GM:『魔王の森』の入り口だよ。他のきこりたちは『魔王の森』で木を切ろうとはしないから、行けばすぐに分かるだろう。
ユリア:なんだ、ゴブリンだったんですね〜。
GM:違うぞ。
ユリア:『魔王の森』へ行きましょ〜!
GM:街の人は普段近づこうとしない森なんだけど。
ユリア:恐怖に対する耐性は高いからダイジョーブ。
ユリアは『魔王の森』へ。
ユリア:小屋が見つかるかな? (コロコロ)見つかった。
GM:ふむ。でもこんな時間だから、当然小屋には誰もいない。
ユリア:ひとり暮らし?
GM:うん、サデルは独身だよ。人間嫌いなところがあるし。
エミリー:小屋の周りに、子供を埋められそうな穴を掘った跡とかは?
GM:ねーよ(笑)。
ユリア:木を切りにいったんだろうな、という発想ができるかな? (コロコロ)できたみたいだね。
GM:そこまでおバカさんなのか?
ユリア:耳をすましてみよう。耳はいいから。
GM:では聞き耳判定。
ユリア:(コロコロ)成功してる。
GM:ではあっちかな、と方向は定められた。ところがここは迷いの森、下手に踏み込むと迷うよ。
ユリア:気にしない。──さあ、足を踏みだそー!
GM:(行くのか……)じゃあさっきの聞き耳判定の成功を考慮して……55%の成功率で。
ユリア:(コロコロ)迷った。
一同、大笑い。
ユリア:いきなり遭難ですぅ〜!
レイチェル:どうするんだ、一体。
GM:誰かが気づくまで、このままだろうね。──じゃ、場面を移そう(笑)。

レイチェル:「今日は、聞きたいことがあって来ました」
ドッガー=ブラッシュ:「おう、何でも聞いてくれ。商売の邪魔にならねー程度ならな」
レイチェル:「昨夜、どこにいましたか?」
ドッガー:「スティールんとこさ。村長らと呑んで……店を出たのは0時を回ってたな」
レイチェル:「そのまま家へ?」
ドッガー:「おうよ」
GM:1時ぐらいには帰ってきたと、奥さんも証言してくれるよ。それより、息子の夜遊びの方が問題らしい(笑)。
キャデット=ブラッシュ:(バツの悪そうな顔をしている)
レイチェル:(スススッと近寄って)「そのへんの話を、詳しく」
キャデット:「友達と遊んでただけだよ」
シュリ:レイチェル、確保だッ!
GM:するな(笑)。
ユリア:シュリと遊んでいたというのはどうかな?
GM:相手はシュリじゃないよ。まあ、普通の友達だな。別に不良仲間とか、そういうのではない。
キャデット:「あ、そういや……」
レイチェル:「何か思い出したことでも?」
キャデット:「怪しい3人組を、見たぞ」
レイチェル:「顔とか、姿とか、覚えている?」
キャデット:「いや、あんま気にしてなかったから……──あ、ひとりガタイがいい大きいのがいたな。……つーても、マントみたいの着てたからよく分かんねーけど」
レイチェル:「マント……」
キャデット:「あとは普通のが2人……ひとりはちょっと細かったかな。顔とかは、よく見えなかった」
レイチェル:「どっちの方へ向かっていたか分かる?」
キャデット:「そうだな……あの方向だと……病院か教会じゃないか? ……オレが分かるのは、それぐらいだよ」
レイチェル:「ありがとう」

