MOND REPLAYV

GM:2、3日もすればアドラメルクに到着する。――さて、ここで問題があります。チケットが8枚しかないんだな。

サリース:そーなの?

GM:ちゅーことで、誰が遊園地に行くのかPC・NPC合わせて8人、選んでね。
 

 わいわいと話し合った結果……
 

GM:アルバス・リューセ・ゼナ・オードー・ユナ・イリス・シェオール・トパーズ、だね。

アルバス:それとこっそりガンバ(誰かに貼りついてる)とマフィ(剣化してトパーズが持つ)ね。

GM:ユナとイリスはなんで?

アルバス:いや、遊園地って言ったら子供かなァって。

GM:では行きますか。
 

 (なぜか)アダムスファミリーの曲にのって、一行はアドラメルクへ――
 

GM/道化師:「幻の都アドラメルクへようこそ☆ すみませんがチケット拝見♪」

リューセ:「はい、どーぞォ〜」

GM/道化師:「中ではあまり武器を振り回さないでくださいね☆」

トパーズ:「はーい」

GM/道化師:「ではごゆっくりお楽しみくださいませ☆」

オードー:「さ、クリシュナさん探すだ」

トパーズ&リューセ:「わーい! どれから乗る?」(←聞いちゃいない)

シェオール:(道化師にクリシュナの写真を見せながら)「こういう少女を見なかったか?」

GM/道化師:「さあねえ、ワタシはただの道化ですから☆」

シェオール:そうか? こういうところの道化師ってあからさまに怪しいんだが。

GM:(やっぱそうだよねェ。でも残念、この道化はただのヒッカケだよ)

ユナ:「にゃ。お化け屋敷いきたい」

トパーズ:「よし、みんなでいこー!」

リューセ:やっぱり、トロッコに乗るタイプなのかな?

アルバス:しかもジェットコースター並みに速いのな。

GM:それじゃお化け見れないって……。

リューセ:アルバス、暗いところダメじゃなかった?

アルバス:少しでも光があれば大丈夫だ。

GM:じゃ、お化け屋敷に入るよー。
 

 で、特に何があるというワケでもなくお化け屋敷終了。
 

トパーズ:「次はフリーフォールに乗ろー!」

アルバス:断る!(即答)

リューセ:「アルバス、アレ系ダメ? おもしろそうだよ?」

アルバス:「スピード系、ダメ」

ユナ:お勧めとかないの?

GM:お勧め(というかイベントがあるの)は……その1、ミラーハウス。大きくて結構本格的な造り。その2、メリーゴーランド。豪華で立派なヤツ。その3、剣と魔法のアトラクション。その4、仮装の館。その5、ジェットコースター。

リューセ:「アルバス、ジェットコースターだって」

アルバス:「そうか」

リューセ:「ジェットコースターだってジェットコースターだってジェットコースターだって」

アルバス:「うるさい。乗りたきゃひとりで乗ってこい」

リューセ:アルバスの反応が見たいの〜。

アルバス:乗るだけなら乗ってやる。で、顔色ひとつ変えずに全行程終えてやる。で、顔色ひとつ変えずに隅の方で体育座り

リューセ:……そういう反応なのね。

トパーズ:「じゃ、ミラーハウスいってみよー!」

シェオール:そういやマフィは?

マフィ(十六夜):とりあえず全部制覇するつもりだけど、今は剣のままだから……。

トパーズ:「それじゃ入ろうか。――シェオール、子守りよろしくね」

シェオール:(ユナとイリスにはさまれて)「……本気か?」

GM:では、ミラーハウス『ミラー・ミラージュ』にご案内。(えーと、ここでイベントが起こる人は……サリースか。……っていないじゃん)特に何事もなく出てこれるよ。迷わなければ。

アルバス:シェオールが途中ではぐれたりしてな。みんな出てきたのにひとり出てこない。で、みんな気づかず先に行ってしまう。

シェオール:……勝手に言ってろ。

リューセ:「次はどこいく?」

オードー:「メリーゴーランドがいいだ」

ユナ:「わたし乗る〜!」

イリス:「わたしも」

アルバス:シェオールも乗っとけ。無表情で。

シェオール:………………。

GM:メリーゴーランド『イェスタデイ』はちょっと不思議なメリーゴーランド。乗った人は過去を垣間見ることができるらしい。

アルバス以外:それは乗っとかないと。

アルバス:オレ、乗らない。

リューセ:キコリなんか必見だね。どんな過去なんだろ。
 

 で……なんだかんだでメリーゴーランドに乗るシェオールとオードー。
 

シェオール:まさかこの歳でこんなものに乗ることになるとは……。

ガンバ:オードーとか、ヤバイんじゃない? 「人喰いオードー」と呼ばれていた頃の記憶が……。

オードー:そんなもんは、ねェだ。

GM:いつでも木を切ってそうだよな、オードーは。あとは……アンとの淡い初恋とか。木を薄く切って作ったラブレター……。

ゼナ:……紙を知らなかったんですか?

ガンバ:木を切り倒してそれで文字を書くとか。大きすぎて見えなかった、ってオチ。

オードー:おら、世間知らずだから。

ゼナ:ボクは何を思い出すんだろう?

GM:右手が落ちた瞬間ばっかり、とか。

アルバス:やっと思い出したと思ったら、昨日の晩のオカズとか。

ゼナ:昔の、母親の記憶とかない?

GM:母親……ちょっと思い出せないねェ。

リューセ:これってイベントじゃないの? みんなで過去を思い出して楽しもうってヤツ?

