GM:えーと、ヴァイス。居間のソファで寝てるよね?
ヴァイス:うん。
GM:んで、スノウは自分の部屋で休んでる。
エミリー:看病もしてもらえないのね。
GM:治療は終わってるわけだし、スノウも疲れてるだろうしね。──でヴァイス、どうやら気絶させられたみたいだね。
ヴァイス:……不覚。
ここにいないユリア:しかもソファに鎖でつながれてる、と。
ヴァイス:そんなバカな。
GM:ヴァイス、知覚判定してくれる?
ヴァイス:(コロコロ)成功してるけど。
GM:成功したか。オルドレース家の居間からは玄関が見えるんだけど……扉のところに3人、『仮面の人』が立っている。
ここにいないフウゲツ:げふう。
ここにいないエミリー:よかったわね、その場にいなくて。
仮面をつけた黒衣の者たちが、現れては消える。時に1人で、そして2人へ。あるいは3人で。自らの存在を、示すかのように。
ヴァイス:……何だぁ?
GM:ではもう一度判定してくれい。
ヴァイス:(コロコロ)今度も普通成功。
GM:やがて『仮面の人』の姿は薄れて見えなくなるけど……ふと、気づいた。玄関の扉が、わずかに開いてる気がしないか?
ここにいないシュリ:しないよ。
エミリー:気のせい気のせい。
ヴァイス:起き上がって……扉の方に向かう。
GM:ガタガタガタンという音がして、バタバタと足音らしき音が。
ヴァイス:(扉を開けて)「誰だ!」
GM:もちろん返事はない。闇の中に走り去っていく人影が見えただけだ。
ヴァイス:闇夜で近眼だからかなりの修正がついて……(コロコロ)ダメだ、93とか振ってる。
GM:それだと何も分からない。
ヴァイス:くぅ……。──誰か人が入ったかもしれないから、スノウやおばさんの様子を見にいく。
シュリ:(ぽそっと)扉全開のままで。
GM:(確かに。扉は閉めないんかな……?(笑))
ヴァイス:みんなはどこに?
GM:ゲインは寝室で、今はセツが看病してる。スノウは自分の部屋。
ヴァイス:ではおばさんのところへ。「これこれこういうことがあったんですけど、何か気づきませんでしたか?」
セツ:「そうねえ……。なにせ、こういう目だから」(←セツは目が見えない)
シュリ:ヴァイスって相当失礼よね。
ヴァイス:「いや、あの……物音だけでも」
セツ:「いえ、特には」
エミリー:(突然)申し上げにくいのですが……大変な事態が起きてしまいました。
ここにいないレイチェル:実は私は今服を着ていません。
ヴァイス:んなことするかぁー!
セツ:「怖いわねぇ」
シュリ:そりゃ、見えないとはいえ目の前に全裸の男がいれば怖いわね。
ヴァイス:違うってのに。
セツ:「戸締まりの確認とか、お願いしていいかしら?」
ヴァイス:「もちろんです。やっておきます」
GM:うむ。
ヴァイス:んじゃ、戸締まりの確認をして、居間に戻って──
シュリ:スノウは?
ヴァイス:寝てるみたいだから。
エミリー:物音がしないからって寝てるとは限らないですよぉ? もうさらわれた後だったりするのかも。
ヴァイス:じゃあスノウの部屋の前までいって──
シュリ:いって、それから?
ヴァイス:………………。
フウゲツ:そこで悩むなよ。
ヴァイス:ノックを、する。
GM:返事があって、しばらく間があってから扉が開く。カーディガンを羽織ったスノウが出てくるよ。
エミリー:ネグリジェ?!
GM:残念、パジャマです。
スノウ:「……どしたの? おなかでもすいた?」
ヴァイス:「いや……かくかくしかじかということがあったから──戸締まり気をつけてね」
スノウ:「ん、分かった。ヴァイスも気をつけて」
GM:そう言って、スノウは扉を閉じたよ。
ヴァイス:さ、今度こそ本当に居間に戻って──
GM:ソファに座って玄関の方をずーっと見ている、と。
ヴァイス:ずーっとではないけど、フウゲツさんが戻ってくるまでは寝ない。
シュリ:玄関開けたままで。
ヴァイス:え?
GM:閉じてないよね、ずっと。
ヴァイス:普通閉じるだろー!? そこまで事細かに言わなきゃダメくわー?!
エミリー:いくらTRPGでは言ってないことはやってないとはいえ。
GM:普通はここまで細かいこと言わないけど、ヴァイスの場合は、ね(笑)。
エミリー&レイチェル:それはイジメだ(笑)。
フウゲツ:それに……戸締まりする必要は、必ずしもないとは思うぞ。
シュリ:扉を開けて相手を誘ってるのよ、きっと。
ヴァイス:誘うのはいいけど……迎撃できる自信がない。
ユリア:入り口のところに底無し沼を作ればいいんれすよ。
シュリ:そして帰ってきたフウゲツが落ちるのね。
ユリア:落ちてもダイジョーブれす! ヴァイスが作っただけに、底が浅いれすから。
エミリー:ひざぐらいまでしか。
シュリ:ひざどころかくるぶしぐらいまでしかない、浅ーい底無し沼。
ヴァイス:くぅ……。

GM:ん?
フウゲツ:俺、やっぱ早く帰りたいんですけど。なんかこう、胸騒ぎがするんで。
GM:魔族ハーフの方にはいかないってことやね。──では、中央広場からオルドレース家の方に向かって歩いていると……正面から誰かが走ってきて、君にどーんとぶつかる。で、そのまま走り去っていく。
フウゲツ:うおっと、何だ今のは。(コロコロ)誰なのか確認する判定はクリティカルで成功!
GM:コマ送りのような映像ですれ違った瞬間顔を見ていたのだな。──ぶつかったのは、タンだよ。
ここにいないユリア:そうれしょうね。
フウゲツ:「ちょっと待てタン!」
GM:止まらないよ。
フウゲツ:追いかけーる! 捕まえーる!
GM:(逃げ切れないだろうな……)腕をつかまれ、仕方なく振り返るよ。
タン:「な、なんだオタクか……」
フウゲツ:「どうした?」
タン:「別に。何でもないよ」
フウゲツ:「何でもないのか。そのワリに随分慌てていたようだが」
タン:「う、あ、いや、うー……何でもないよ。オタクには関係ないだろ」
フウゲツ:「関係ないってことはないだろう。それに随分疲れているようだ。少し休んでいくか?」
タン:「いや……ブルーが待っているから」
フウゲツ:「問題ない。ブルーには話は通してある」
ここにいないヴァイス:通してないじゃん。
ここにいないシュリ:フウゲツ的には通してあるのよ。
タン:「いや、やっぱ、いい」
フウゲツ:「まあそう言うなって。どうぞ我が家へ。オルドレース家へ」
シュリ:我が家じゃないじゃん。立派にひとんちじゃん。
フウゲツ:ずるずる引きずってでも、連れていく。
GM:なら、ついてくるよ。
フウゲツ:ついでだ。中央広場まで一度戻って、ブルーも連れていこう。


