GM:押し寄せる魔物たちと、延々と戦闘が続いている。
シュリ:砦の弾薬庫から攻撃しよう。弾が切れたらすぐ補充できるように。
GM:弾丸高いのに。
シュリ:非常事態だから仕方ないでしょ。
GM:つーか、弾薬庫に窓あるかな? 砦の屋上にでも出ないと。
シュリ:じゃあそこに上って、時々カーキに弾薬運ばせよう。
GM:それぐらいなら。
フウゲツ:ずっと戦ってるんだよな? 体液と肉塊ですごいことになってそうだ……。
GM:倒された『できそこない』はぐずぐずと溶けていくから大丈夫。
シュリ:……あんまり大丈夫でない気も。
GM:ではここで気配感知。
ユリア:(コロコロ)失敗。
シュリ:(コロコロ)06で成功。
フウゲツ:(コロコロ)04で成功。
GM:相変わらず相性いいねー。
──ふと、フウゲツは背後に気配を感じた。
フウゲツ:まさか……ヤツかッッ!
GM:ん、『仮面の者』が、君の背後に。
フウゲツ:振り返るとヤツが……いた〜!
波長が、合ったような気がした。フウゲツは、”分かった”。
『彼』もまた、自分と同じように感じていると。
怒りに似た、言葉にできない想いを抱えていると。
フウゲツ:(同調<シンクロ>してる……?)
シュリもまた、自らの傍らに立つ『仮面の者』に気づいていた。
感覚が鋭くなっていく。精神がキリキリと悲鳴を上げ、やがて何も感じなくなる。
撃つ。ただひたすらに。敵がいるかぎり。的となるモノがあるかぎり。
あの頃の自分に戻っていく。狙撃手としての。暗殺者としての。
あるはずもない暗闇の気配を感じる。
闇。仮面の奥に広がる世界。
乾いた音とともに、またシュリの銃が火を吹いた。

背後から──突然──声がした。
シュリ:(振り返ることもなく)「いない」
女性の声:「どこいったの?」
シュリ:「『結界』のヒビのとこ」
女性の声:「じゃ、ここにはいないんだ」
シュリ:「だから、いないって」
女性の声:「そう。それは残念」
的の動きが止まった。魔物たちが、だらりと動かなくなる。
背後で空気が動く。パタパタと黒い翼を動かし、シュリの頭上を越え、フウゲツの前に降り立った。
赤い髪と赤い瞳、コウモリのような黒い羽を持つ女性──サリース=グレイウッド。

シュリ:とりあえず銃で殴りかかる。
レイチェル:とりあえず下水に落とす。
フウゲツ:とりあえずゴミ箱を指差す。
GM:前世の記憶たちが(笑)。
サリース:「楽しんでもらってるかしら?」
シュリ:「全然」
ユリア:「はーい、楽しんでまーす!」
GM:テンパってんなー……。
ユリア:ユリアはいつも楽しいれすよ。
フウゲツ:「貴様、何が目的だ!」
シュリ:手近なヤツに銃を向けたまま、視線だけサリースの方に動かす。
サリース:「目的ねぇ……。そうね、あえて言うなら……」
口調が──声のトーンが変わる。
サリース:「目的はそう──『恐怖』だ」
ユリア:「恐怖……」
サリース:「心に、『恐れ』を刻みつけるためだ」
フウゲツ:「なぜそんなことをする!」
また、声のトーンが変わる。
サリース:「詳しい話は、またあとでね」
ぱたぱたと、街の中央に飛んでいくサリース。
エミリー:撃て!
フウゲツ:撃ってよし!
シュリ:てゆーか、撃つ。
シュリの放った弾丸は、サリースの右肩に命中した。
GM:(かなりのダメージだけど……治癒再生能力もあるだろうしな)血を流しながらも、気にすることなく飛んでいく。
シュリ:無視か……ムカツクわね。
GM:街の人たちって、中央広場に集めてたよね。そっか〜、そっか〜(ニヤリ)。
フウゲツ:「誰か追うべきだ……」
シュリ:「ん?」
フウゲツ:「ヤツが全ての元凶だ! ……ってバレバレだが、止めねば!」
シュリ:「そうね。……誰がいく?」
フウゲツ:「……俺がいく」
シュリ:「ん、いって」
フウゲツ:「ここは任せた。生きろ。死ぬな」
シュリ:「そっちもね」
フウゲツは血と体液のついた刀を一振りし、『門』に背を向けた。

GM:馬に乗ってくるなら、ダイス目の半分だけ傷を負ってね。
フウゲツ:(コロコロ)軽傷ひとつ。まだまだ元気だ。
GM:あと、D100振って。
フウゲツ:よっしゃ! (コロコロ)96──
GM:──人死んだ、と。
一同:ぶはッッ!
GM:中央広場は死体の山だね。
ヴァイス:きっつー……。
シュリ:800人中96人……ほぼ10人にひとりが死んだワケね。
GM:中央広場にみんな集めるようにしちゃったしね……。
フウゲツ:くうぅ……。
エミリー:まあまあ、気にしない気にしない。GMが怒りをかきたてようとしてる策動だから。
シュリ:つーか、かきたてられなさいよ、怒り。冷徹人間か、お前は。
エミリー:だってまだそんな惨劇になってるなんて知らないもん。
GM:では顔見知りNPCが生きてるかどうか判定してもらおうか。10面ダイスを振って、1が出たら死亡ね。
フウゲツ:うおおー、やめろー!
GM:まず、スノウのお母さん、セツさん。フウゲツ、責任持って振るように。
フウゲツ:(コロコロ)……8。
GM:セツは生きてる、と。
フウゲツ:ちょっと待って、うおー!
ヴァイス:う、わー……。
GM:次、モッカシン。
フウゲツ:(コロコロ)10!
GM:モッカシンはピンピンしてる、と。(スティールはここにはいないから、と……)次、シルヴァばーちゃん。
シュリ:ばーちゃん、もう十分生きたでしょ。
フウゲツ:(コロコロ)6。
GM:あとは、子供3人。まずはボッツ。
フウゲツ:それもかなりツライ……。(コロコロ)うおお、2!
GM:かなり重傷だ。で、ヤオ。
フウゲツ:死んでほしくないな……。(コロコロ)3。
GM:軽傷か。最後にキリー。
フウゲツ:(コロコロ)……2。
GM:こちらもかなり重傷。
ヴァイス:きっと、ボッツとキリーがヤオとシルヴァを守ったんだ……。


