MOND REPLAYV

GM:「気がつくと、ゼナは誰かにかつがれている。手足はワイヤーで縛られて、電子ロックされてるね」

ゼナ:「しゃべれる?」

GM:「話はできるかな。どっかの裏路地みたいだね──しばらく進むと港につく」

ゼナ:「暴れてみるけど……」

GM:「ムダ。君をかついでいるのはむきむきお兄さんだ。あと、普通のお兄さんが2人」

ゼナ:「ふえー、気持ち悪いよぉ……」

GM:「でね、お兄さんのケイタイが鳴るわけだ。『もしもし──はい、保護しました──はい──はい、ゼナ=オーケンシールドに間違いありません。今からそちらに……ちょっとお待ちを。キャッチホンが入りました───もしもし──なに!? 少女が逃げた!?』」
 

 そのとき──
 

 ウォンッ──!!!
 

 宙に、バイクが舞っていた。黒い影が、落ちてくる。
 

 ごめっ。ずぎゅるるるっ。ずごしゃっ! びたん!
 

 男たちを踏みつけ、はじき飛ばす。
 結い上げた髪。ゴーグルに隠れて顔はよく見えないが、ふっくらとした唇は柔らかそうだ。
 そして……背中に一瞬見えた気がしたのは……羽根……?
 その姿に、しばし見とれる――
 

ゼナ:「なに……? 何が起きたの……?」

GM:「バイクに乗った少女が、君を助けてくれたのだ」

少女:「乗って!」

ゼナ:「いや、そう言われてもワイヤーが……」

GM:「──と、カチッという音とともに電子ロックが外れる」

カリストパラス(通信機):『ゼナ、遅くなってすみません。それから──御無事でなによりです、リルル』

少女(リルル):「元気そうね、カリストパラス」

ゼナ:「この子が……リルル……? ──ああ! ボク、女装したままだ!」

カリストパラス(通信機):『リルル、サンダユウたちが捕まりました』

リルル:「助けに行かないといけないね。──さ、後ろに乗って。え、と……ゼナちゃん?」

ゼナ:「ボク……男です……」
 

 出会いは、最悪だった。でもこの一瞬で、ボクは天使に恋してしまったらしい──

 そのころ──
 

GM:「気がつくと、君たちはソファーのある部屋にいる」

サリース:「縛られてたりしてる?」

GM:「いや、君とリューセはソファーの上に寝かされている。サンダユウは床の上」

ユンケ・ガンバ:「「下着で?」」

リューセ:「ま、またぁ!?」

GM:「いや、ないない(苦笑)」

リューセ:(目を覚まして)「ここはどこでしょう? またいつもの夢遊病かしら……?」

サリース:「何が起こったんだっけ……? ──部屋の中はどんな様子?」

GM:「フツーの応接室だよ──棚にことわざの書いてある板が立てかけてあるぐらいで」

アルバス:「なんだ、ごくごく普通の応接室じゃないか」

サリース:「どこがよ。あからさますぎるって」

サンダユウ:(目をきらーんと光らせて)「なるほど、わざと捕まって敵のアジトに潜り込む──そういう作戦だったのですね?」

サリース:「そうだったの、リューセ?」

リューセ:「さあ……?」

サンダユウ:「『獅子身中の虫』──まさしく敵のことわざを逆手に取った必殺アタック!

サリース:「カードとか、装備品は全部ある?」

GM:「全部あるよ。ただ下着だけが……」

リューセ:「ウソ!?」

GM:(ウソです)

サンダユウ:「スマン、ワタシがはいてます(笑)」

GM:「こらこら」

サリース:「しばらく待って動きがなかったら、部屋の外に出てみる」
 

 こっそりと外に出ると、そこは小さなホールになっていた。正面に扉が1つ。
 

リューセ:「がちゃっとな」

GM:「石畳の何もない部屋。正面に大きな扉。左に小さな扉。正面の扉の上には『第壱の間』と書かれたプレートがあって、左の扉には『関係者以外立ち入り禁止』と書かれている」

サンダユウ:「それはもう、『第壱の間』に行くしかないでしょう」

リューセ:「左の扉は関係者以外入っちゃいけないみたいだし」

サリース:「素直に従うかなぁ、普通……」

サンダユウ:「開け〜、オープン!」

GM:「ぎいいいいい……。扉の奥は闘技場になっていて、きれいなおねーさんがすらっと立っている」

サリース:「ををっ☆」

サンダユウ:「ねーちゃんチチ揉ませぇ〜!!」

一同:「いきなりかーい!(笑)」

GM:「みなさんお待たせしました。ことわざ四天王withTの一人──」

サリース:「ことわざ四天王……?」

サリース以外:「withT……?」

GM:「はい、“馬の耳に念仏”のミミさんです!」

アルバス:「さあ“馬の耳に念仏”ってことで、まずは説得からだ!(笑)」

サンダユウ:「チッチッチッ! (指を横に振って)ねーちゃんチチ揉ませぇ〜!!」(飛びかかる)

ミミ:「きゃあ!」

サンダユウ:「小さいころ近所に住んでた、幼なじみのチエちゃーん!」

GM:「ワケ分からんわー!(笑)」

サンダユウ:カム、トゥギャザーぁぁぁぁぁ!」(組みつく。抱きつく。まとわりつく)

サリース:あ、あたしも〜!

ミミ:きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!

GM:「こっから先はリプレイに起こさないからなぁ!」
 

 (倫理上の都合のため、数行カットさせていただきます。御了承ください)
 

ミミ:(衣服の乱れを直しながら)「しくしくしくしく……」

サリース&サンダユウ:「「我々の、勝利!」」

リューセ:「もう、知りません! 先に行っちゃいます!」

サリース:「あーん、待ってよリューセ」

リューセ:「待ちません!」
 

 こうして、『第壱の間』は突破されたのだった──

GM:「奥の階段を上ると、また石畳の部屋。正面に『第弐の間』の扉で、左に『関係者以外立ち入り禁止』の扉」

サンダユウ:「『第弐の間』に決まっている」

アルバス:「で、ブサイクな男だったら、今度からは『関係者以外──』の扉に行くんだろ? 2人倒せば関係者ってことで」

GM:「うーん、読まれてる読まれてる。てーことで、ことわざ四天王withTの一人、“柳に風”のヤカゼさんだ。男でブサイク」

ゼナ:「ヤカゼって……安直なネーミング……」

サリース:殺す
 

 問答無用で戦闘開始。サンダユウが重傷を負うものの、力押しで勝利! ヤカゼは敗れ去った……。
 

サリース:(中指を立てて)「よっしゃ!」



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