GM:今日は前夜祭。街の飾り付けも終わり、何とも色鮮やかだよ。
シュリ:がんばったからね……誰かさんが悩んでる間に。
ヴァイス:う……。
GM:噴水のある中央広場では、祭壇で古の民の長とトパーズが麦の穂と赤ブドウに祈りを捧げている。そして、そうやって清められた麦を持って、10代の少女と子供たちが、『実りの祈り』を捧げに一軒一軒尋ねてまわるワケやね。
シュリ:10代か……ギリギリ10代だわ(苦笑)。
ユリア:生まれた年はユリアと一緒れすけどね。
シュリ:ワケアリなのよ。
ユリア:こちらが5年分成長が遅れているのれすね(笑)。
GM:では、どうやって家を回る?
ユリア:街中の女の子みんなでぞろぞろと。
シュリ:それはこわいって。5人ぐらいじゃないの?
GM:んじゃ、PCからユリア・シュリ、NPCからスノウ・シア、それとお酒の小瓶持ちにヴァイス。
ヴァイス:確かに、結構な量があるからね。
GM:君たちが魔族ハーフエリアを回ることにした、ってことでいい?
シュリ:いいんじゃないかな。──「実り多き年になりますように」
GM:そんなかんじだね。うれしそうに受け取るもの、ドアも開けてくれないもの、反応はそれぞれだけど、ほとんどの魔族ハーフが受け取ってくれたよ。
シュリ:それはよかった。
GM:そして街に目を向けると、本祭は明日なのにもうワインを飲んで顔を赤くしてるおじさんがいたり──
ヴァイス:やれやれ。
GM:『実りの祈り』が終わって、「あさってのダンスパーティ何着ていく?」って話をしてる女の子たちがいたり。
シュリ:そっか、服用意しないと。
GM:中には焦った顔をした20代の女性がいたりね(笑)。「誰が誘ってくれるかな?」「あたし、彼にアタックしてみる!」「なんか、自警団にカッコイイ人来たらしいわよ」などなど。
フウゲツ:フフフ……。
シュリ:あ、男からでも女からでも声かけていいんだ。
GM:PCの半分以上が女性だから、そういう風にしたよ。
ヴァイス:……このメンバーでそういう用意してそうなのって、スノウぐらい?
GM:そんなことないぞ。ユリアは洋服持ちだし。
ユリア:そうれす。
シュリ:レイチェルも、今日はよそいき着てたりね──よそいきの鎧を(笑)。
ユリア:トゲとかビョウとかいっぱいついたヤツを。
レイチェル:……そんなのは持ってない。
GM:シアだって、母親のおさがりのドレスとかあるし。──とまあそういうかんじで、街中は盛り上がっているワケだ。
シュリ:演劇を除いてね。

オゴーレ教会──
フウゲツ:「あと24時間足らずで幕が開く。……最後の仕上げだ!」
シュリ:──とか偉そうなこと言っときながら、本番では自分のセリフでコケるのね。
ヴァイス:おいしいなぁ……。
フウゲツ:しまったぁ!
ヴァイス:一生の不覚〜!
シュリ:しかも最初のセリフでかんで、その後ヘロヘロになってる。
ユリア:当日倒れる、ってのは?
フウゲツ:とゆーか、俺、気分は演出家だから。イスに座ってメガホン持って。
シュリ:魔王は代役がいるのね……デカ長とか。
フウゲツ:村長が魔王を……?
GM:なるほど。そうすると、魔王の笑い声も「ひょっひょっひょっひょっひょっひょ……」となるワケだ。
フウゲツ:子供たちに「本気で殴れー!」と指示を。「蹴れー! 踏めー!」
GM:……90越えたじいさんにそこまでしなくても……。
シュリ:ヴァイスじゃないから、そこまでやられることはないでしょ。
フウゲツ:ダメだ! 肩の揺らし方が甘ーい!
ヴァイス:……まだそのネタを……。
シュリ:肩を前後に揺らすのは、魔を祓う意味があるのね。……奥が深いわ。
GM:劇はそんなかんじなんだね。──あとは、古の民の方にも差し入れとか持っていって……前夜祭は終わりだ。


