グレン:ところでオレは雇い主に話があるんだが。いるんだろう?

GM:いるよ。物陰から姿を現した中年の男がそうだ。オペリオの劇団の団長兼オーナー、ポームさんだ。

グレン:「よお、ポームさん」

GM/ポーム:「(戦いは)終わったかね?」(おそるおそる)

グレン:「オレの仕事はここまでだ。──金、払ってもらえるか?」

ポーム:「できれば、次の仕事も手伝ってほしんだが……」

グレン:「その話は後。とりあえず今回の分をくれ」

GM:「分かった。(何も考えずに)じゃ、2000バールあげよう」

グレン:やった!

一同:うおお、すげえ……。

GM:(しまった、多すぎたか)

グレン:「で、次の仕事ってのはなんだ?とりあえず話を──ってカレン!  そんなとこうろちょろするんじゃねぇー!(笑)」

カレン:「むぅ……うっさいわねぇ」

クレリア:(ポームに向かって)「あなたがここのオーナーさんですか?」

ポーム:「そうだが」

クレリア:「あの乱暴者たちを退治するのに私たちも協力したんですから、もちろんそれなりの報酬は払っていただけるんですよねぇ」

ポーム:「……なんで?  だいたい君ね、せっかくのオペリオ君の素晴らしい舞台をぶち壊されたんだから、こっちこそ金を払ってもらいたいぐらいだよ。見たところ空から降ってきた連中は君の仲間のよーだが?」

クレリア:「う……」

グレン:「もういいか?  おねーちゃん。──よしポームさん、仕事の話だ」

ポーム:「そうだな。ええと次の舞台がここ、魔導都市ストロンシャンなんだ。で、そこまでの護衛を頼みたいんだが。300バールで」

グレン:オレは今金あるしな。どうするかな……。

GM:と、そのとき遠くの方から──

カレン「ねえ〜グレ〜ン! これ、壊しちゃったぁ〜!  てへっ☆」 

GM:割れた壷を振り回してるよ(笑)。

グレン…………ぴしっ(固まる) 

カレン「この壷ねえ、1500バールするんだってぇ〜!」 

グレン:(引きつった表情で)「──ポームさん、仕事も終わったことだしここらで退散させてもらうぜ。……ま、また何かあったら声かけてくれ」(去っていこうとする)

ポーム:(その肩をぽんと叩く)

グレン:「……何でございましょう?(笑)」

ポーム:「280で……どう?(笑)」

グレン:「じゃ、元のとおリ300ということで……」

ポーム:「商談成立っと。──で、そっちのお嬢さんだが……。どうだい、見たところ腕も立つようだし護衛として雇われてはくれんかね? そうすれば報酬も払おう」

グレン:「そうだな──実を言うとオレひとりでは守りきれるかどうか分からん」

クレリア:「そう言われても……こっちには用事で来てるワケだし……」

ティンベル:何の用事だったの?

クレリア:手紙を届けにきたんですよ、教会に!

グレン:(カレンをどつきながら)「ところでおっさん、仕事はいつからだ?」

ポーム:「そうだなぁ、2日ぐらいしたら出発するぞ」

グレン:「分かった。いくぞ、カレン」(去っていく)

カレン:(頭をさすって)「いたいぃぃ」

GM:壷の弁償。

グレン:あ、そうか。

GM:で、どうする?  ポームさんはクレリアだけじゃなくて、他の連中も雇いたいって言ってるんだけど……。

クレリア:うーん、姉に聞いてみないと……。

ティンベル:今帰り道なんだっけ?

GM:そうだよ。

ティンベル:じゃあ、別に用事もないし。

クレリア:ストロンシャンは帰り道から少しそれただけのところだから、引き受けてもいいんですけど……。報酬次第ですね」

GM/女の人:「あ、いたいた。クレリア〜!」

クレリア:「は?」

ラズリ:あ、お姉さんか。

クレリア:(固まる……こればっかりだな)

GM/セイア:「ちょーどよかった。あのさ、ちょっとカジノですっちゃったのよ。つーことでお金貸して」

クレリア:「ちょおおっっっと待ったぁ!」

セイア:「いやあ、クレストも少し持ってたんだけど、それもすっちゃって」

GM/クレスト:「……すまん、クレリア」

セイア:「姉の言うことは聞、く、よ、ねぇ?」

クレリア:逆らえない。姉が怖くて逆らえない。

ポーム:どうする?

