ゼナ:「これで全員ですね?」
一同:(うなずく)
GM:メンバーを確認しよう。魔界へ帰るレプス04小隊、エスペルプレーナの持主である朝顔組。レイチェルたち<ウロボロス・システム>の面々。『祭器』の制御を行うトパーズ。……以上!
ゼナ:あれ、ファン・ルーンさんは?
GM:こっちでまだやることがあるから、残るって。
一同:なにィー!?
アルバス:オレまで巻き込んでおいて、何だそれは。
レイチェル:ところで……またここに帰ってこれるのだろうか、私は。
アルバス:当然だ。というか、やっぱいかんぞオレは!
リューセ:だいじょうぶだいじょうぶ、何とかなるってー。
GM:一応作戦では、エスペルプレーナがこちらに戻ってきた後に『扉』を閉じる予定だ。
アルバス:予定は未定だー!
ドモ・ルール:そして作戦通りにいかないのが物語の常だな。
GM:さあ、時空間ドライブに『蒼天の合わせ鏡』をセットするのだ。『合わせ鏡』は強力な『祭器』だから、純粋な『鍵』の血を引いてないトパーズでも魔界への『扉』を開けられるはずだ。
トパーズ:なるほど!
ゼナ:魔界かー。どんなとこだろー。
アリア:これで帰れるね、アルカディアに。
ゼナ:「それでは、いきます!」
アルバス:「イヤだー!」
ゼナ:「エスペルプレーナ4、発進!!!」
『祭器』が光を放つ。目の前の世界すべてがその姿を変える。どこまでも続く、水の世界に。
見上げれば、エスペルプレーナが何重にも重なって見えた。まるで合わせ鏡のように。
永遠の世界への入り口。
トパーズ:「──いきます」
──エスペルプレーナは、時間と空間を越えた。
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黒く天を覆った雲間から、一筋の雷が落ちた。
その光は『太極樹』を縦に引き裂き、空間すらゆがめてしまう。
そして巨大な空飛ぶ『船』が、ゆがみから姿を現した。
GM:君たちが到着したのは『太極樹』があったところだ。
ゼナ:無事着いたみたいですね。(外を見て)すごーい、空が赤くて黒いや。
GM:で、眼下には何ごとかと空を見上げる人々。その中に王様や沙夜、スティールがいるのが見える。
ドモ・ルール:やっぱりいたな、スティール。
ゼナ:適当なところに着陸します。
アルカディアの地に降り立つレプス04小隊。朝顔組とトパーズ、ウロボロス軍団はとりあえず『船』の中に残ることに。
GM:では、再会を喜びあってくれたまへ。
スティール:「ご無事でしたか!」
アリア:「スティール、『扉』をくぐらなかったの?」
スティール:「どうやら弾かれてしまったようで」
アリア:「そうだったんだ……。あやうく向こうの世界を端から端まで探しちゃうとこだったよ」
GM:ビオのとこには、沙夜が駆け寄ってくる。
沙夜:「ビオー!」
ビオ:「おおー、無事だったか沙夜!」
リトナ:駆け寄るふたり。そのままクロスカウンター。そして吹っ飛ぶビオ。
ビオ:俺の方かよ。
アリア:これでやっと全員集合……って、まだ足りないような。
スティール:「キュア様ならこちらに」(と言って、建物の方に歩き出す)
ヴァンダイク:で、なぜ牛姫様だけが建物に?
リトナ:出迎えにもこないなんて、相変わらずだねえ。
GM:実は、君たちが『扉』をくぐった直後ぐらいから倒れたままなんだそうだ。
ヴァンダイク:角がなくなってしまったからな。バランスが取れなくなったのだろう。
一同:なるほど……。
GM:(……納得しちゃったよ)
ヴァンダイク:我々が向こうにいってから、こちらではどのくらいの時間が過ぎたのだろう? 向こうと同じだけの時間が過ぎていたとしたら、ここにいる連中はかなりの暇人ということになる。
GM:数週間向こうに滞在したもんね。こちらでせいぜい2、3日というところだ。
ヴァンダイク:ほう。
GM:そして、その間にこちらの世界でもいろいろ大変なことになっている。
アリア:なんだろう? 地震?
GM:それもあるけど……『ラーヴ』を持つ魔族が増えつづけているらしいんだな。
アリア:ボルサオのせいでそんなことに……。
沙夜:「それと、もっと大問題が」
アリア:「な、なに?(ゴクリ)」
沙夜:「黒炎さんと……ラグランジェさんがいないの」
一同:「!!!」
ヴァンダイク:「なんだってーッ!!!?」
アリア:……そうなんだ。てっきりラグランジェもキュアと一緒にいるのかと。
ドモ・ルール:こちらの世界にいるのは確かなんだろ?
リトナ:分かんないよ? めくるめくフォモワールドに。
ドモ・ルール:そっちかよ!
建物に向かう間に、アリアは向こうの世界のことを──<真なるアルカディア>のことを話した。
とても素敵な世界だったけど、あそこに移住するのは難しそうだと。
スティール:(小さな建物の前に立ち)「この中にキュア様がいらっしゃるのですが、その……」
アリア:「?」
スティール:「──死んでいるんです」
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スティール:「正確には、その、仮死状態というヤツらしいのですが……」
リトナ:「なんだ、それなら問題ない。──アリア、『鍵』の剣を額に刺そう」
GM:<ヴリトラの剣>だね。沙夜が持っていてくれたらしく、アリアに渡すよ。
アリア:「ありがとう」
ヴァンダイク:「元は牛姫様の角だったものだからな。これを元に戻せば万事解決」
アリア:「……ただ刺さるだけだと思う」
リトナ:「普通に角に戻ってもイヤだけどね。『なんだ、こんなもんかよ』と」
沙夜:「冗談半分で笑ってるけど……これからやるべきことは、たぶんそれに限りなく近いことだよ」
ビオ:「なら問題ねえじゃねえか。さっさと刺そうぜ」
沙夜:「待って待って、『場所』が大事なの! ここじゃダメぇ!」
一同:「場所?」
ビオ:刺す場所? 額でいいんだろ?
GM:いや、その場所でなくて。
リトナ:刺す部位ではなくて、その『儀式』を行うべき場所があるってことだね?
GM:そうそう。
沙夜:「──世界の中心。<螺旋>の生まれる場所。<聖地>のその奥に、あたしたちはいかなくちゃいけない」


