しばらくして、レイチェルとシュリが駆けつけた。
シュリ:治療するね。……さすがに胸には気づくだろーなぁ。
レイチェル:「ユリア、何があったの」
ユリア:「『猫』のモンスターが出てきました」
レイチェル:「猫……」
ユリア:「実は……アーケインでも見たことあったヤツなんですが、てっきり幻覚だと思ってたんです。でもこっちでも出たってことは、実際に存在してるんです」
レイチェル:各種センサーで辺りを調べてみる。
GM:近くにそれらしき姿はない。
ユリア:後を追わねばならないんだろうけど……アインはどうしよう。シュリに任せておけばいいか。
シュリ:そうね。
ユリア:ではレイチェルと森の奥へものすごいスピードで。
レイチェル:いこう。
ユリア:別々の方向へ。
レイチェル:ちょっとユリア。
ユリア:冗談です。猫が逃げていった方へ、一直線に。
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そのころ──
フウゲツ:「いやぁー、何も出なかったなぁ、エミリー」
エミリー:「そうですね」(にやり)
フウゲツ:「何か寂しいな」
ここにいないレイチェル:だから俺を温めてくれ、と。
GM:エミリーが温めようか?(笑)
フウゲツ:……(エミリーの)死体が増えないうちに、戻るか。
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まるで誘うかのように。『猫』の姿はその先にあった。
何度も方向を変え、追う。しかし追いつけない。
レイチェル:各種センサーで見てみるけど、実際に存在してるのか?
GM:少なくとも幻覚ではないようだよ。──んで、『猫』はちょっと加速すると大きな茂みの中に飛びこんだ。
レイチェル:追う。
GM:一際大きい茂みを突き抜けると……その先には建物の姿が。
ユリア:「森を抜けた……? 街の方に……?」
レイチェル:猫は近くにいないのか。
GM:忽然と消えてしまった。
ユリア:……やっぱり幻……?
GM:じゃあここで、偶然フウゲツ・エミリーと出会ったことにしよう。
フウゲツ:「おお、レイチェル、ユリア! 助かった、本当に助かった! ──俺が」
レイチェル:「何があったの」
フウゲツ:「いや、エミリーと二人きりというのは精神衛生上よろしくない(笑)」
ユリア:エミリーにシュリのところにいってもらって、我々3人で猫を探しましょうか。
フウゲツ:そうだな。そうしよう。
GM:ふむ。ではエミリーはシュリとアインのいる方──森の方へ向かうよ。
レイチェル:「……治療役はシュリがいるのだから、エミリーがいく必要はなかったのでは」
フウゲツ:「エミリーをひとりきりにするのが危険なんだ。シュリと一緒にいれば大丈夫」
ユリア:「……彼女、ひとりでシュリのところにいったような」
フウゲツ:「………………あれ?」
ユリア:「………………」
レイチェル:「………………」
一同:「………………」
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フウゲツ:さ、気を取り直してその『猫』とやらを探すか!
ユリア:しかし果たして、街中に逃げた『猫』を追えるもんですかね。
レイチェル:センサーにも……反応はないか。
フウゲツ:そのへんの野良猫とかに反応しそうだな。
そのとき……森の方から聞き覚えのある声が──悲鳴が聞こえた。
フウゲツ:(コロコロ)88。俺には何も聞こえていないぞ。
GM:相変わらずだね、出目の悪さ。
レイチェル:私とユリアには聞こえた。いこう。
ユリア:そうですね。『猫』はとりあえず後回しに。
フウゲツ:仕方ない、俺もいこう。
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GM:一番近くにいるのはシュリかな。エミリーの悲鳴が聞こえたよ。どこかやる気のない悲鳴が(笑)。
シュリ:銃を構えて……アインに目をやった後、悲鳴が聞こえた方にいってみよう。忍び足で。アインの姿が見える範囲で。
GM:それだとさすがに何も分かんないな。
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GM:そうすると……レイチェルたちが先にエミリーのところに着くか。森の中、暗闇の中にエミリーが立っていて、その足元にはカップルの死体が転がっている。
レイチェル:「これは……。まさかエミリー、アナタが──」
ユリア:「やらかしちゃいましたか」
フウゲツ:「そうか……ついに……」
おもいっきり納得してしまう一同。
エミリー:「私が通りかかったら……ここに死体が転がってて……」(ブツブツ)
ユリア:絞め殺されてる?
GM:いや、今回は刀傷。
レイチェル:どのくらい時間が過ぎてる?