クレリア:受けざるをえない……か……。

ポーム:「全員で800バールでいいかな?」

クレリア:800──って……1人、2人、3人──

クロヌシ:ちょっと待て(笑)。

ラズリ:いつの間にか数に入ってるのね(笑)。

ティンベル:私、お金いらない。

グレン:アユモも入れて5人か。オペリオは劇団の一員だし。

クレリア:「5人で800──少なすぎますね」

ラズリ:その前に、あたし、仲間?

ポーム:「仲間じゃないのかね?  ええと、クレリア君」

クレリア:うーん、ここは仲間と言っておいた方が得かもしれない。

ポーム:「どうもはっきりせんなぁ。オペリオ君、彼らは君の知り合いではないのかね?」

オペリオ:「♪え? ──ああ、お久しぶりです、エクレアさん♪」 

クレリア「ちがーう!」 

オペリオ「♪ウクレレさんでしたっけ?♪」 

クレリア:「ちがいます。クレリアです(笑)」

ポーム:「で、知り合いなの?」

オペリオ:「♪ええ、まあ……♪」

ラズリ:「昔、ちょっと一緒に世界を救ったことが……(笑)」

フローラ:「ちょっとね(笑)」
 

 結局、もめにもめた末、5人で1500ということになった。
 

GM:乱闘の後処理とか死体の埋葬とかは省略するとして……。ガトーさんは?

ラズリ:あああああ!

GM:死んでるんだけど(笑)。

フローラ:死んだの?

GM:それに亀人もいるし。

ラズリ:あ、そうか。尋問、尋問。

クレリア:すっかり忘れてましたね。
 

 忘れてもらっちゃ困る。
 

ラズリ:亀人を尋問するぅ。

クロヌシ:(刀を突きつけて)「ガトーさんに何の用だったんだ?」

GM/亀人:(たどたどしい共通語で)「カタナ、カタナ」

クロヌシ:「刀──って、やっぱりこれか……」

GM:えっと、フローラ。知力で判定してみて。──成功?  んじゃ、亀人の目がうつろなのが分かる。

クレリア:ええと、魔力感知。(コロコロ)クリティカル。

GM:う〜ん、のろいの一種だね。傀儡(くぐつ)ってやつだ。

クレリア:クリティカルですけど……『呪文除去』で取り除けるかどうか分かりません?

GM:うーん、取り除け──ない! (取り除かれたら困るって)

クレリア:じゃあ、『呪い除去』を1点ダメージくらって使います。(コロコロ)えーと、マイナス13成功です。

GM:(はうっ、それはさすがに)呪いは解けたことにしよう。

ラズリ:じゃ、話を聞こう。

亀人:「ココハ……ドコデスカ?  ……ナンカ縛ラレテルシ(笑)」

ラズリ:「そうきたか。あなたは誰?」

亀人:「ワレワレハ土地神デス」

ラズリ:「土地神?」

フローラ:産土神(うぶすながみ)みたいなもの?

GM:「そうそう。土地神のひとりなのだ、亀人は」

ラズリ:神様なの?

GM:うーん、かみさまというよりは──

フローラ:かめさま。

GM:ちがう。精霊みたいなものかな。で、辺りをきょろきょろしてるんだけど、この人。

クレリア:「なんかよく分かってないみたいですね。そうだ。クロヌシさん、何があったのか教えてもらえませんか?」

クロヌシ:「俺にもよく分からん」

亀人:「ココハドコデスカ? ワタシ砂漠カエリタイ」

クロヌシ:砂漠? 砂漠に住んでいるのか? でも亀が砂漠にいるってるのも……。

ラズリ:よく分かんない話だよね。

GM:いや、この世界には砂亀というのがいるのだ。砂イルカとかね。

クレリア:じゃあ、操られる前のこととか覚えてませんか?

GM:(コロコロ)──記憶、混乱してま〜す。

亀人:「……デ、ココハドコナンデショウカ?(笑)」

クロヌシ:「そういや俺にも分からん(笑)」

ラズリ:「ここはカーディナル。で、かくかくしかじか……」

亀人:「……ナルホド」(半分くらい分かった)

クレリア:ところで、この人どうやって砂漠まで連れていきます?

亀人:「カエッテイイナラ、カエリマスケド」

ラズリ:「帰ってもいいよ」

亀人:「ジャ、サヨナラ」

フローラ:帰すの〜?

ラズリ:だって、何も知らないみたいだもん。それに、多分その刀を持っていれば向こうから接触してくるんじゃないかな。

クロヌシ:そうだな。この刀が狙いのようだし……。

ラズリ:とゆーワケで帰っていいわよ。

GM:じゃ、土地神の体はすうっと消えていく。



リプレイ第二部目次