ヴァイス:ふむ。一旦砦に戻るかな。馬はきっと砦のだろうし。――手伝ってくれた2人に飲み物でもおごる約束しつつ。
GM:そういやオーキッドとスリーアイもいたんだった。……なんて無口なふたり。
ヴァイス:すっかり忘れてたね(笑)。
GM:でも無口だから案外嘘でもないかも。家の外とかで待ってそうだし。
ヴァイス:ああ、なんていい人たちなんだ……。
GM:じゃ、砦に戻るんだね。
ヴァイス:あわよくば、途中でスノウと鉢合わせないかと期待して。
GM:ではスノウと会えぬまま(笑)、砦に着いたよ。
ヴァイス:ち。――ん〜……じゃあ、馬を馬小屋に戻して、自分の荷物を片づけて、と。
GM:そーいやスノウへのお土産はなに?
ヴァイス:むむむ。妥当なとこで、ペンダントかなぁ? シンプルなガラス細工の羽がペンダントヘッドの。
GM:ホントに妥当だな。……てことはそれだけは自前?
ヴァイス:自前……だろう、ねえ……きっと。
GM:ふむ。なら、夕方ぐらいに砦に戻ったことにしようか。――ゲインさん家にすぐいく? それともお風呂でちょっとさっぱりしてから?
ヴァイス:お風呂、というのは魅力的。……ん〜……街をざっと一通り歩いてから、にしたら、結構時間くうかね?
GM:夕方から出かけるなら……どんなもんだろうね。800人ぐらいの街らしいぞ。
ヴァイス:……今の感覚でいったら、ちょっとした村程度……結構広いね。
GM:そうだね。魔族ハーフとか古の民とかを除くなら、時間短縮できるだろうけど。
ヴァイス:スノウがそんなとこ行くとは思えないしなあ……。心当たりとかないのかな?
GM:ああ、スノウを探していたのか(笑)。この時間なら、お風呂だよ、きっと。
ヴァイス:さすがに、旅から帰って来てすぐ見回りに行くほどタフじゃなかろうて。……じゃあ、改めていくのにほこりまみれもアレだから、お風呂でさっと汗を流していきますか。

GM:今日の番台さんはプリテンプスねーさん。
ヴァイス:「こんばんは〜」(といいつつ番台にお金をちゃりんちゃりんと)
プリテンプス:「あ、ヴァイスちゃん、帰ってたんだ」
ヴァイス:「ええ、ついさっき。挨拶回りが終わって、やっと一息ってとこです」
プリテンプス:「そーなんだ。じゃ、お疲れ様ってことで、今日のお風呂代はまけてあげる。(にまっと笑って)――ね、ね、スノウ来てるわよ」
ヴァイス:「あ、ありがとうございます。……って、なんですか、いきなり(汗)」
プリテンプス:「外で待つもよし、ここからそっと覗くもよし、ってことよ」
ヴァイス:「(大汗)……なんか、勘違いしてません……? って、覗くわけないでしょうがっ! 覗いたりしたら……バレたりしたら……(がたがたぶるぶる)」
プリテンプス:「さすがに子供の頃に懲りたか(笑)」
ヴァイス:「そりゃ……文字どおり骨身にしみましたから……」
プリテンプス:「何にしても、早く入ってきたら? スノウに先にあがられるより、一緒に帰った方がいいでしょ? 外はもう暗いし」
ヴァイス:(外をうかがって)「あ、ほんとだ……秋の日は釣瓶落しっていうけど……」
プリテンプス:「収穫祭が近づくと、日が落ちるの早くなるのよね〜」
ヴァイス:「収穫祭、かあ……(団長との話を思い出して、一瞬厳しい顔)」
プリテンプス:「(女湯の方を見て)あ、アズーレいらっしゃい。――……いつまでそこにいる気? やっぱ覗きたいの?」
ヴァイス:「違いますっ」――わたわたとお風呂に入って、さっさと汗を流して、って感じ。
GM:んじゃ、湯上がりの一杯を楽しんでると……って、何飲む?
