ACT14.0[深淵]05

ミネルヴォワ:「いっちゃったワね……」

沙夜:「うん……」

ヴェルティナ:「──さて、ではもう一仕事といくか」

セーヴル:「いいの?」

ヴィラージュ:「いいんじゃない?」

ヴェルティナ:<ガズィの鎖>については隊長に報告したし……腕もにぶってきていたところだしな」

ミネルヴォワ:「そーね。イイーんじゃない?」

ヴェルティナ:「レプス01小隊──いくぞ」

 01小隊と別れたレプス04小隊は、<真なるアルカディア>を目指すルート──西へ向かう旅を再開した。

 この先にはボルサオがいる。そして、キュアの故郷である<黎明のヴィエイユ>がある。

GM:(コロコロ)3日が過ぎたよ。

アリア:『サエ』の村で3日分食料もらってたから(リプレイ未収録)、ちょうどプラスマイナスゼロで、残り4日分だね。

GM:大丈夫、君たちにはモヤシがある。

リトナ:モヤシもらってもなー。

ドモ・ルール:3日分モヤシもらっても、3日目にはスゴイことになってるんじゃ。

GM:いやいや、3日分どころか動く『モヤシハウス』がついてきてるから(笑)。食事時になると中から出てきて、モヤシ炒めを作りながらちらっちらっと君たちの方をうかがっている。

ビオ:そうか……。沙夜はおいてきたが、このおっさんはついてきたのか……。

ドモ・ルール:賢者様らしいがね。

ビオ:うさんくせえよなぁ。

GM:でも“自称”賢者ってワケじゃーないからねー。村の人たちも、「カラスのウンチクにはいつもうならされます」と。

一同:カラスの方か(笑)。

GM:(カラスの口を通してしゃべってるのは結局ゴルディッシモなんだけど……まあ、そのへんの話はまた後でかな)今更食料の管理をしても意味はないんだけど……まあいいや。3日分減らしておいてね。

ゴルディッシモ:ああ君たち、『モヤシっ子』なんて言われるほどモヤシは細いがな、モヤシにはタンパク質・カルシウム・カリウム・鉄を多く含み、繊維質も多い。茎が白く──

一同:(残りの食料ことを話してて聞いてない)

ゴルディッシモ:おいお前ら。

ビオ:ん? いやよ、今それどころじゃねーんだ。

GM:どしたの?

ビオ:確か……スティールを捕らえれば『食料10日分(30食)』だったはずが、いつの間にか『10食』に減ってるな、と。

アリア:ををッ! そんなトリックが!

ビオ:自分で『10食』なんて言ってるしよぉ……。
 

 それはさておき……ゴルディッシモ:このままボクの話は放置か? 放置プレイなのか?)
 

GM:さて、では3日が過ぎて4日目の朝。──キュア、朝起きたら鏡を見る習慣ある?

ヴァンダイク:鏡を見る習慣はないが、ピカピカに磨いたスティールの鎧を覗き込むことならある。

キュア:それはない。──鏡ぐらい、見ると思うけど。

GM:そうか。そうするとだね……また、角が一回り大きくなっている。

キュア:またぁ?

アリア:キュア……なんか角おっきいよ。痛かったり、する?

GM:一度激しい頭痛に襲われたことはあったけど……(ACT8.5参照)

ドモ・ルール:なんだ、アノ日か。

一同:………………(沈黙)。

リトナ:あのさ……さらっと聞き流そうとも思ったけど、あれからまだ1カ月経ってないでしょ?

ドモ・ルール:でもほら、生理不順ってあるから。

一同:………………(再び沈黙)。

ドモ・ルール:(不思議そうに)何で誰もツッコマないんだろう……。

GM:(あのなぁ……)

ゴルディッシモ:(ワンテンポ遅れて)そうだね、あるね。

ドモ・ルール:てめー……(笑)。

リトナ:で、他に自覚症状は?

キュア:今は特には。顔が洗いづらいぐらいで。

ヴァンダイク:季節が来ると切るのだよ。しかも嫌がるのを無理矢理縛りつけて。

キュア:鹿じゃないっての……。

アリア:──キュアの国の王族って、みんなそうやって角伸びるの?

キュア:それは……どうなのGM。

GM:判定してみようか。君はよくいろんなことを忘れているから。

キュア:そんな……。(コロコロ)……ウソ。

一同:(大爆笑)
 

 なんとここで100(大ファンブル)を振ってしまったキュア。嘘みたいなホントの話。
 

リトナ:とんでもない伝承を思い出してしまったんだね(笑)。

GM:ものすごーく怖い想像をしてしまって、震えてるキュアなのであった。

アリア:だいじょーぶ、<楽園>にいけばきっと治るよ。

GM:根拠ないけど。

ビオ:適当だな、おい。

ドモ・ルール:いや、確かな情報なんだよ。……ただ出所が『民明書房』((C)魁!男塾)だってだけで。

ゴルディッシモ:それは全然確かな情報ではないではないか。

ビオ:おでこでフジツボが育ってるんじゃねえか?