GM:イベントがあるのは……トパーズだね。あれは、かれこれ10年前のこと……。
 

 テーレ1126 ラピスの森――

 しばらくうろうろして、ラズリは森を見下ろせる小高い丘でオニキスを見つけた。
 

ラズリ:歩み寄るよ。てこてこ。

GM:完全に無視してる。まるで誰もいないような感じで。

ラズリ:「ねえ……」

オニキス:「………」

ラズリ:「ねぇってば……」

オニキス:(顔だけラズリの方に向ける)

ラズリ:「……さっきはゴメン。言い過ぎた……」

オニキス:(冷たい口調で)「お前と話すことは何もない」

ラズリ:「だって……あなたがあたしの立場だったらどうしてたのよ!?  ……こんなの……ひどい……」

オニキス:「お前は何も知らないんだよ……」

ラズリ:「そうよ、あたしは何も知らない……だから、教えてよ」

オニキス:「ふん、教えることなんて何もないね」

GM:そこへぱたぱたとトパーズが走ってくる。

トパーズ:「ラズリおねーちゃーん!」

GM:たったったったっがしっとオニキスに抱きつく。

ラズリ:(すごく悲しそうに)「…………そういうことなのね」

GM:で、この人誰だろうって顔でラズリの方を見ている。

ラズリ:「そっか……トパーズ、今何歳だっけ……」

オニキス:「……もうすぐ9つ、かな」

ラズリ:「あたしに似て、きれいになるといいね」(たたたたたとその場から走り去る)

オニキス:(つぶやくように)「……ばーか、あたしに似るんだよ」
 

 涙をこらえて走るラズリ。トパーズは不思議そうにオニキスの顔を見上げている……
 

トパーズ(のプレイヤー):あれは……かなりショックだった覚えが……。ホーント泣きそうになったってば。

GM:トパーズはそのことをなぜかよく覚えていて……いつか謝りたいと思っていた。今回の旅も、それが目的。

トパーズ:ラズリおねーちゃんに会って「ごめんなさい」をいうこと……。それがあたしの、旅の目的……。

GM:マフィはもっと残酷な過去を見る。消去された記憶だから、他人事のようなかんじがするけどね。
 

 テーレ1119 ザムーム族の集落――

マフィ:「父さん、何してるの?」

ガトー:「マフィか。……いや、ちょっと調べ物をな」

マフィ:「調べ物って……また母さんに刺さってたっていう刀? それ調べても何も分からないって言ってたの、父さんだよ?」

ガトー:「やっと分かったんだよ。『何で』殺すかではなく、『誰が』殺すかが重要だったんだ」

マフィ:「……殺す?」

ガトー:「土地神の祭りに必要な『祭器』誕生の条件……それは『月の民』の『肉親』が殺すこと……」

マフィ:「父さん……? 一体何の話?」

ガトー:「殺し屋なんか雇うんじゃなかった……。あのときこの手で母さんを殺しておけば……殺しておけば…………娘を失うことはなかったんだ……」
 

 ギラリと輝く刃が近づいてくる。それを手にした父親とともに……
 

 祭器『十六夜』の、誕生の瞬間である。
 

GM:あと、クロヌシと共に戦った記憶とか、ガルフの腹を貫いた感触とか。そういうのがちらほらと。

マフィ:そんなの見たくないー! 思い出したくなーい!

GM:なら、マフィはそういうことを思い出したという『記憶』を心の奥に閉じ込めた。メリーゴーランドで何を見たか、マフィは覚えていない。

マフィ:そんな便利なことができるんだ?

GM:何かのショックで思い出すかもしれないけどね。『消去』されてた記憶が『復活』したのは確かなんだから。

マフィ:むう。

GM:それからシェオールが……「やめろー! ジョッカー! ぶっっとばーすぞォー!!」

シェオール:そうなのかー!!

GM:いや、それは冗談だけど……。肉体的に強化されてるってのはホントかも。

アルバス&リューセ:かーいわれまきまき♪ ねーぎとろまきまき♪(歌う)

GM:んじゃ……ここはこんなとこかな。

オードー:「次は……仮装の館にいくだー!」

GM:仮装の館『バーチャルファンタジー』は、いろんな時代の仮装ができるところ。今回は中世風の衣装に身を包んで、王族気分を味わってもらおう……というもの。衣装はもちろんレンタル。役柄は王子、司祭、巫女、宰相、騎士、高級娼婦、使用人──

アルバス:職業足りないぞ? ……勝手に増やそう。大工と、肉屋

リューセ:じゃ、アミダくじで決めましょ〜。
 

 その結果――
 
ガンバ 王子
オードー 騎士
トパーズ 司祭
イリス 使用人
アルバス 肉屋
シェオール 大工
リューセ 大臣
マフィ 高級娼婦
ユナ 巫女

 となった。
 

ゼナ:あの……ボクは?

一同:あれ……?

アルバス:じゃあ……ゼナはDJ

GM:えーと、チケットがない人は着替えできません。それから、悪いけど誰が何に扮するか……というか、誰が何を演じるかはもう決まってる。つまり――アル王子と愉快な仲間たちの再登場、XX3『アヴァロン編』の続きをやります。

アルバス:ああ、そこにつながっていくワケか。

GM:そうそう。オードーは使用人のオラクルをやってね。あとはXX3と一緒。

ゼナ:どういうこと? 仮装の館じゃないの?

GM:アドラメルクがただの遊園地じゃないってことだ。ま、今は何も考えずに王子とその仲間を演じてくれればいいっス。――んじゃ、キャラクターシートを交換して、始めるとしますか。
 
 
XX3『アヴァロン編』を読む



PREVリプレイ第三部目次NEXT

リプレイ第三部目次

リプレイTOPへ