シュリ:「怪しい人影か……」
レイチェル:(うなずく)
シュリ:あたしたちがユリアがいないのに気づくかどうかは後回しにして……村長のことを思い出すかどうかも後回しにして……ガタイのいい人で、思い当たる人いるかな?
GM:ドッガーはガタイがいいけど背は低いからね。
シュリ:サデルじーさんもそうよね。
エミリー:アズーレさんは大柄だけど……女性の中では、ってぐらいだし。
GM:レイチェルは?
レイチェル:私は、細い。
GM:肩パーツが出っ張ってるから、マントを羽織れば大きく見えるかも(笑)。
シュリ:「該当者ナシか……」
GM:(そりゃそうだろうな……)
シュリ:はい、迷宮入り決定!
レイチェル:ケイゾク……。
エミリー:もう一度おさらいすると……肉や野菜が盗まれてて、お菓子には手をつけてなかったんですよね?
シュリ:食料を生で持ち出して、そのまま食べるとも思えないし……。──物取りに見せかけた誘拐なのか、誘拐に見せかけた物取りなのか……。
そこへ、モッカシンが薬を届けにやってくる。
シュリ:やっと出番だね、モッカシン。
モッカシン=D=モッカシン:「Yo、薬だぜ」
エミリー:「あ、受け取りのサインお願い」
シュリ:「つーか、個人的なモノだし」
シュリは魔法に関してはもともと付け焼き刃な上、本人の信教心も弱いため、効果も薄い(7割程度)。
そこで、魔法を医学と結びつけて効果を高めるようにしているのである(隣接で1.2倍程度)。
これをM.D.S(Magic Delivery System)といい、そのための薬をモッカシンから買っているのだ。
シュリ:薬買って治療するのって、魔法買って攻撃してたアルバスとかぶってて何かイヤ(笑)。
GM:普通に回復魔法は使えないの?
シュリ:あたしも両親も聖職者じゃないし。
GM:お父さん、聖職者じゃなかったっけ?
シュリ:自分で起こしたようなインチキ宗教だし。世を欺く仮の姿だし。
GM:じゃあダメだ(笑)。
モッカシン:「ん? 何か暗いなエブリワン。どーかしたかYo?」
シュリ:「大したことじゃないんだけどね、子供が3人ぐらい行方不明なの」
モッカシン:「誰が?」
シュリ:山下と田中と野村。
エミリー:「ボッツとヤオとキリーです」
モッカシン:「ボッツ? ……さっき、ボッツ見たぞ?」
エミリー:「どこでー?!」(と言いながらドラゴンスクリュー)
レイチェル:「どこで!」(エミリーと二人でブレーンバスター)
モッカシン:「あがががががが……噴水のあたりだってばYo」
エミリー:走れー! 皆まで聞く前に走りだします!
GM:んー、まさにクレリア。
モッカシン:「OK、みんなでチェケラッ!」
エミリーにつられて走りだす一同。モッカシンやカーキ、シア、スリーアイも一緒だ。
そして……
村長:「……ひょ?」(←忘れられてる)

エミリー:やっぱり……。そんな気はしてました。
シュリ:そこらへんに、誰かいる?
GM:(いそうな人……誰かな……ランダムで……)マーロがいる。
エミリー:「ボッツ見ませんでした?」
マーロ:「ボッツ……? 見たような、見なかったような……」
エミリー:「はっきりしろーッ!」
マーロ:「んなこと言ってもよぉ……。ただ、子供は見た気がするな」
エミリー:「その子はどっちへ?」
マーロ:「あっち、かな。北の方というか、『森』の方というか」
シュリ:「さんきゅ!」
マーロ:「お、おう……」
北の方へ向かう一行。今度は買い物帰りのセツに出会う。
エミリー:(副)領主の奥さんで、目が見えない人ですよね。
GM:そうだよ。だから杖をついて歩いている。たくさんの足音がしたから、ちょっと驚いてるようだ。
エミリー:「かくかくしかじかで……」(と事情を説明)
セツ=オルドレース:「ヤオちゃんなら、さっき会いましたよ」
エミリー:「本当ですか?」
セツ:「ええ、『食べ物持ってない?』って聞くから、お菓子をあげたけど……何だったのかしら」
レイチェル:「ヤオちゃんはどっちへ?」
セツ:「商店街の方へ走っていったみたいよ」
レイチェル:「私がいく」
エミリー:「よろしく。わたしたちは、このまま『森』へ向かいますから」