GM:できたてほやほや、まだ温かい。
レイチェル:辺りを調べてみよう。
GM:ではここにいる人、気配察知あるいは探索で判定を。
フウゲツ:またか。今日は出目が悪いのにー。
いつからそこにいたのか。
驚くほどすぐ傍に、それはいた。
黒い衣装。白い仮面。
かつてアーケインで遭遇した──『仮面のもの』たちが。
その手に、刃を携えて。
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フウゲツ:「なんでコイツらがここに……」
GM:今回のヤツらは幻覚ではなくて、実体を持っているようにみえる。数は4人。刀を君たちの方に向けてくるよ。──ってことでイニシアティブだ。
ここにいないシュリ:懐かしい響きね。
レイチェル:(サイコロの目を見て)私からか。近くにいる『仮面』が攻撃してくるのを待つ。
GM:カウンター狙いか。次はユリアだね。
ユリア:じゃあ隣の人を転ばせてみよう。
GM:隣というと……エミリー?
ユリア:それでもいいれすが、今回は『仮面』に。(コロコロ)余裕で成功している。
GM:『仮面』Bが転んで1回行動キャンセルか。
フウゲツ:「お前たち! なぜこんなことをする!」
『仮面のもの』:「──わが主の命令だからだ」
フウゲツ:うお、しゃべったぞ。
レイチェル:ちゃんと『言葉』を発してるのだな。
GM:肉声だねえ。
ユリア:……コスプレ?
GM:(ある意味正しいかも)
フウゲツ:「斬る! ズバッ!」──と峰打ち。
シュリ:ズバッって言ったじゃない。
フウゲツ:言っただけだ。攻撃としては峰打ち。
GM:回避の分の修正を忘れないでね。
フウゲツ:む? さっきユリアが転ばせた方を斬るのだが。
GM:話をしてた方を斬るんじゃないのか(笑)。
フウゲツ:攻撃が当たりやすい方に決まっている。
GM:……それは武士としてどうなんだ? 転んでる方なら、回避の修正はナシでいいよ。
フウゲツ:ズバッと峰打ちで38点。
その後、GM・フウゲツ・ユリアと仲良くファンブルを出しつつ、戦闘は進み……。
『仮面のもの』のひとりが瀕死の重傷で気絶した時点で仲間を見限ったのか、残りの3人は逃げに転じた。
フウゲツ:「逃げたぞ、追え!」
GM:くそッ!
気絶した『仮面』の見張りとしてエミリーを残し、シュリ、レイチェル、ユリア、フウゲツの4人が後を追う。
そして街の入り口まで逃げたところで、『仮面のもの』のひとりが転倒した。
GM:くそー、まさか逃げるときにまでファンブルを振ってしまうとは……。
ユリア:大丈夫れす、ユリアも振りましたから、ファンブル。
フウゲツ:ユリアが追跡に失敗しても、俺が成功してるから問題ない。こんなヤツら俺ひとりで充分さ。
GM:外見は『仮面』なのに?(フウゲツは『仮面のもの』がとても怖い)
フウゲツ:すみませんちょっと見栄を張っていました。──でもファンブルでコケてるなら、ザシュザシュと峰打ちで気絶させるぞ。
シュリ:ザシュザシュというのは、刀の切っ先が下を向いてる気が。それでも峰打ちだと?
フウゲツ:うむ。
レイチェル:残りふたりはまだ逃げているのか。
GM:うん、街の外に出たよ。
レイチェル:私はそれを追おう。捕らえるのではなく、追跡する形で。
フウゲツ:どこへ逃げるか確かめるのだな。
レイチェル:そういうこと。
ユリア:ではユリアはフウゲツさんが捕まえたのを縛って、エミリーのところに戻るれす。
追跡中のレイチェル:話を聞くのなら、その場でもいいのではないか?
ユリア:一箇所に集めておいた方がいろいろ楽でしょ?
シュリ:それに、またエミリーをひとりきりにしてしまってるし。
フウゲツ:そうだな。よし、さっきのところに戻ろう。途中でシュリともな。
で、エミリーのいる場所に戻ってみると……
エミリー:「ごめーん、逃げられちゃった」
ここにいないレイチェル:逃げられたって……瀕死の重傷のヤツにか。そんな馬鹿な。
ユリア:動けないワケではないからね、意識さえ取り戻せば。
レイチェル:だがそれでも……納得いかないぞ。
シュリ:まあまあ。……それより、早くこっちと合流してほしいんだけど、レイチェル。
レイチェル:私はもう、街の外だ。
ユリア:ユリアたちは街で、ロボさんの帰りを待ちましょう。


