MOND REPLAYV XX

GM「タナトスとゲオルギウスには分かるけど、今までこの扉が開いたことはなかったの。つまりここに入るのはゲオルギウスも初めて」

ゲオルギウス「そうだったのか……」

アヴァロン「みんな作詞のセンスないんだね」

ユナ「無骨な武人ばかりが来たんじゃない?」

アヴァロン「なるほど。だからタナトスは作詞に参加しなかったんだな」

GM「昔苦い経験をしたのかも(笑)」

アヴァロン「で、何があるんだ?」

GM「お墓、だね」
 

 山をくりぬいて造られた巨大な空間。

 その中央にひっそりと『それ』はあった。
 

GM「古墳というか柩というか石柩というか……そういったかんじのもの」

アヴァロン「ひとり用?」

GM「いや、2、3人は入るかも」

タナトス「……こんなところにあったのか……」

ゲオルギウス「どうした? 何か知っているのか?」

タナトス「いや、別に……」

ゲオルギウス「ウソつけ(笑)」

タナトス「お墓みたいなものです。昔の人の」

アヴァロン「先祖のものか?」

タナトス「まあ……そうですね。そうだと思っててください」

アヴァロン「じゃあ手ぐらい合わせていくか」

タナトス(……『聖柩』がここに……。ということは『彼女』も……)

アヴァロン「この奥、ちゃんと出口に通じてるんだろうな?」

タナトス「ここは我々も初めて来たところですから」

アヴァロン「大丈夫かな? この先行き止まりだったらなまものヤバイぞ……」

タナトス(奥を見にいって)「あー、奥は行き止まりですね」

アヴァロン「なんだそれは。……じゃあ天国の方へ行こう」

ユナ「にゃにゃーん♪」

GM「では遺跡を抜けた。あとは離宮まですぐだよ」

タナトス「のんびり行きますか」

アヴァロン「なまもの!」
 

 アールマティ王家 離宮──
 

GM「謁見の間、みたいなところ。玉座にこんな顔の人が座ってる」

アヴァロン「これって……アルバスママの……ニーヴェ?」

GM「顔はそっくり。その隣にはこんな少女もいる」

アヴァロン「そっちはクリシュナさん?」

GM「プレイヤーは知ってるね。そうだよ。少なくとも外見は」

ゲオルギウス「クリシュナって誰だっけ?」

アヴァロン「『クーア』をくれた人。アルバスに『あなたは澄んだ目をしてる』って恐ろしいことを口走った人(笑)」

ユナ「頭弱かった人(笑)」

アヴァロン「……でも計算合わないよな」

ゲオルギウス「たぶんこれって、大昔の話だよな……。でもタナトスもいるし……」

王妃「よくいらっしゃました、アヴァロン王子」

アヴァロン「アヴァロン王子でなんでアル王子で呼ばれるんだ? アールマティは家の名前のだろ?」

GM「アールマティのアルじゃないよ。アヴァ王子と呼ぶ人もいるけど、それじゃ言いづらいってことで『アル』なの」

アヴァロン「あー……まあいいや」

ユナ「Aをアルって読むのかもしれないし」

GM「まー、そういうことにしといて(笑)。──で、王妃があいさつしてくる」

アヴァロン「こちらが父上から預かってきたものです。どうぞおあらためください」

王妃(かさかさかさ……)

アヴァロン「これは──ドゥラ=ヤッキ!

GM「あっはっは☆」

アヴァロン「違うのか」

ゲオルギウス「しかも毒入り」

王妃「ではこれ(書簡)を王にお渡しください」

アヴァロン「承知しました。……この人は母親じゃないよね?」

GM「アヴァロンの母親ではないよ。アルバスの母親にはよく似てるけど」

アヴァロン「会うの初めてじゃないよね?」

GM「何回か会ってる。でもクリシュナ(のそっくりさん)に会うのは初めてかな」

アヴァロン「そうなのか」

タナトス「王子、わたしはお后と少し話があるので、ちょっと向こうでお茶でも飲んでてください」

アヴァロン「大人の話ってヤツですか……」

タナトス「不倫とかじゃないので御安心を」

アヴァロン「タぁナぁトぉスどのォ?? 不倫てのはどういうイミでおじゃる?」

ゲオルギウス「誰だよ、お前(笑)」
 

 客室──
 

GM「ちょっと『心』で判定してくれる?」

ゲオルギウス(コロコロ)「ファンブル……。誰かに呼ばれた気がしたのだが……(笑)」

アヴァロン&ユナ「「成功」」

GM「ここのお手伝いたちの話し声が聞こえてくる」

GM/お手伝い1「『ねえ、王子様が来てるらしいわよ』」

GM/お手伝い2「『え、あの噂の王子が?』」

アヴァロン「……むかつくな、なんか……」

GM/お手伝い3「『噂って?』」

GM/お手伝い1「『知らないの? あの王子、実はここのお后様の子供だって──』」

アヴァロン「……まあ、話の流れからいったらそうなるんだろうな。別にいいんじゃない? 王位とかに興味ないし」

タナトス「こら、何を無駄話してる!(部屋に入ってきて)お待たせしました、王子」

ゲオルギウス「さっき私は誰かに呼ばれた気がしたのだが……」

タナトス「何を言ってるんだゲオルギウス。お前ともあろう者が……」

アヴァロン「さ、用事も済んだし、帰るか」

 帰る途中、公園を通った。

 公園と言っても遊ぶものはほとんどなく、だだっぴろい草原が広がっているだけなのだが。
 

 ──昔はここで遊んだりもしたな──
 

 アヴァロンは目を細めた。

 小さな丘の上の大きな木。その向こうに夕日が見える。

 黄金の光に目がくらみ、少し目をそらしたそのとき──

 木の根元に少女が座っているのに気づいた。

 膝を抱え、じっとこっちを見ている──気がする。
 

 ──さっき会った?──
 

 離宮にいた少女によく似ている。

 いや……違うか……

 服装が、髪形が、雰囲気が……違う。

 だけど……
 

 ──どこかで会った──
 

 ひとつの名が浮かぶ。
 

「……ソフィア……?」
 

 そう思ったとき、再び光に目がくらんだ。



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