?

ヴァンダイク:01小隊が何か動いていたようだし、連絡を取ってみるのはどうだ?

アリア:そっか、黒炎に聞いてみればいいのか。

リトナ:どうやって連絡取るの?

アリア:………………。…………携帯?

GM:ないない。

アリア:でもさぁ、<プラント>の様子を見てこいって言われて……そのまま放置プレイ?

キュア:プレイはつけなくていいから。

GM:つーか……アリアは、黒炎より偉いんだよね、実は。

アリア:あ、そっか(ポンと手をたたく)。──何やってもあたしが許す。黒炎にはあたしが何とか言っとく。

ビオ:よしよし。

リトナ:ところでさ、モヤシのおじさん連れてきてるの?

ゴルディッシモ:ん? モヤシが食いたいなら、ボクはどこでもついていくぞ。

ビオ:いいんじゃねーか、連れていっても。

ドモ・ルール:連れていくのはいいが……このおっさん、メーヴェなのかオゥリンなのか。

ゴルディッシモ:農夫とだけ言っておこう。

GM:今回はそれか(前は「詩人とだけ言っておこう」だった)

ヴァンダイク:先程から『のーふ』と言っているが、実は『農夫』ではなくて『ノーフ』という種族だったりすることはないのかね?

アリア:『ノーム』と『ドワーフ』を足して2で割ったみたいな?

ヴァンダイク:そうそう。土に潜ったりしておるようだし。

アリア:んー……。納得してしまった。

GM:『五分厘』の次は『ノーフ』か……。

ドモ・ルール:沙夜さんはこのおっさんのことを知ってるのか?

沙夜:ですから……<賢者>様が、今日もモヤシを持ってきてくださったと。

リトナ:……賢者だったの?

ゴルディッシモ:(意味深に笑い)農夫とだけ言っておこう。

ビオ:ウソだろ〜! 賢者って言ったらもっとこうよ、イメージってもんがあんだろーが。
 

 などという雑談をしている間に、ボルサオの館付近まで来てしまったワケで。
 

GM:着いたよ。

アリア:館が見える、ちょっとした丘みたいなところでもあれば。

GM:12話冒頭で黒炎と別れたところかな?

アリア:そうそう、あんなかんじのとこ。てゆーか、あそこでいいよね。

ヴァンダイク:01小隊がいるかもしれんし。

GM:ご明察。ヴェルティナ以下『ノィジイ・フォー』ことレプス01小隊がいるよ。

リトナ:いると思ったんだ。

 ボルサオの館が見える丘──

ヴェルティナ:「あら、おかえりなさい」

アリア:「ただいま。ただいまぁ〜!」

ビオ:「帰ってきたつもりはねえがな」

ヴェルティナ:「ふぅん?」(少し、口の端を持ち上げる)

アリア:「ねえねえ、アレ、燃やさない?」

ビオ:「燃やそうぜ」

ヴェルティナ:「それは……どちらでも構わないと黒炎隊長はおっしゃってたわ」

アリア:「そーなんだ。じゃあ、燃やそう」

ドモ・ルール:「ボルサオは?」

ヴェルティナ:「今はいない。北西へ──<黎明のヴィエイユ>の国境の方へ向かったようよ」

キュア:「<真なるアルカディア>を目指している……?」

アリア:「そうかも。──でも今はあの屋敷をぼっこんぼっこんにしたい!」

GM:まだ、裸のおっさんたちがいるけどね。

ドモ・ルール:ついでに食料も奪って……──って、ここの食べ物は例のアレか?

GM:いや、普通の食べ物もいっぱいあるよ。今や貴重品である新鮮な果物なんかもあるだろう。

ドモ・ルール:でもよ、ああいう連中は例のアレが食べたいんじゃないのか?

GM:食べたいだろうし、食べてるだろうし、もっとレアなもん食ってるだろうけど、そればっかりじゃないよ。嗜好品みたいなもんだし。

リトナ:日本酒だけでは生きていけないんだよ。

ヴァンダイク:焼酎だけでなら生きていけるがね。

リトナ:それもまた、微妙。

アリア:んー……(考えて)ボルサオがここにいないというのは、チャンスなのかな? 相手の懐に飛び込まなくていいんだから、早いとこ追っかけて……。

リトナ:それもそうだけど、ここはやっぱ焼き払おうよ。

ヴェルティナ:「アナタが決めていいわよ、“アリアちゃん”」

アリア:「ん、焼く」

ヴェルティナ:「了解──レプス隊が、出来る限りのお手伝いをすることを約束しましょう」

リトナ:ハムスターの82小隊が?

GM:まあ何でもいいけど。油を運んでくるなり、火薬を運んでくるなり、魔法で火を放つなり。

ヴァンダイク:運ぶなら、第102小隊のピ〇ミンが。

GM:ピク〇ンまでいるのか(笑)。

リトナ:そんなことしなくても、床下に潜んだ82小隊(ハムスター)がいっせいに逃げ出せば、建物は地中に沈むよ。

ビオ:おお、そんな方法が(笑)。

リトナ:82小隊はこのためにいたんだよ。──てことで、床下からハムスターが逃げ出す作戦で。

GM:それが採用なの……?

リトナ:え? じゃあ今までの長い話し合いは何だったんだ! 床下で鼠算式に増えていった彼らの立場は!

GM:いや、それを認めてしまうとなぁ……。

リトナ:ああー、青編なら絶対OKなのに。

アリア:「方法は任せます。ただ……逃げ道は、確保しておいてあげてね」

ヴェルティナ:「了解です」

リトナ:「いいの?」

アリア:「ん。──あたしたちは、ボルサオを追おう」

ビオ:「沙夜は村へ帰れ」

沙夜:「えええー!」

ビオ:「お前がついてくる理由はないだろうが。危ねえしよ。……お前は、村へ戻るんだ」

ヴァンダイク:ここで別れたばかりに、村は襲われ、沙夜とはもう二度と……。

ビオ:いらんこと言うな。

アリア:「01小隊の人たちに、沙夜を村まで送ってくれるよう頼んでみようか?」

ビオ:「おお、頼むぜアリア」

アリア:ついでに、そこそこ強いレプス隊が村の警備をしてくれるように頼んでおくね。

GM:それについては、ヴェルティナは了承してくれる。

ビオ:「じゃあな沙夜。ちゃんと飯食えよ」

沙夜:(小声で)「ビオのバカぁ……」



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