ヴァイス:コーヒー牛乳にしよか。
GM:ではコーヒー牛乳を飲んでいると、思っていたよりちょっと遅く、スノウが出てくる。
スノウ=オルドレース:「あ、ヴァイス……」
ヴァイス:「や、ただいま」(しゅたっと手をあげる)
スノウ:「帰ってたのは知ってるよ、お母さんから聞いたし」
ヴァイス:「いいじゃんか、なんか言わないと落ち着かないんだから」
スノウ:「じゃあ……おかえり」
ヴァイス:「ん(鼻の頭をぽりぽり)。(コーヒー牛乳の瓶を示して)……いやぁ、こんなもん持ってると、締まらないねぇ」
スノウ:「締ってたこと、あったっけ?」
ヴァイス:「うるさいな〜、スノウの見てないとこではあったんだよ、きっと、多分、もしかしたら、そこはかとなく」
スノウ:「どーだか……。――あ、ねえ、これから砦に戻る?」
ヴァイス:「ん? いや、聞いてない? 今からオルドレース家に訪問するんだけど。おじさんがゆっくり話したいっていうし、僕も話があったしさ」
スノウ:「そーなの? あたし、砦に寄ってシアたちに晩御飯できたよーって言いにいかないといけないんだけど」
ヴァイス:「ありゃま。じゃあ、ちょっと二度手間だけど、一度砦まで戻るか、お姫様一人夜道を歩かせるわけにはいかないし(笑)」
スノウ:「そーよぅ。……それに、何か手ぶらに見えるんですけどぉ? お母さんにあんな素敵なの買ってきといて、まさかあたしにだけ何にもないなんてことは……ないよね?(ニッコリ)」
ヴァイス:「(え〜っと……その笑顔の意味は、『もしなかったら、パワーボム』ってことかな……)手ぶらだとなにか困るんですかぁ?」
スノウ:「う……だからぁ…………もう、早く砦いこッ! 湯冷めしちゃうでしょー!」
ヴァイス:「あ〜はいはい、行きましょうか、お姫様」
GM:てーことで、君はスノウと砦に向かっている。ペンダントは今どこに?
ヴァイス:ズボンのポケットの中(笑)。歩きながら、人の目のないとこで、唐突に渡す。
スノウ:「へ?」
ヴァイス:「だから、お土産。スノウの」――あ、ちなみに箱に入ってるからね。
スノウ:「え? あたしの? ……ごめん、てっきりお饅頭か何かだと思ってたから……」
ヴァイス:「饅頭だと、シアとかに食べられる可能性があったし」
スノウ:(箱からペンダントを出し、空にかざして)「――キレイ。……ありがと、ヴァイス」
ヴァイス:「お気に召したようで、なにより(クスリ、と笑う)」
スノウ:「ねえ……さっき、さりげな〜くヒドイこと言ってなかった? シアに言ってやろ〜」
ヴァイス:「いや、言っても寝てる可能性が高いと思うんだけど」
スノウ:「だいじょーぶ、これからごはんだもん」
ヴァイス:「ご飯の一言で目覚めすっきり、ってか……」
スノウ:「あ〜、またヒドイこと言ってるー!」
ヴァイス:「さきに言ったのはそっちだろ〜」
スノウ:「あたしのはシアへの愛情表現だもん」
ヴァイス:「なに、二人はいつのまにそんな関係に?!」
スノウ:「ホッホッホ。――……でも、シアにはちゃんと……。あたしだって……」
ヴァイス:「ん? なに、よく聞えなかったんだけど」
スノウ:「………………。早くいこうって言ったの!」
ヴァイス:「な、なに怒ってんのさ?」
スノウ:「怒ってないもん〜」
ヴァイス:「うそつけ、すねるといっつもそういうふうに口がとんがるじゃん」
スノウ:「うるさいなー……。せっかくありがとうな気分だったのに台無しじゃん。ヴァイスのせいだからね!」
ヴァイス:「だあ、ごめん、ごめんってばっ!」
スノウ:「――なーんてね、ウソだよ、ヴァイス。……感謝してるから。――いこッ!」
ヴァイス:「(がくっ)……ああ、また騙された……(涙)。――……ま、いっか……じゃ、いこうか、みんなお腹空かせてるよ、きっと」
スノウ:「そうだね」
ヴァイス:(歩き出しながら)「……あのさ、スノウ」
スノウ:「うん?」
ヴァイス:「ん〜……あのね、大したことじゃないかもだけど」
スノウ:「……なに?」
ヴァイス:「うん、あのね……それだけ……スノウのだけ、僕の自腹で買ったんだ。それだけ」(言うだけ言って、さっさと歩き出す)
スノウ:「……うん……」
ヴァイス:「ほら、さっさと歩かないとおいてくよ?」
スノウ:「ふふん、あたしに勝てると思ってるのぉ?」
ヴァイス:「……すみません、僕が悪うございました」
本気なのか、冗談なのか。
普段は言えないようなことも、この星明かりの下でなら言えるような気がする。
僕の気持ちはどこにあるんだろう……?
星の光。細く輝く月。街の灯り。
そんな中を、僕らは歩いていく……


