OP.1[愛の温度]-Wish you were here- 06

GM:では、いざ『沈黙の森』へ。

一同:ほぉーい(微妙に元気なし)。

GM:てことで──
 

 中略。
 

GM:するので。
 

 『沈黙の森』──

GM:さっきも言った通り、15年前のときの山火事の跡がまだ残ってたりするけど、それ以外は普通の森です。

シュリ:懐かしいね。

GM:──じゃあここで気配察知の判定を。レイチェルは『猫判定』ね。
 

 一同、サイコロをころころ。ユリア以外は判定に成功した。
 

GM:茂みの奥から姿を現す、にゃーと鳴く小さな生き物が1匹。

レイチェル:「……ねこ?」
 

 それは、どちらかというとウサギに近い生き物だった。耳の部分が羽のようになっている。
 

フウゲツ:アリアのお友達。……ミケであることには間違いないね。

GM:魔界の羽ウサギ。

シュリ:そんなこと、キャラクターは知らないし。──手をのばして撫でてみよう。

レイチェル:ああ……。噛まれる……(ハラハラ)。
 

 レイチェルには猫好きなのに猫になつかれない、という設定があるのだ。
 

シュリ:大丈夫でしょ。(GMに)大丈夫よね?

GM:うん、おとなしく撫でられている。

レイチェル:ああ……(←うらやましいらしい)。

フウゲツ:「……何だ、これは」

シュリ:「何だろう」

レイチェル:「昨日から感じていた気配は、これだったのか……?」

GM:微妙に感じ取れなかった(判定に失敗してた)けどね。

シュリ:確かに微妙ね(笑)。

ユリア:「……この生き物、よく見ると爪があるれすよ」

レイチェル:「まさかアインはこれに……」

ユリア:(メイリアに)「何か知ってたりは」

メイリア:(首を横に振って)「プルプルでもないですし……初めて見ますね」

シュリ:「ずいぶん懐かれてしまったけど……どうする? 連れてく?」

ユリア:「そうれすね。遭難したときの食──いえいえ。足手まといになったら置いていけばいいだけのことれすし。そんなことになるとも思えないれすし」

シュリ:「あたしたちより強いかもしれないしね」

GM:では、謎のウサギと一緒に森の奥へ。昨晩レイチェルがたどった道をもう一度進むかんじかな?

レイチェル:そうだろう。道は覚えている。

シュリ:「ほらほらレイチェルー。ほらほらー」(羽ウサギが懐いてる様子をアピール)

羽ウサギ:「にゃあにゃあ」

レイチェル:「ああ……あああああ……」

フウゲツ:いかん、レイチェルが役立たずに。

GM:ではそのまま何事もなく奥へ進んで、そろそろお昼ごはんだよ。

ユリア:修道院で作ってもらった弁当を食べるれす。

フウゲツ:「ニャースケ、食べるか?」

羽ウサギ:「にゃあ」

GM:では、昼飯つついてるところで、もう一度気配察知。

一同:またかー。
 

 今度はフウゲツとレイチェルが成功。
 

GM:木の上から、飛び降りてくる小さな影。

レイチェル:今度こそ本当の猫だ(嬉)。
 

 白い仔猫だった。耳、手足、尻尾の先が紫色の。
 

シュリ:たまに人の形になる、ただの猫。

GM:プレイヤーには分かる。リトナだよ。

レイチェル:な、撫でてみよう……(手をのばす)。

GM:撫でるって。

シュリ:おとなしく撫でられていよう(←リトナのプレイヤー)。

レイチェル:にゃんと。

リトナ:やっぱやめた。手を伸ばしてくるなら、それに合わせて後ろに下がる。

レイチェル:あああ……(悲しそう)。

シュリ:で、ホントにあのリトナなの?

GM:そうだよ。
 

 <真なるアルカディア>へいくために<扉>をくぐった。

 星空の下、金色の草原を進み……

 気がつくと、青い空と緑の森の中にいた。

 みんなの姿は、なかった。
 

GM:そして見知ったヤツを──羽ウサギのミケを──見つけて、近づいてきたのだ。

シュリ:このウサギも、ホントにあのミケなんだ。

フウゲツ:(リトナの動きを見て)あの猫、あなどれん。あの動き……達人だ。

リトナ:そりゃあねえ。フウゲツよりレベル上だしね。

レイチェル:よし、(リトナに)餌をやってみよう。そしてその隙に撫でる。

リトナ:餌くれるんだ。それなら、素直に食べよう。

レイチェル:そしてその隙に手をのばす。

リトナ:抵抗しないよ。

レイチェル:撫でられた……。あああ……(かなり嬉しい)。

フウゲツ:「なあニャースケ、お前はこのにゃあにゃあ鳴くウサギと知り合いか?」

リトナ:言葉、通じるの?

GM:通じるよ。

リトナ:でもここで答えたら、いろんなイミで問題だよね。

ユリア:普通、猫はしゃべらないれすから。

リトナ:白々しく「僕の声が聞こえるの?」とか言ってみようか。

フウゲツ:(笑)

リトナ:分からないフリをしておこう。まだ、しゃべらない。──で、どうしたもんかな。

GM:えーとね、今まで話してなかったけど、ミケはアリアのいる場所が分かります。今も時々、どこか遠くを見て「にゃあにゃあ」鳴いている。

シュリ:毎回見てる方向が違ったりして。

レイチェル:何をしてるんだ、アリアは(笑)。

リトナ:ということは……しばらくこの連中と行動を共にした方がよさそうだ。──メンバーの顔を見回して、一番かわいがってくれそうなレイチェルになついたフリをしよう。

レイチェル:この猫は……(苦笑)。

リトナ:(そうすれば、いざというとき役に立つはずだ……)

レイチェル:あああぁ〜(放心中)。

リトナ:──ということを心の中で思いつつ、レイチェルの膝の上に。

レイチェル:あああぁ〜(歓喜)。

ユリア:さ。リトナの尻尾をちょっと持ち上げてワサビを尻に。ねこまっしぐら──どこかに。
 

 一同大笑い。
 

リトナ:やめてくれー!

フウゲツ:さ、昼飯食べ終わったぞ。出発するか。

一同:おー!
 

 猫とウサギを引き連れ、一行は更に森の奥へ。

フウゲツ:(レイチェルの様子を見て)こりゃ、道案内はムリか?

レイチェル:「こっちだ。……いやこっちか」

シュリ:……大丈夫なの?

GM:そうこうしてるうちに、夕方だ。

ユリア:(第一部)はどうしたんだっけ。

GM:泉のあるところで、野営。

ユリア:じゃあ今回もそこで野営をするれす。

シュリ:ここはかつて、ヴァルト=ラィヒ族の巫女が水浴びをしたという泉よ。ほら、あそこに記念の石像が。

フウゲツ:そんなバカな。

GM:なぜかフローラの石像が。

シュリ:そんなバカな。

ユリア:じゃあ今回は猫の水浴びを。

GM:リトナは水浴び好きだったよね。

リトナ:温泉猫だから。

フウゲツ:さ、野営だ野営だー! 六本木野営会ー!

シュリ:……それはまた、随分と地味な会になったね。

レイチェル:しかも野営会じゃない、野獣会だ。六本木野獣会。(トーキョーNOVAリプレイ 「9番目のT」参照)

ユリア:ろっぽんぎ・のけものかい。

フウゲツ:晩飯食べたら、野営の順番を決めよう。

ユリア:不眠不休で見張れる人がそこに。

レイチェル:ん。

フウゲツ:便利だ……。メイリアには休んでもらって、俺たちだけでローテーションを組もう。



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