DAY3 【流血へのシナリオ】 05


利迎院:「まずは皆をどこかひとところに集めた方がよいであろうな。ちありどの」

チャーリー:「ハイ、だから、梅中さんのお部屋を借りようと思ったのデスが……」

利迎院:「別に誰の部屋でもよい。今この屋敷にはどれほどの人数がおるのだ?」

チャーリー:「10人ちょっと、が入る広い部屋となると……」

利迎院:「できれば下の階がよい。食事をした間などはいかがか?」

チャーリー:「確かにあそこなら広さは十分デスが……」

ケイ:「あ、小鈴さん戻ってきました、代わりますね」

小鈴:「うん、はーいっ。──もしもしー、金太郎君?」

金太郎:「おう、どうやった?」

小鈴:「病院のことは、みんな覚えてたみたいだよ。でもなんか、ホントにいつのことなんだろう、あれ」

金太郎:「未来やとみてええ思うで。ちょいワケありでな」

小鈴:「そうなんだ……あとね、みんなばらばらだと怖いから、一箇所に固まろうっておはなし」

金太郎:「やっぱそうやな。コテージは鍵しておけば……」

小鈴:「考えたくないんだけど、殺人だった場合、わたしたちの中に犯人がいるかもなんだよね……」

金太郎:「まぁそれは考えんでも。みんなでおれば犯人も手ぇ出せへんやろ」

小鈴:「そっかぁ。顔が見えないところに誰かいるのが怖いよ。早く戻ってきてねっ」

金太郎:「りょーかいや。ほな、小鈴、おじさんと代わってんか? コテージの鍵があれへん」

小鈴:「わかった」 おじさん呼びにいきます。

育郎おじさん:(電話かわって)「成瀬君、どうかしたかね?」

金太郎:「おじさんー。鍵持ってかれちゃ困りますがな。」

育郎おじさん:「ああ、すまんすまん、ついマスターキーを持ってきてしまっていたねえ」

金太郎:「持ってきてもらえます? あ、何人かでまとまってきてくださいね。単独行動厳禁で」

育郎おじさん:「鍵はいいから早く戻っておいで。今更言うのもなんだが、殺人現場に子供だけを残しておくのは危険だ」

金太郎:「それはあきません。鍵かけんと、証拠隠滅されるかもしれへんやないですか」

小鈴:冷静だなぁ(笑)。

金太郎:もう落ちついとるからな。

育郎おじさん:「それはそうだが……そうそう、ローラ君が持っていた鍵はないのかね?」

金太郎:「……そういやそうや」

マコ:ローラを調べる。

金太郎:ある?

GM:ないよ。

金太郎:どこにも?

GM:ないよ。さっきひととーり探したんだろうし。

金太郎:「あかん。犯人が持って出たようですわ。なんや、密室でも何でもあれへんやないか」

育郎おじさん:「それなら、鍵なんかかけても同じことだ。早く戻っておいで」

マコ:写真ならばっちりと。

金太郎:ビデオカメラがあったらよかったんやけど。

マコ:日光写真で撮っている。

GM:夜なのに。

金太郎:深夜じゃとられへん(笑)。

GM:しかも口でパシャパシャ言ってたのか。

金太郎:まてよ。こんだけ厳重なセキュリティが備わってるんやったら、監視カメラくらい?

GM:ないない(笑)。

金太郎:不自然やー(笑)。

GM:プライバシーを侵害するものはおかない。特にこんな密会コテージでは。

金太郎:いや、扉周辺を映しとらんかなと。

GM:ないです。

金太郎:困ったな、戻るのもなんか。

小鈴:戻ってくれた方が安心なんだけどなぁ。

金太郎:うーむ。……まぁ、首切っとるし、犯人がここに戻ってくる可能性は低いやろうな。

マコ:すでに戻ってきているかもしれないし。

金太郎:写真はマコが撮ってくれとるし。何より、戻らなければという強迫観念がなぜか働いとるから。

チャーリー:大自然の神秘デス(笑)。

金太郎:「そうですね、これから戻ります」

育郎おじさん:「くれぐれも気をつけて」

マコ:背後に気をつけるんだ。

金太郎:「分かりました」 電話切って、死体に毛布かなんかかけて。電気消して、マコと戻るか。

利迎院:次回には恐らくその死体は消えてるんだろうな。

金太郎:そうやったらちょっと許せん(笑)。

小鈴:ホントは毛布かけたらだめだよ(笑)。

金太郎:そうや、死亡推定時刻が。

マコ:毛布をかけてしまったので。

利迎院:もう冷えてるから関係ないだろ、それ。

金太郎:数時間経ってたか。

利迎院:外は吹雪やし。

チャーリー:熱源があればともかく。

GM:やっこさんも裸じゃ寒いだろう、と中年刑事のようなセリフを。

金太郎:部屋は寒かった?

GM:温かいだろう。外よりは。

利迎院:中は常夏の雪原だった。

金太郎:暖房の話。

GM:暖房が、タイマーで切れてた。暖炉はフェイクなので、それ自体は冷たいよ。

チャーリー:暖房が、タイマーで? わざわざ?

金太郎:いや、ええとこ気づいたかも知らん。

チャーリー:死亡推定時刻の操作の基本でしょ。

GM:推理は戻ってからにしなさい(笑)。

金太郎:つーかそもそもタイマーで切れたことって分かるんかな。

利迎院:普通は分からん気がするが。

マコ:電気ストーブにタイマーつきの延長ケーブルが。

金太郎:まぁ、死亡推定時刻は、金太郎が見る限り、「少なくとも死後数時間」としか分からんかったと。……強迫観念が最高潮なので、もう戻る。

GM:では、一同食堂に集合?

