ACT5.0[きみはほほえんだ] 04

 9月17日──

GM:では次の日である。自警団の砦で朝のミーティング中ってことで、フウゲツ以外のPCとカーキ・シア・スリーアイ・オーキッド・タン・ブルーの6人がいる。それでいい?

ユリア:いいれすよ。ユリアもたまには早起きします。

シュリ:なんか……村長までいるように見えるけど?

GM:(あ、コマしまうの忘れてた)また戻ってきたんだね(笑)。

シュリ:デカ長として。

ヴァイス:それなら……ますます僕って用無し……?

GM:街のみんなは収穫祭の準備で大忙しだ。んで……自警団の面々がやらなきゃいけない仕事は3つ。『収穫が遅れている畑の手伝い』と『かがり火、ヤグラなどの設置』、あとこれは個人的なことだけど『後夜祭にあるダンスパーティの衣装の準備』もね。

レイチェル:「劇の練習は」

ヴァイス:「それはフウゲツさんに任せていいと思う」

シュリ:「フウゲツさんて、誰……?」(シュリとユリアはフウゲツに会っていない)

ヴァイス:「5年前までこの街にいた人、でいいんだっけ?」(←間違いではないが、誤解をまねく言い方。フウゲツは1年間しかアーケインには滞在してない)

レイチェル:「こういう人です」(シュリに、フウゲツの立体映像を見せる)

シュリ:「うわ、カッコイイー……どうしよー、あたし……」

フウゲツ:今、寒気がしてる(笑)。

GM:(なはは、ごめんフウゲツ)そしてそこに、スノウとフウゲツが顔見せにくることにしよう。
 

 扉が開いて、スノウとフウゲツが入ってくる。
 

シュリ:(フウゲツに駆け寄り、抱きついて)「うわー、ひさしぶり〜! あたしのこと覚えてる〜?」

スノウ:(絶句)

フウゲツ:「……どこかでお会いしましたっけ?」

シュリ:「そんなことどうでもいいのよ。ふたりは、これからなんだから」

フウゲツ:「そうかぁ、よかったよかった。あはははははー!」

スノウ:(よくないよぅ……)

ヴァイス:「あのさ……あのふたりって、お似合い……?」

GM:誰に言ってるの?

ヴァイス:いや、独り言。

レイチェル:「あのさ」で始まる独り言……?
 

 一同、大笑い。
 

ヴァイス:ぐ……。と……隣りにいるシアに言ったんだよ。

シア:くー(寝てる)。

ヴァイス:「と、とゆーことで、こ、こちら、ミナモト=フウゲツさん。5年前までこの街に住んでいたらしい」

フウゲツ:「住んでたって言っても、一年足らずですけど」

シュリ:腕にしがみついとこ。

ユリア:(ヴァイスに)てゆーか、アナタ誰れすか?

ヴァイス:くうう……。隠しパラメータに『ヴァイス・トラウマポイント』っていうの作って、一定値たまったら街から出ていくことにしようかな……。

シュリ:ふーん……。そーゆーのがあるって分かったら、徹底的にやるよ、あたしは。

フウゲツ:あの、村長村長。

村長:ひょ?

フウゲツ:俺、ヴァイス君に勝てる自信ありません。

ヴァイス:なぜ……?

フウゲツ:おいしいとこ持っていかれるっていうか、必ずあっちでオチがつくっていうか……自信なくしちゃうんですけど……。

村長:ひょっひょっひょ、おぬし、オチが欲しいのか?

フウゲツ:「てゆーか村長! 昨日までどこに行ってたんですか!」

村長:「ワシはずっとここにおったわい!」

フウゲツ:「家はどーしたんですか、家は!」

村長:「昨日は帰ったわい! 確か……そのはずじゃわい!」

フウゲツ:「はう……行き違いかぁ……」

村長:「で……何か用か?」

フウゲツ:「フウゲツ……ただいま戻って参りました」

村長:「ひょっひょっひょ……何しに来たか知らんが……ほどほどにな」

フウゲツ:「……はい……。──それから……」

シュリ:「はい?」

フウゲツ:「申し訳ないんですけど、できれば離れていただきたいのですがぁ……」

シュリ:(口を尖らせる)

フウゲツ:勘弁してくださいよぉ(苦笑)。

シュリ:冗談です。にっこり笑って、離れるよ。

フウゲツ:ドキドキしてしまった(笑)。(レイチェルに)「あ、アナタはパンチのおねえさん」

レイチェル:「……キックです」

フウゲツ:俺、自警団に入ることになるんでしょーか?

ヴァイス:いや、そんなことは……

村長:「入るのじゃ」

ヴァイス:「……そーなんですか?」

シュリ:「青年団みたいなものだしね。仕事がなくて戦えるなら、入ってほしいな」

フウゲツ:「俺、自警団をメインにしましょうか? 今のところ仕事らしい仕事もないし」

シュリ:「はい!」(力強くうなずく)

GM:自己紹介はおいおいやってくだされ。

ヴァイス:「それじゃ、フウゲツさんは劇の指導をお願いします」

フウゲツ:「任せてくださいッ!」

ヴァイス:「他のみんなは……収穫の手伝いと、ヤグラ・かがり火の設営ね。どちらも力仕事だからがんばってね〜、いや、僕もいくけどさ。──で、とりあえず……希望がある人いる?」

シュリ:「ない。休みがいい!」

ヴァイス:「それは却下」

シュリ:「じゃあ聞かないで」

一同:(苦笑)

レイチェル:「どっちかにして、って言っているのでは」

シュリ:「言ってないわよぉ。『仕事があります』『希望を聞きます』としか」

ヴァイス:「そのくらい文脈から判断してよぉ〜」

ユリア:希望なんてない! 未来なんてないんれす!

フウゲツ:希望のイミが違う……。

ヴァイス:「収穫かかがり火、どっちか選んでよ」

シュリ:「ヤ」

カーキ:「メンドくせーよ」

ヴァイス:「く……」

フウゲツ:「みなさん、仕事があるんだったら、ちゃんとやりましょうよ。……俺が割り振っていいですか?」

ヴァイス:「リーダー、僕なんですけど。──働かざる者食うべからず。仕事しない人は夕食抜き!」

カーキ:「今日はスノウんち、カレー?」

フウゲツ:「カツカレー……だった気が」

スノウ:(うんうん、とうなずく)

シア:「カツカレー……?」(起きた)

シュリ:「さあみんな、マイスプーンを出すのよ!」

ヴァイス:「く……、いざとなればスノウの家で晩ごはんを食べようという魂胆か……」

シュリ:で、さ……。丸く輪になったまま何も決まらないんだけど。

ヴァイス:それはみんながまぜっ返すから──

シュリ:リーダーが決めないならあたしが決めるから。

一同:(うなずく)

ヴァイス:……そこまで言うなら、そういうことにしておくよ。

シュリ:ホントはリーダーにちゃんとしてほしかったんだけど、ね。

フウゲツ:シュリさんて、頼りになる人だなぁ……。

シュリ:「(小声でブツブツと)まったく、あんなハムひとつをお土産とか言ってさ、この程度の仕事もできないでリーダー気取りなんて……(声のトーンを戻して)さ、割り振るよー!」

一同:「はーい!」

レイチェル:「……シュリ、ちょっとこわい」

シュリ:「じゃ、右から、1・2を繰り返して……1だった人が収穫、2だった人が設営!」
 

 結果、ヴァイス・レイチェル・ユリア・オーキッド・スリーアイが収穫、シュリ・シア・カーキ・タン・ブルーが設営となった。
 

シュリ:「じゃあ、解散!」

ユリア:未来へ!



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