ヴァイス:仕方ないから……自分で交渉にいくしかないよなぁ……。
シュリ:友達少なッ。
ヴァイス:友達、いるの……?
レイチェル:スノウに泣きつくしかない。
ヴァイス:NPCに頼んだらダメでしょ。
シュリ:とりあえず抱きつく!
レイチェル:そして押し倒せ!
フウゲツ:そしてますます嫌われる、と。
ヴァイス:ますますってことは、元から嫌われてるんだね。
シュリ:よく気づいたわねー、そこが重要なとこなのよ(笑)。
ヴァイス:んじゃ、魔族ハーフたちのところにいく。
GM:ふむ。ではここで魔族ハーフたちについての説明を。魔族ハーフと言ってもいろいろいるんだけど……一言で言ってしまえば、『魔族としての特徴がどれだけ外見と能力に出てきているか』なのだね。例えば、外見は人間とほとんど変わらないのに、高い魔力を有しているもの。羽とか角とか、ちょっとした外見的変化があるもの。一番悲惨なのは、能力的には人間と変わりないのに、激しく外見が人間と異なってしまっているもの。
ユリア:頭がウシアブ((C)風の谷のナウシカ)だったり?
GM:そーだね。顔だけ化け物、とかその逆とかもいるだろうね。
ヴァイス:そんな人たちを祭りに引っ張り出すのは無理──無理とは言わないけど、難しいぞ。
GM:引っ張りだせ、とは言ってないよ。
ヴァイス:交渉にいってきました。ダメでした。で、帰ってくる。
シュリ:交渉にいって無言で帰ってきて「ダメでした」って報告?
ヴァイス:それはしないけどさ。
ユリア:魔族ハーフって何人ぐらいいるの?
GM:この街の魔族ハーフは、第二部でホフヌングにつかまってた──つまりアレグの村でミュスカディたちに保護されてた人たちなのだ。
シュリ:霧の中の村だよね。
ユリア:クロヌシがアユモ君を部屋に連れ込んだとこれすよね。……あそこからホモ疑惑が。
シュリ:5年経ったら伝説になってるし。やがて伝説から神話へ。
レイチェル:そして神話からお笑いへ。
GM:そーゆー覚え方をするでない(笑)。──あのとき捕まってた魔族ハーフが100人ぐらいで、その一部だから……5、60人かな。
ユリア:結構な人数がいるんだね。
GM:月の民と古の民が100人ぐらいずつだから……一般の人たちが500人強、か。やっぱ、特異な街ではあるね、アーケインは。

魔族ハーフのリーダーの家──
ヴァイス:「今日来たのは、魔族ハーフの方たちにも祭りに参加してほしいと思ったからなのですが……」
シュリ:魔族ハーフって差別用語じゃないの?
GM:厳密に言うとそうなるかもなぁ……。
ヴァイス:じゃあ何て呼べばいいのさッ!
GM:(半ギレするなよ……)魔族ハーフでいいよ。
魔族ハーフ・リーダー:「我々の中にも、収穫祭に参加したいと言っている者もいます。……彼らは何も言わなくても参加するでしょう」
GM:外見が人間とほとんど変わらない人たちだね。そういう意味ではスリーアイはちょっと変わった存在だね。
魔族ハーフ・リーダー:「問題は、外見が人間と著しく異なる者たちでしょう」
フウゲツ:受け入れてもらえないかも、っていう不安があるんだ。
GM:そうそう。
シュリ:受け入れてもらえなかったという現実はあるの?
GM:正直、全くないとは言わない。でもこの街ではあまりないね。
シュリ:悪魔の心を持つエミリーとかを連れていったらどうかな?
ユリア:心に鬼を飼っているエミリーを。
GM:でも、迫害されて、人間嫌いになったところをミュスカディに助けられたという過去があるからね。『受け入れてもらえなかった経験』は、ほとんどの魔族ハーフがあるよ。
魔族ハーフ・リーダー:「彼らの凍りついた心を溶かしてもらえるなら、正直こちらからお願いしたいぐらいなのですが……。毎年呼びかけてはみるものの、なかなか上手くいかないのが現実で……」
ヴァイス:「なるほどね……。──……でも、出てこなかったらいつまで経っても打ち解けられないし、それは同じ街に住むものとしてさみしいものがありますからね……。何とか……したいな、ホントに」
GM:ちょっとヴァイスに対する株が上がったかも。──ということで、フウゲツのヴァイスに対するラブポイントがアップ。
ヴァイス:いらね〜! 一番いらね〜!
フウゲツ:……ヒドイ……(笑)。
GM:でも、物語が終わったときにフウゲツとのラブポイントが一番高かったら、新たなるホモの誕生だよ。
フウゲツ:月の民・全ホモ説。
一同大笑い。
フウゲツ:実はシエナ=サブレ(15年前に世界を救った英雄のひとり)も若い頃はブイブイ言わせてたという伝説が……。
ユリア:日本風なら、そういう文化があってもしょーがないよね。殿様とかがやってたんだし。
閑話休題。
ヴァイス:「彼らが、自分の外見を気にすることなく受け入れてもらえるという現実があれば……祭りにも参加しやすくなりますよね?」
魔族ハーフ・リーダー:「そうでしょうね……」
ヴァイス:「そこを考えてみよう……」
魔族ハーフ・リーダー:「私も、ゲインさんとまた話し合ってみます」
ヴァイス:「そうですね……。──この件に関しては僕ひとりで決めるワケにもいきませんので、一度持ち帰ってみんなとも話し合ってみます」
魔族ハーフ・リーダー:「よろしくお願いします。祭りまで時間がないですけど……がんばってください」

