『仮面のもの』たちは、夜道を迷いなく進んでいた。
レイチェル:「この先にあるのは……『沈黙の森』?」
ここにいないシュリ:第一部に出てきた、プーがいた森だよね。懐かしいなぁ。
GM:『仮面』は森へと入っていくけど?
レイチェル:更に後を追う。
GM:(やっぱついてくるか……)じゃあレイチェル、ここで『猫判定』して。
レイチェル:猫判定?
GM:近くにいる猫に気づくかどうか、という判定かな。それ関係のスロットの修正値を足してくだされ。
レイチェル:(コロコロ)駄目だ、失敗している。
GM:失敗かぁ。
レイチェル:雑念(猫)にとらわれることなく追跡に専念できる。
GM:(んー、ひとりは逃げないとな。報告できないし)ひとりが立ち止まり、レイチェルを待ち構える。その間にもうひとりが更に奥へ逃げる。
レイチェル:そいつをかわして逃げた方を追うのは無理か。
GM:判定してみる? 修正かなりつくけど。
レイチェル:(コロコロ)駄目か。どうやらGMはどうあっても逃がしたいらしい(笑)。
GM:そういう気遣いはいらないけどね(苦笑)。
レイチェル:ならばせめて残った方を捕えよう。
逃走で力を使い果たしていたのか、動きが鈍くなった『仮面のもの』をレイチェルはあっさり気絶させ、担ぎ上げた。黒衣の下のその身体は驚くほど細く、驚くほど軽かった。
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レイチェル:「すまない、ひとり逃してしまった」
カゴルマの街に戻ったレイチェルは、自警団の面々と合流した。
シュリ:「仕方ないわね。で、彼らはどこへ?」
レイチェル:「『沈黙の森』だ」
ユリア:『沈黙の森』って、何か特別な森だったっけ? 魔法が使えなくなったりとか。
GM:いや、特には何も。
シュリ:プーがいるだけ。裏で世界を統べている恐るべき熊が。
レイチェル:そんなすごい熊だったのか。
GM:そんなすごくはない。
フウゲツ:じゃ、尋問するか。まだ生きてるよな?
レイチェル:問題ない。
ユリア:では、仮面を取ってしまいましょう。
シュリ:顔を見られると、舌噛んで自害するかもしれないけどね。
GM:さすがにそれはないな(苦笑)。──仮面を取ると、ひからびた老人のような、ミイラのような顔が出てくる。
レイチェル:……軽いはずだ。
シュリ:見覚えは?
GM:えーと……(考えて)レイチェルのデータベースの中に、ある。
レイチェル:データバンク。ということはアーケインの関係者か……それとも『ホフヌング』関係者か。
GM:後者だね。『Gシリーズ』の……G-6と呼ばれていた男だ。名前は、グスタフ。
ユリア:Gシリーズは、G-Xが始末したのでは。
GM:その死体を、再利用したの。
シュリ:地球にやさしいね。
そうか?
GM:フウゲツ、ちょっと『記憶』で判定してくれる?
フウゲツ:なんだ? (コロコロ)失敗してる。
GM:失敗かぁ。全然関係ないところで仮面を見たことがあった気がするんだけど……それがどこだったか思い出せない。
フウゲツ:なにぃー。うをおおおー!(悶絶)
シュリ:子供の頃閉じ込められた押入れの中だったりして。
ユリア:『仮面のもの』が体育座りして、押入れの中に(笑)。
シュリ&ユリア:あっはっは。
GM:(笑ってるけど、あながちハズレでもないんだよなー……)
フウゲツ:「お前たちの目的はなんだー!」
『仮面のもの』(グスタフ):「……我々……Gの……本来の目的のため……」
フウゲツ:「本来の目的とはなんだ」
『仮面のもの』(グスタフ):「……『神』を……倒す……」
シュリ:神殺しねえ。そのワリに、やってたことは辻斬りレベルだなんて。
『仮面のもの』(グスタフ):「殺せ……。こんな姿だ。こうなった以上……生きて……いても……」
フウゲツ:楽に死ねると思うなよ。
ユリア:というか、一度死んでるのでは。
フウゲツ:フォモまみれになって死ぬがいい。
それは勘弁してください。
シュリ:1ミリも動けないようにして、ずっと点滴で生かし続けるって手もあるけど?
GM:つーか、死体を無理矢理動かしてるような状態なので。そのうち、動かなくなるだろう。
フウゲツ:黒幕がいるってことだよな。一体誰が……?
GM:そして、『仮面』たちの武器と、アインの傷が一致しないことも分かる。
フウゲツ:それは、別件ぽいよな。
ユリア:『猫』の仕業れす。
シュリ:「で、コイツらどうする?」
ユリア:「ブルーノア家の地下に、牢があります。正確には、倉庫れすが」
シュリ:「よく知ってるわね」
ユリア:「れれ、そういえば不思議れすね」
フウゲツ:「よっしゃ、そこへ運ぶぜー!」(←あまり深く考えてない)
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ユリア:手がかりがなくなってしまったれす。……あ、森に逃げたのがいたんだっけ。
レイチェル:そこがアジトとは限らないが。
フウゲツ:そっちに逃げたんだろ?
シュリ:撹乱するために、わざとそうしたのかも。
レイチェル:親鳥が子供と巣から敵を遠ざけるように。
フウゲツ:……考え過ぎだろ。──いくぞ、『沈黙の森』!!!
GM:アインはどうする? 命に別状はないけど、これ以上動き回るのはムリそうだよ。
ユリア:置いていくれす。
GM:本人は「まだまだ戦えるー!」と騒いでるけどね。
ユリア:気絶させて運ぼう。峰打ちで。
フウゲツ:峰打ちならこのフウゲツにお任せを。ぶんぶんざくざく。
シュリ:刺さってる刺さってる。
GM:では、今後の対策を練ってくだされ。
タカール修道院──
フウゲツ:「ブルーの様子は?」
リリア:「落ち着いたようです。今は眠っています」
フウゲツ:「そうか」
ユリア:下手人が2組いるのれすよね。一組は『猫』で行方がしれない。もう一組は『ホフヌング』の残党で『沈黙の森』へ逃げていった。
GM:そう。そして『仮面のもの』──『Gシリーズ』の成れの果てたちの目的は「『神』を倒す」ことらしいけど、そのワリに行っていたことは一般人をこそこそ殺すという、とても規模の小さなことだった、と。それからどうも黒幕がいるらしいことも分かった。
フウゲツ:なるほど。
ユリア:行方の分かってる方からいくれすか?
レイチェル:夜にもう一度街中をうろつけば、『猫』が出る可能性もある。
ユリア:「『沈黙の森』についての資料は何か残ってないのれすか?」
メイリア:「『沈黙の森』ですか……。森の奥に『緑の守り神』というものがいること。それから、15年前の事件のとき、その『守り神』が半壊したらしいことは分かってますが……」
シュリ:「15年前の事件って?」
メイリア:「『沈黙の森』から復活した魔物が、この街を襲ったんです」
GM:ロゼ(魔獣バージョン)の復活とグレンの一件だね。
フウゲツ:「いこうぜ『沈黙の森』。もたもたしてると、逃げられる可能性もある」
レイチェル:「そうだな」
フウゲツ:「夜明けを待って、出発だ!」
メイリア:「わたしも御一緒します。クレリア伯母様の姪として、がんばりますから」
シュリ:「……別にそのクレリアさんとやらはどうでもいいんだけどね」
メイリア:「何てことを言うんですか。──ああ、伯母様、メイリアはがんばります」(目がキラキラ)