キュア:フジツボって……。

ヴァンダイク:いや、むしろアポロ(チョコレートのお菓子)が育っているのでは。

GM:わはは。

ビオ:なーに、その角が何であれ、出っ張ってきたモノは押し戻せばいいんだ。

キュア:イタイイタイ。

リトナ:ねえねえ、そこって骨が入ってるの?

ゴルディッシモ:骨じゃなくてモヤシモヤシ。

ヴァンダイク:角質がたまってるだけかもしれんぞ。

ビオ:犀の角みたいなもんか?

GM:毛穴何とかパックとかを使えばポンと抜けるんだよ、きっと。

ヴァンダイク:そして大きな毛穴が。

GM:んで、何とかローションを塗るとキュッと毛穴が閉じる。

ビオ:気持ちわりぃな……。

GM:(ふと我に返って)……ふうやれやれ、ファンブル振ったら何でも言いたい放題だな……。

キュア:GMもでしょ……。

アリア:とにかく、今は放っておいて大丈夫なんじゃないかな。本人何ともないって言ってるし。

リトナ:そうだね。

アリア:どうにかなってから──どうにかなってからじゃ遅いかもしれないけど──どうするか考えよう。

GM:ではキュアが自らの怖い想像に脅えつつ……(コロコロ)更に1日過ぎたところで、国境にたどり着いたよ。

 国境の砦──

GM:てなわけで、<メネトゥ>と<ヴィエイユ>の国境にたどり着いたよ。

アリア:さあ、君の国だよ、キュア。──国境は通過できるの?

GM:できません。

アリア:ぶう、なんで?(ふくれる)

門番:「何者か!」

アリア:こんな者だ、きゃあ。

GM:……どんな者だよ。

一同:キュア。

キュア:(一番後ろから)「わたしだ。キュアだ」

門番:「んん!? 馬鹿な、キュア様は死んだと聞いたぞ」

アリア:「死んでないよー、ほらほら」

ドモ・ルール:伝書鳩か何かで伝えたのではなかったのか?

アリア:伝えたよー。同盟のこと了解しましたってのと、キュアを連れていくからよろしくー、てのと。

リトナ:ここ(国境)までその情報が伝わってないんじゃないの?

ヴァンダイク:その可能性はあるな。

リトナ:というか……同盟のための『使者』はオレたちの後から来るんだし。確かに手紙は飛ばしたし、オレたちが先遣隊という考え方もできるけど──まだちゃんとした同盟が結ばれたワケじゃない。

アリア:そっか……。──ま、それはそれとして。

GM:ん?

アリア:「あたしたち、<帝国>の代表でーす。んでもって、キュアのお友達」

門番:「……怪しすぎるぞお前ら(笑)。ホントに一体何者なのだ……?」

アリア:「だからぁ、あそこにいる(最後尾を指差す)キュアをここまで送り届けてきたんです」

門番:「ホントにアレはキュア様なのか……。確かにあまりハツラツとした方ではなかったがそれでもあそこまで内に籠もったようなかんじではなかったはずだし……それにスティール様だってあのようなしまりのない顔はしてなかったはずだ。しかもあろうことが『アリアさんや』とか言ってこの正体もよく分からん小娘と対等かそれ以下の話ぶり。しかも。しかもしかも我らが姫様(自称)が、このよく分からん敵国の(同盟を結ぶという噂は確かに聞いたことがあるが)<帝国>の傭兵風情の連中よりどうみても下! 下の立場! それでいて友人だと!? そんな馬鹿な……(ブツブツブツブツ……)」

アリア:ひょっとしてあたし、前に出過ぎ? 話過ぎ?

GM:てゆーか、こういうときは普通さ……。

リトナ:そうそう。ねえ、キュア様。

キュア:え?

ビオ:確かに蝋人形みてえに動かねえし。

アリア:目もうつろだけど。

ドモ・ルール:これが姫様なんだ、お前たちの。

ヴァンダイク:まあ、牛なのだけど。

キュア:牛じゃないわよッ! ──それにッ、しゃべろうとしたら誰かしらが横槍を入れてくるから……。

リトナ:ごめんッ! 黙るッ!
 

 しーん……
 

ビオ:ぐごおおお……(いびき)。

アリア:寝るな(チョップ)。



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