ゲオルギウス「そうだったのか……」
アヴァロン「みんな作詞のセンスないんだね」
ユナ「無骨な武人ばかりが来たんじゃない?」
アヴァロン「なるほど。だからタナトスは作詞に参加しなかったんだな」
GM「昔苦い経験をしたのかも(笑)」
アヴァロン「で、何があるんだ?」
GM「お墓、だね」
山をくりぬいて造られた巨大な空間。
その中央にひっそりと『それ』はあった。
GM「古墳というか柩というか石柩というか……そういったかんじのもの」
アヴァロン「ひとり用?」
GM「いや、2、3人は入るかも」
タナトス「……こんなところにあったのか……」
ゲオルギウス「どうした? 何か知っているのか?」
タナトス「いや、別に……」
ゲオルギウス「ウソつけ(笑)」
タナトス「お墓みたいなものです。昔の人の」
アヴァロン「先祖のものか?」
タナトス「まあ……そうですね。そうだと思っててください」
アヴァロン「じゃあ手ぐらい合わせていくか」
タナトス(……『聖柩』がここに……。ということは『彼女』も……)
アヴァロン「この奥、ちゃんと出口に通じてるんだろうな?」
タナトス「ここは我々も初めて来たところですから」
アヴァロン「大丈夫かな? この先行き止まりだったらなまものヤバイぞ……」
タナトス(奥を見にいって)「あー、奥は行き止まりですね」
アヴァロン「なんだそれは。……じゃあ天国の方へ行こう」
ユナ「にゃにゃーん♪」
GM「では遺跡を抜けた。あとは離宮まですぐだよ」
タナトス「のんびり行きますか」
アヴァロン「なまもの!」
アールマティ王家 離宮──
GM「謁見の間、みたいなところ。玉座にこんな顔の人が座ってる」
アヴァロン「これって……アルバスママの……ニーヴェ?」
GM「顔はそっくり。その隣にはこんな少女もいる」
アヴァロン「そっちはクリシュナさん?」
GM「プレイヤーは知ってるね。そうだよ。少なくとも外見は」
ゲオルギウス「クリシュナって誰だっけ?」
アヴァロン「『クーア』をくれた人。アルバスに『あなたは澄んだ目をしてる』って恐ろしいことを口走った人(笑)」
ユナ「頭弱かった人(笑)」
アヴァロン「……でも計算合わないよな」
ゲオルギウス「たぶんこれって、大昔の話だよな……。でもタナトスもいるし……」
王妃「よくいらっしゃました、アヴァロン王子」
アヴァロン「アヴァロン王子でなんでアル王子で呼ばれるんだ? アールマティは家の名前のだろ?」
GM「アールマティのアルじゃないよ。アヴァ王子と呼ぶ人もいるけど、それじゃ言いづらいってことで『アル』なの」
アヴァロン「あー……まあいいや」
ユナ「Aをアルって読むのかもしれないし」
GM「まー、そういうことにしといて(笑)。──で、王妃があいさつしてくる」
アヴァロン「こちらが父上から預かってきたものです。どうぞおあらためください」
王妃(かさかさかさ……)
アヴァロン「これは──ドゥラ=ヤッキ!」
GM「あっはっは☆」
アヴァロン「違うのか」
ゲオルギウス「しかも毒入り」
王妃「ではこれ(書簡)を王にお渡しください」
アヴァロン「承知しました。……この人は母親じゃないよね?」
GM「アヴァロンの母親ではないよ。アルバスの母親にはよく似てるけど」
アヴァロン「会うの初めてじゃないよね?」
GM「何回か会ってる。でもクリシュナ(のそっくりさん)に会うのは初めてかな」
アヴァロン「そうなのか」
タナトス「王子、わたしはお后と少し話があるので、ちょっと向こうでお茶でも飲んでてください」
アヴァロン「大人の話ってヤツですか……」
タナトス「不倫とかじゃないので御安心を」
アヴァロン「タぁナぁトぉスどのォ?? 不倫てのはどういうイミでおじゃる?」
ゲオルギウス「誰だよ、お前(笑)」
客室──
GM「ちょっと『心』で判定してくれる?」
ゲオルギウス(コロコロ)「ファンブル……。誰かに呼ばれた気がしたのだが……(笑)」
アヴァロン&ユナ「「成功」」
GM「ここのお手伝いたちの話し声が聞こえてくる」
GM/お手伝い1「『ねえ、王子様が来てるらしいわよ』」
GM/お手伝い2「『え、あの噂の王子が?』」
アヴァロン「……むかつくな、なんか……」
GM/お手伝い3「『噂って?』」
GM/お手伝い1「『知らないの? あの王子、実はここのお后様の子供だって──』」
アヴァロン「……まあ、話の流れからいったらそうなるんだろうな。別にいいんじゃない? 王位とかに興味ないし」
タナトス「こら、何を無駄話してる!(部屋に入ってきて)お待たせしました、王子」
ゲオルギウス「さっき私は誰かに呼ばれた気がしたのだが……」
タナトス「何を言ってるんだゲオルギウス。お前ともあろう者が……」
アヴァロン「さ、用事も済んだし、帰るか」
帰る途中、公園を通った。
公園と言っても遊ぶものはほとんどなく、だだっぴろい草原が広がっているだけなのだが。
──昔はここで遊んだりもしたな──
アヴァロンは目を細めた。
小さな丘の上の大きな木。その向こうに夕日が見える。
黄金の光に目がくらみ、少し目をそらしたそのとき──
木の根元に少女が座っているのに気づいた。
膝を抱え、じっとこっちを見ている──気がする。
──さっき会った?──
離宮にいた少女によく似ている。
いや……違うか……
服装が、髪形が、雰囲気が……違う。
だけど……
──どこかで会った──
ひとつの名が浮かぶ。
「……ソフィア……?」
そう思ったとき、再び光に目がくらんだ。


