GM:では、前夜祭の前日です。
シュリ:プレ前夜祭。
フウゲツ:前夜祭イブ。
GM:女性たちはコーラルおばさんを中心に料理の仕込みを始め、女の子たちはスティールさんを中心にお菓子作りを始める。街の飾りつけなんかも始まって、いよいよお祭りムードが高まってきたよ。──さて、女の子諸君、どうしましょう?
レイチェル:……私も女の子?
フウゲツ:微妙なところだ。
GM:ユリアは料理は苦手だったよね?
ユリア:そうれす。それにお菓子作りなら……食べちゃいそうれす。
GM:シュリは料理は得意なの?
シュリ:人並み、かな。得意でも不得意でもない。
GM:ヴァイスは?
ヴァイス:手先が不器用な中でも、料理は特に苦手。指とか切ってしまう。
GM:となると……自警団は全滅か(笑)。
ヴァイス:スノウは?
GM:スノウはできるよ。……ちょっと見た目が悪いのができるけど。
フウゲツ:で、俺は劇の指導ですね。もっと感情を体で表現するんだ!
シュリ:昨日までいいひとだったのに、急に厳しくなってる。
ヴァイス:竹刀とか持ってね。
フウゲツ:そんなことで宝塚が目指せると思っているのか!
シュリ:トパーズは?
GM:村長の家にいるよ。マフィもだね。シェオールは、噴水に浮いてる。
フウゲツ:何があったんだろう……。いろいろ想像できるけど。
自警団の砦──
GM:ではリーダー、一度自警団のみんなを集めてくれるかな?
ヴァイス:……集まってくれない気がする……。──全員砦にいるの?
シュリ:いないから集めろって言ってるんでしょ?
ヴァイス:それもそうか。今砦にいるのは?
GM:シア・カーキ・スリーアイ・オーキッド・タン・ブルー。
シュリ:NPCたちとガンバってね。
ヴァイス:そんな……。……みんなを集める意味あるの?
GM:ゲインさんが訪ねて来てるのだ。頼みたいことがあるらしいよ。
ヴァイス:頼み?
ゲイン:「明日からいよいよ収穫祭だ。──知っての通り、この街には我々の他にも月の民、魔族ハーフ、古の民が住んでいる。月の民たちは祭りにも積極的に参加してくれているんだが……魔族ハーフと古の民がそれぞれの事情でなかなか参加してくれないんだよ。そこで、参加してくれるよう呼びかけてきてほしいと思っているんだが……どうだろう?」
ヴァイス:「わ……分かりました」 ……交渉ごとが得意なのはシュリかな?
フウゲツ:シュリに交渉にいくように交渉するのが難しいと思う。
シュリ:言いくるめられてそうよね。
レイチェル:「交渉する必要はないって。来たくないヤツを無理矢理参加させても、周りの雰囲気が暗くなるだけでしょ」とか言われて。
ヴァイス:うわー、ありそう……。
GM:で、どうする? 今のは君の頭の中の妄想だけど(笑)。
ユリア:この物語は全てヴァイスの妄想だったという某漫画のようなオチ?
ヴァイス:それは勘弁。「では、交渉ごとが得意なシュリに頼んできます」とゲインさんには言っておこう。……どうしてゲインさん自身が動かないのかが謎だけど。
GM:収穫祭ってことで一番忙しいのはゲインさんなんだぞ?
ヴァイス:村長は何をやってるんだか……。
GM:(村長は役に立たないギャグメーカーだってまだ分かんないのか……)彼はああいう人だから。
ヴァイス:じゃ、いってきます(砦を出る)。

GM:向こうが気を悪くしたら元も子もないけどね。
ユリア:交渉ごとで成功してるのは、リプレイを見るかぎりではロボさん(レイチェル)なんれすけど。
ヴァイス:そう言われるとレイチェルも候補に上がるな……。
レイチェル:私、ほとんどしゃべりませんよ。それに、劇の舞台作りとかで忙しいから。
シュリ:基本的にみんな忙しいんだって。……なんであんなにヴァイスが暇なのかが謎だわ。
レイチェル:悩むのに忙しいんだ。
ヴァイス:それは正しいかも。……そういうシュリは何してるのさ?
