ヴァイス:まだだよ。
シュリ:このまま一生話さない気がする。
エミリー:わたしもそんな気はする。
フウゲツ:カーキにそれを受け入れるだけのキャパシティがあるかどうかも問題だよな。
エミリー:まあ、これ(ヴァイス)よりは。
フウゲツ:これよりは、な。
GM:それはさておき。
フウゲツ:おう! 「それじゃ、古の民のところにいくぜ〜!」
シュリ:「何しに?」
フウゲツ:「『結界』の修復方法を聞きに」
レイチェル:「『結界』は元々『古の民』──『月蛇の民』が自分たちを守るために使っていた装置。特に詳しいのは街の北に住んでいる『隠者』だ」
フウゲツ:「さすがレイチェル。ではその『隠者』のところへいくぜ!」
GM:誰がリーダーなんだか……。
フウゲツ:ごめんよGM、俺はただヴァイスより目立ちたいだけなのだ〜!
GM:そしてヴァイスは故意に黙り込んでる気がしてしょーがないのだけど。
フウゲツ:それは許されない行為だぞ。
ヴァイス:単純に何を話したらいいか分からないだけだから。
GM:思ったことを口にすればいいんだって。
ヴァイス:そういうけどね、何も思わないというのはどうしたもんか。
GM:それは人としておかしくないか……?
フウゲツ:だな。……じゃ、いきます、GM。
GM:ほいほい。
エミリー:シアのことは話してくれないの?
ヴァイス:シアとカーキがいなくなったらね。
GM:てことはそのふたりはついて来なくていいのだな。
ヴァイス:そうだね。「……あ、交代で結界のヒビが入ったところ見張っといて」
シア:「はーい」(眠い……)
カーキ:「おーう」(たりーからスリーアイにでもさせるか……)
レイチェル:ではいこう。家なら、私が分かる。
フウゲツ:さすが、役に立つ。
ユリア:(地図を見て)『隠者』の家って、寮から近いれすね。
GM:そうだな。──ではでは、北エリア、古の民が(ちらほら)住む一角である。

『隠者』の家──
エミリー:『隠者さん』って呼んでいいのかしら……。
シュリ:『ザ・隠者』。
ユリア:『インジャマスター』。
ヴァイス:(ドアをノックして)「伺いたいことがあってお邪魔しました。ご在宅でしょうか」
女性の声:(ドアの向こうから)「……どちらさまですか?」
ヴァイス:「自警団の者です」
女性の声:「はーい。今開けます」
金髪に近いサンドブラウンの、ロングヘアーの女性だった。切れ長の瞳が印象的である。
ヴァイス:この人が隠者さん?
エミリー:取り次ぎの人でしょ?
フウゲツ:「あなたが『隠者』さん?」
ロングヘアーの女性:「いいえ、私はマルベックといいます。──ええと、自警団の、誰さん?」
ヴァイス:「ヴァイス=エルミュンゼンです」
ロングヘアーの女性(マルベック):「どうぞお入りになって、座ってお待ちください。今、呼んできますから」
エミリー:まあ、この家はお茶も出ないの?
フウゲツ:まあまあ。座って、待たせてもらおう。
しばらくして……奥から出てきたのは小さな絨毯──浮いている──に乗った金髪の男性。
淡いグリーンの瞳は、何も映していないように見える。
フウゲツ(のプレイヤー):どこかで……会ったことがあるような……。
ヴァイス:「突然お邪魔して申し訳ありません」
隠者:「いえいえ、よくいらっしゃいました。私は、オルディネール ・ レス ・ フォンサレット。こちらはカスタ・メルロ ・ マルベック」
フウゲツ:「ええとですね……あ、俺、ミナモト=フウゲツっていいます……実は『結界』のことなんですけど。東の方に裂け目っていうかヒビが入ってるらしいんですね。で、先程そこを5人ほど人間が通り過ぎまして」
シュリ:人間かなぁ、アレ……。
ユリア:人型の生き物が。
フウゲツ:「これは街の防衛上重要なことなので、できれば早急に修復を願いたいのですが」
オルディネール:「なるほど……」
レイチェル:全部ヴァイスが言わないといけないことなんじゃ……。
シュリ:てゆーか、なんでそんな事務的な頼み方なの? 『結界』が壊れててあたしたちじゃどうしようもないから直してください、でいいじゃない。
オルディネール:「分かりました。──『結界』にヒビが入っているということは、その壁に接しているどちらかの柱の『結界石』が破損しているのだと思われます」
フウゲツ:「なるほど、そのように解釈するワケか……」
オルディネール:「まず、その確認をしてください。もし破損してるなら、代わりの石を作る必要がありますから」
ヴァイス:「作れるものなんですか?」
オルディネール:「古の民の、石職人たちなら。……簡単では、ないですけど」
ヴァイス:「あなたは?」
オルディネール:「私は……古の民じゃないもので」
GM:昔は森の民にお世話になって、今はここでお世話になってるのだ(詳しくは第二部参照)。
フウゲツ:そうだった。いろいろ頭の中をデジャヴがよぎったぜ(笑)。
ユリア:ユリアは──前世は──会ったことないれすか?
GM:えーと……会ったことはあるかな。話したことはないかもしれない。
マルベック改めカスタ:「じゃあ、わたしが一緒にいきます」
オルディネール:「ええ、それではお願いしますよ」

アーケイン東の外れ 『結界石』の柱──
フウゲツ:「さあ調べるぜ〜!」
石を調べてみると……
フウゲツ:(コロコロ)55〜! 55〜!
GM:判定に成功したなら分かるね、確かにヒビが入っているようだ。
フウゲツ:ヒビ〜! ヒビ〜!(←何故にそんなにテンション高いか)
カスタ:「これだけ破損してるなら、結界に『穴』が生じてもおかしくないですね」
エミリー:「念のために反対側も調べた方が」
カスタ:「一応全部調べておいた方が」
ヴァイス:「確かに。でも時間かかりそうだ……」
ユリア:一周するのに3年かかるから。
シュリ:長ッッ!
フウゲツ:「ヒビだけじゃなくて、パワーダウンしてる可能性もあるし……やはり専門家に頼むべきだ」
ヴァイス:「今日全部見てまわる必要はないし……」
シュリ:「どうせ修理なり石の精製なりをするのは職人さんなんだしね。あたしらがヒビの入った場所をいっぱい見つけても、すぐに直るワケじゃない」
フウゲツ:「職人さんって、何人ぐらいいるか知りません?」
カスタ:「そうですね……目利きだけなら、数名いると思います」
エミリー:「なら、その人たちと一緒の方がいいですね」
ヴァイス:「とりあえず、反対側だけでも調べておこうか」
結界に沿って歩き、途中ヒビのところで見張りをしてるスリーアイに声をかけ、一行は反対側の柱へ。
GM:こちらの石は、見たところ異常ないようだよ。
ヴァイス:よし、じゃあ一回隠者さんの家に戻ろう。