金太郎:それでええなら。
 

 てことで、戻ってきた金太郎とマコは食堂へ。そこには、育郎おじさん、召使の竹上、メイドの真琴、ケイ、そして小鈴、チャーリー、利迎院の姿が。
 

GM:もちろん(?)梅中夫妻はやってきませんが。

金太郎:それはアカン。

小鈴:あい。

マコ:うめちゅー。

チャーリー:やっぱりデスか〜。

金太郎:無理やりにでも連れてこよう。

利迎院:それがよかろう。

金太郎:いきなり目を離したんか、残った人たち。

GM:部屋に戻ったって言ったよ。夫婦で。

金太郎:いつの間に。

GM:小鈴たちがケイの部屋にいくあたりかな。

利迎院:一箇所に集めるという方針はその後に決まったのだよ、きっと。

金太郎:夫婦やったら、単独行動も同じやないか。まぁええ仕方あれへん。

小鈴:ごめんね。

金太郎:「わいと、あと誰か来てんか。二人連れてくるわ」

チャーリー:鍵を持ってるのはおじさんだし……。

小鈴:「じゃあ、わたし行くね」

金太郎:「おう。あとおじさん、鍵かしてもらえます?」

GM:おじさんは渋っているね。

小鈴:「この中の誰かが犯人の可能性だってあるんだから、みんながみんなを監視できる位置にいるのがいいと思うんです」

育郎おじさん:「だからといって鍵を開け無理矢理連れ出す、我々にそこまでする権利はないよ」

利迎院:(おじさんに)「何を申しておるのです。元亀天正の世は遠い昔ではないでしょう?」

金太郎:「権利やありません。義務です」

マコ:ノックして返事がなかったら廊下にある斧でドアを開ければいいんじゃないかな。

金太郎:「少しでも安全を確保せんといかん事態にはなっとるでしょう」

チャーリー:「絶対がありえない状況デス。でしたら、できるだけ安全である手を打った方が」

金太郎:連続殺人と決め付けてる。

小鈴:(笑)

利迎院:「幾人の攻め手が潜んでおるかは知れぬが、こちらの戦力が小さい以上、複数の場所を守るのは愚の骨頂であろう」 攻城戦だと決め付けてます。

金太郎:「恐ろしいこというな。幾人の攻め手かいな」

小鈴:「もう、誰かの顔が見えないとそれだけで不安になっちゃう」

育郎おじさん:「……分かった。鍵は渡そう」

金太郎:「ありがとうございます。わいが犯人でないことは、わいが保証しますさかい」
 

 てことで、金太郎たちは梅中夫妻の部屋の前へ──
 

金太郎:「うーめーなーかーさん」 こんこん。

小鈴:こんこん。

GM:「な、何か用かね」と扉越しに梅中さんの返事が。

利迎院:生きておったか。

GM:死にかけですが(笑)。

小鈴:がーん。

金太郎:「お、まだ生きてましたね」

チャーリー:まだ生きてましたねって……(笑)。

小鈴:連続殺人でなくてよかった。

エンジ:「失敬だな、チミは」

利迎院:下の会議室には死体の山があるんだがな。

マコ:会議室じゃなくて食堂に。

利迎院:事件は会議室で起きてるのよ。

金太郎:「まぁいろいろあるんでしょうけど、こんな状況やさかい、ケーサツ来るまでみんなと一緒におってもらえませんか」

エンジ:「バ、バカバカしい」

小鈴:「みんなが一緒に固まって、お互いに監視できる状態の方が安全だと思うんです」

金太郎:「わいの名探偵としての勘が、連続殺人を予知しとるんですわー」

エンジ:「ならばなおのこと、君たちと一緒にいない方が安全ではないのかね?」

金太郎:「うーん、なんでですかね、それは」

マコ:わいの殺人鬼としての勘が、連続殺人を予知しとるんですわー。

金太郎:こらこら。

GM:小鈴がお互いの監視、とか言うと、内部の犯行のようではないですか。

小鈴:内部の犯行の可能性もあると思うし。

マコ:ていうか、内部の犯行だからね。

小鈴:はぅ。

マコ:犯人には金の字がついています。

金太郎:をい(びしっ)。

マコ:テヘ。

金太郎:あまり妙な言葉使わん方がええな、みんな過敏になっとるさかい。

小鈴:はーい。

金太郎:「あれ、梅中さん?」

エンジ:「……なにかね」

金太郎:「話聞いてます? 一緒におった方が安全でしょ?」

エンジ:「犯人かもしれん人間と一緒にいて、何が安全かね」

金太郎:「みんな一緒におるところでいきなり犯人が暴れたりしますかね。バラバラやと、一人ずつ殺される可能性もありますよ」

小鈴:「犯人と一人で戦うことになるかもしれないのは、もっと危ないと思いますー」

マコ:イヒヒヒ。

利迎院:連続殺人も、発見時には大量殺人なので結果は一緒でしょう。

エンジ:「……いいだろう。ちょうど小腹もすいたところだ」

小鈴:ほっ。

マコ:もっ。

GM:今何時ぐらいだ? 確か死体発見時が3時とかだった気が。……リプレイではカットしたけど。

利迎院:んじゃー5時くらいで。

GM:そんなもんかな。……かなり眠そうだけど、梅中夫妻も食堂へいこう。

小鈴:「警察が来るまでの辛抱です」

金太郎:小鈴に小声で「ドレッシングのこと言うのはまだやめた方がええかな」

小鈴:ドレッシングってなんだっけ。

利迎院:ピエトロ。

金太郎:ダガー。

GM:<THOUSANDS OF DAGGERS>ですな。

小鈴:「今は刺激しない方がいいかもだね(こそこそ)」

金太郎:「めっちゃ気になるんやけどな……(こそこそ)」


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