シュリ:商店街で手伝いかな。露店の準備とか、いろいろあるでしょ。
GM:シュリは商店街にいるんだね。……ヴァイスはこのことを知らないけど。
ヴァイス:街の中をうろうろしてシュリを探す!
レイチェル:見つかりませんでした。
シュリ:そうこうしてるうちに祭り当日になってしまいました。……で、クビ。
ヴァイス:そして街を追い出される、と。
ユリア:そして緑の『五分厘』に。
シュリ:ハッピーエンド〜!
GM:じゃあ、商店街でシュリを見つけたことにしよう。
シュリ:(露店の奥から顔を出して)「いらっしゃ〜い!」(桂三枝風)
レイチェル:シュリのテンションがおかしい(笑)。
シュリ:「……何の用事?」
ヴァイス:「ちょっと頼みたいことがあるんだけど」
シュリ:「断る」
レイチェル:……撃沈。
ヴァイス:「頼み事がどんなんか、聞くだけでもいいじゃんか〜!」
シュリ:「……で?」
ヴァイス:「明日から収穫祭だろ? 古の民たちが祭りの参加をしぶっているから、参加してくれるように交渉してくれない?」
シュリ:「祭りって強制参加なの?」
ヴァイス:「そうじゃないけどぉ、同じ街に住んでる以上──」
シュリ:「いきたくないならいかなくてもいいじゃない。お祭りって楽しいモノなんだから、イヤイヤ参加したって意味がないでしょ?」
レイチェル:……予想通り。
ヴァイス:「それはそうだけど……今までは軋轢とかあってこういう状態だったけど、交流が始まったらそれはそれで楽しくなるかもしれないじゃん」
シュリ:「祭りを政治に利用しようって言うのね?」
ヴァイス:「ちょ、ちょっと待って、祭りの存在自体が本来的にはそうなんじゃないの?」
シュリ:「そうなの? 祭りって、純粋に神への感謝の気持ちを示すものでしょ? そういう名の元にあたしらがドンチャン騒ごうってものでしょ? そんな、一致団結して外敵に当たろうっていうキャンペーンをはるワケじゃないでしょ?」
ヴァイス:「そりゃそうだけどさ……」
黙り込んでしまうヴァイス。しばらく沈黙が続き……
シュリ:「はい、商売の邪魔だからどいて。そんなとこで黙ったままぼぉーっと突っ立ってられたら、店の雰囲気が暗くなっちゃうでしょ」
ヴァイス:「ぐ……」
ユリア:シュリがいた店ってキャバクラだったの?
GM:露店でキャバクラ……? そんなのすぐ奥さんに見つかってしまうではないか。
ヴァイス:「いや……そう言わないで、やってくれない?」
シュリ:「いくらで?」
ヴァイス:「いくらでって言われてもな……」
フウゲツ:自警団の仕事の一環として。
ヴァイス:「自警団の仕事として!」
シュリ:「それじゃあ、やる気にならないなぁ……。なんかぁ、ねえ……」
GM:そもそも、何で参加をしぶってるか考えたことある?
ヴァイス:種族間の軋轢じゃないの? ……考えたことなかったな。
シュリ:そんなトークじゃ一生スノウはおとせないわね。
ヴァイス:……なんでそうなるかな。
シュリ:見れば、分かる。
フウゲツ:あ、スノウのこと狙ってたんだ……。
シュリ:さあ、あたしのことをスノウだと思って頼んでみて。自分の思いを伝えてみて!
ヴァイス:絶対ヤだ!
シュリ:そう。なら……話はここまでね。


