ACT3.5[ポケットのなかに] 03

 オゴーレ教会――

GM:子供たちが群がってくるぞ。「あ、ハムの人だ〜!」

ヴァイス:ここでもかっ! 「はいはい、真心込めたハムだよ。今日はハムだけじゃなくておもちゃもあるけどね」

GM:(おもちゃなのか……)

ヴァイス:ちなみに、こっちのハムはまともなハムだ。

ヤオ「わ〜、何かうにうに動いてる〜!」

キリー「なかなかアダルトなおもちゃをお持ちですね、ヴァイスさん」

ヴァイス:またんかい、誰がそんなもんを持ってくるかい(笑)。フツーのおもちゃだっての、人形とか剣玉……はないか?(笑)

GM:月の民なら持ってるかも。

ヴァイス:どのみち、ふつーの子は遊び方がわかんないか。西洋の子供のおもちゃって、よく分かんないや。積み木とかかね。

GM:帝都最新のモデルを、ってとこか。

ヴァイス:そんな感じそんな感じ。

GM:最新型の、大人のおもちゃ(しつこい)。

ヴァイス:くどいぞ、いい加減。良識はあるつもりだからね。

GM:シルヴァさんには?

ヴァイス:なにがいいかなぁ……聖典とかは持ってるだろうし。……よし、押し花を絵のようにあしらった額縁にしよう。

GM:凝ってるなあ……。『貢くんのヴァイス』か?

ヴァイス:ちゃうわっ! 大体、お土産って用意されたものじゃなかったのか。

GM:そーいえばそうだ。

シルヴァ「いつも悪いねえ……」

ヴァイス:「いえ、気持ちばかりのものですし……シルヴァさんにお世話になったことを考えれば、これくらい大したことじゃないですよ(ニコッ)」……ああ、自分でもなんか、たらしっぽく……(笑)。

シルヴァ:「大した世話した覚えもないけどねえ……」

ヴァイス:「あはは、世話してる人間とされてる人間の認識って、大きくズレるものなんですよ、きっと」

シルヴァ:「そんなもんかねえ……。――今回も、御両親に会いにいく暇はなかったのかい?」

ヴァイス:「……仕事、ですから、ね……そうそう、私用に時間を割くわけにもいかないんです。……親不孝だってのは分かってるんですけど、ね……」

シルヴァ:「おっ死んじまう前に、会いにいっておやりよ。ふぁっはっは」

ヴァイス:「はは、そうですね、いずれ長期休暇をぶんどってみますよ」

シルヴァ:「ま、しっかりやるんだよ」

GM:次はどうしよう。別に全部を回る必要はないんだけど。

ヴァイス:だよね。――お土産をもらいそうなとこ……後は、医者と酒場、かな……?

GM:モッカシンのとこか。

 モッカシンの診療所(薬屋)――

ヴァイス:灼熱のヒーラービートとかいう薬師新聞でも持っていくか。

GM:どんな新聞やねん。

ヴァイス:さあ? きっと、モッカシン好みの新聞なんだろうけど。

GM:そんなピンポイントな新聞って一体……。

ヴァイス:自費発行だったりな。モッカシンの兄弟子とかが出してるんだよ、きっと。

モッカシン=D=モッカシン「Yo! ヴァイスじゃん、今帰ったのか?」

ヴァイス:「あ、あはは、はい、ついさっき戻りました。で、これが新しいヒーラービートです」

モッカシン:「オゥケイ! それじゃあ、一緒に、チェケラッ!!」

ヴァイス:「ちぇけらっちょ〜じゃなくてっ、ぼ、僕まだ挨拶回りをしないといけないので……(逃げの体勢)」

モッカシン:「そいつは残念、もうすぐシュリも来るのにYo!」

ヴァイス:「なら、一層さっさとおいとまさせていただきます」

GM:では君はすたこらと診療所を後にした、と。

ヴァイス:うむ。後は酒場に珍しいお酒を届けて……

GM:スティールさんだね。

ヴァイス:うん、それで、神社にお神酒を奉納して、一通り終わり、かな。

GM:……酒ばっかりやん。

ヴァイス:……まずい?(笑) ちょっと、酒場はしょーがないとして。

GM:だってほとんどみんなお酒やん、お土産。モッカシンにも消毒用アルコールとか持っていってたりしてね。

ヴァイス:ああ、ありえる……。じゃあ、ちょっとひねろう。考えてみれば、酒場はこないだ大量にお酒を仕入れてるし。

GM:整髪剤とかどう?

ヴァイス:ああ、おしゃれな人だし。整髪料とコロンがいいかな。

GM:ではそういうことにして……残るはスノウかなあ?(ニヤリ)

ヴァイス:そこまでいっきに省くのか。

GM:神社、いく?

ヴァイス:うむ。

 『月の民』エリア月隠神社――

GM:トキオさんが境内の掃除をしている。基本だね。

ヴァイス:クロヌシの奥さんだね。

トキオ=オオトモ「あら、倍酢さん」

ヴァイス:……なんてすっぱそうな名前なんだ……。

トキオ:「荷物かかえて、どうなさったんです?」

ヴァイス:「あ、え、え〜っと……出張から今戻りまして……首都のほうから、奉納のためのお神酒と御札を預かってきまして」

トキオ:「ああ、出張だったんですか。お忙しいんですねぇ」

ヴァイス:「あ、いえ、これも仕事のうちですから。いい加減、もう慣れましたしね」

トキオ:「そうですか……。はあ……うちの人も、たまには帰ってくればいいんだけど。もう20年以上帰ってないんですよ」

ヴァイス:「あう……そ、そうですか……その、お気を落とされないでください(あせあせ)」

トキオ:「ええ、息子も旅に出たキリですけど……私元気ですから」

ヴァイス:「そうですね、トキオさんがお元気なら、戻ってくる場所があるってことですしね」

トキオ:「あなたのいう通りだわ。病気がちだけど、がんばらないとね」

ヴァイス:「はい、でも無理はしないでくださいね? きつい時はいつでも頼ってください。きっと、街の人みんなが助けてくれます」

トキオ:「ええ。(目を細めて)本当にいい街ね、ここは……」

ヴァイス:「ええ(うなずく)。だから、僕達自警団もしっかりしないと」

トキオ:「よろしくお願いしますね。――あ、おせんべい食べます? よかったら持っていってくださいな」

ヴァイス:「あ、ありがとうございます、ありがたくいただきます。……多分、大半はシアが食べるんでしょうけど」

GM:いつの間にかシアが食いしん坊にされてしまっている(笑)。

ヴァイス:だって、いきなりハムの人だしさ。

GM:大食いとか食いしん坊っていう設定はなかったんだが……。まあいいか。



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