GM:いや、明るいうちからだよ。街の若い娘たちが子供たちと一緒に家を回って、祈りを捧げるのだな。で、その娘たちから毎年『Harvest Rain(豊饒の雨)の乙女』というのを選んで……
シュリ:血の雨を降らせるのね。
GM:違います。
ヴァイス:てことは、最悪本祭までに間に合えばいいのか……。──今度は古の民のところにいくよ。

ヴァイス:じゃあ、偉い人のところにいって、祭りに参加してくれるよう話しを──
GM:だから、『魔王の森』なんだってば。
ヴァイス:は……!? 広いの?
GM:広いし、迷うよ。
ヴァイス:誰か森を案内できる人はいる?
シュリ:迷ったことがある人ならいるわよ(→ユリア)。
GM:『五分厘』の住処までなら案内できる人もね(→レイチェル)。
シュリ:サデルじいさんは?
GM:(それが一番確実だろうね)
ヴァイス:んー……、街に住んでる古の民のところにいって、「どうして祭りに参加してくれないのですかねえ?」って話を聞いてみようかな。
GM:では、『心』で判定するのだ。
ヴァイス:(コロコロ)失敗。
GM:うーむ……ヴァイスは話を聞いてみようと思ったが、古の民で知ってる人がいなかった(笑)。
ヴァイス:さみしい人生だね……10代なのに……(←19歳)。──んー……どうしよう……。
考え込んでしまうヴァイス。
シュリ:長くなりそうねー。……休憩してきていい?
GM:ちょっと待ってね。
ヴァイス:僕に古の民の知り合いがいなかったってことだよな……。古の民と交流がありそうな知り合いって……誰だ……?
GM:てゆーかさー、テーブルトークRPGなんだぜ?
シュリ:テーブルについて語り合おうよ。
GM:そーではなくて……(笑)、なんで他のPCに頼ろうとしないの? うまくみんなを集めてまとめていくのも、プレイヤーの腕の見せ所だと思うんだけど。
ヴァイス:無理だ。
シュリ:それに、ヴァイスって今回の(青編の)主人公でしょ? もっと目立ちなさいよ。
レイチェル:あるイミ、存在感はあると思うが。
シュリ:第一部・第二部のガルフやラズリだって、あの濃ーいキャラに囲まれながらもちゃんと見せ場作ってたし、第三部は一番濃ーいキャラが主役だったじゃない。
フウゲツ:確かに、彼はこのうえなく濃いキャラでした。
ヴァイス:今回は、GMの人選ミスだよ。
レイチェル:そういうことを言ってても始まらない。
シュリ:そーそー、それにそういうこと言うなら、前回だって人選ミスよ。
GM:(今回は……ヴァイスの成長物語のはずなんだけどな……)
シュリ:──で、方針は決まった?
ヴァイス:う……。
GM:シュリにもう一回頼みにいってもいいし。
シュリ:来ないでしょうね。このプレイヤーの性格からして、もう二度と来ない。
ヴァイス:うー……。
GM:街が祭りの準備で活気づいてる中、ひとりぼぉーっと立っているんだね。
ヴァイス:ホントにねえ……。……PCのみんなが前に『魔王の森』にいったことは自警団のレポートで知ってていいの?
GM:いいよ。
シュリ:ヴァイスはサデルじーさんとは知り合いじゃないの?
GM:さっき判定に失敗しちゃった。
ヴァイス:顔ぐらいは知ってるだろうけど。
ユリア:明らかにサデルに嫌われてることが分かってるとか。
ヴァイス:あーなるほど。
フウゲツ:──という妄想。
ヴァイス:妄想だったらいいけどね。
GM:みんなが僕のこと嫌ってるんだ〜!
フウゲツ:──という妄想。そして街を出ていってしまう、と。


