ACT11.0[コドクのはて] 04

 自警団の砦 13:20

GM:押し寄せる魔物たちと、延々と戦闘が続いている。

シュリ:砦の弾薬庫から攻撃しよう。弾が切れたらすぐ補充できるように。

GM:弾丸高いのに。

シュリ:非常事態だから仕方ないでしょ。

GM:つーか、弾薬庫に窓あるかな? 砦の屋上にでも出ないと。

シュリ:じゃあそこに上って、時々カーキに弾薬運ばせよう。

GM:それぐらいなら。

フウゲツ:ずっと戦ってるんだよな? 体液と肉塊ですごいことになってそうだ……。

GM:倒された『できそこない』はぐずぐずと溶けていくから大丈夫。

シュリ:……あんまり大丈夫でない気も。

GM:ではここで気配感知。

ユリア:(コロコロ)失敗。

シュリ:(コロコロ)06で成功。

フウゲツ:(コロコロ)04で成功。

GM:相変わらず相性いいねー。
 

 ──ふと、フウゲツは背後に気配を感じた。
 

フウゲツ:まさか……ヤツかッッ!

GM:ん、『仮面の者』が、君の背後に。

フウゲツ:振り返るとヤツが……いた〜!

 波長が、合ったような気がした。フウゲツは、”分かった”。

 『彼』もまた、自分と同じように感じていると。

 怒りに似た、言葉にできない想いを抱えていると。
 

フウゲツ:(同調<シンクロ>してる……?)
 

 シュリもまた、自らの傍らに立つ『仮面の者』に気づいていた。

 感覚が鋭くなっていく。精神がキリキリと悲鳴を上げ、やがて何も感じなくなる。

 撃つ。ただひたすらに。敵がいるかぎり。的となるモノがあるかぎり。

 あの頃の自分に戻っていく。狙撃手としての。暗殺者としての。

 あるはずもない暗闇の気配を感じる。

 闇。仮面の奥に広がる世界。

 乾いた音とともに、またシュリの銃が火を吹いた。

 「緑の髪のお兄さん、どこ?」
 

 背後から──突然──声がした。
 

シュリ:(振り返ることもなく)「いない」

女性の声:「どこいったの?」

シュリ:「『結界』のヒビのとこ」

女性の声:「じゃ、ここにはいないんだ」

シュリ:「だから、いないって」

女性の声:「そう。それは残念」
 

 的の動きが止まった。魔物たちが、だらりと動かなくなる。

 背後で空気が動く。パタパタと黒い翼を動かし、シュリの頭上を越え、フウゲツの前に降り立った。

 赤い髪と赤い瞳、コウモリのような黒い羽を持つ女性──サリース=グレイウッド

ユリア:とりあえず顔面にドロップキックしていいれすか?

シュリ:とりあえず銃で殴りかかる。

レイチェル:とりあえず下水に落とす。

フウゲツ:とりあえずゴミ箱を指差す。

GM:前世の記憶たちが(笑)。

サリース:「楽しんでもらってるかしら?」

シュリ:「全然」

ユリア:「はーい、楽しんでまーす!」

GM:テンパってんなー……。

ユリア:ユリアはいつも楽しいれすよ。

フウゲツ:「貴様、何が目的だ!」

シュリ:手近なヤツに銃を向けたまま、視線だけサリースの方に動かす。

サリース:「目的ねぇ……。そうね、あえて言うなら……」
 

 口調が──声のトーンが変わる。
 

サリース:「目的はそう──『恐怖』だ」

ユリア:「恐怖……」

サリース:「心に、『恐れ』を刻みつけるためだ」

フウゲツ:「なぜそんなことをする!」
 

 また、声のトーンが変わる。
 

サリース:「詳しい話は、またあとでね」
 

 ぱたぱたと、街の中央に飛んでいくサリース。
 

エミリー:撃て!

フウゲツ:撃ってよし!

シュリ:てゆーか、撃つ。
 

 シュリの放った弾丸は、サリースの右肩に命中した。
 

GM:(かなりのダメージだけど……治癒再生能力もあるだろうしな)血を流しながらも、気にすることなく飛んでいく。

シュリ:無視か……ムカツクわね。

GM:街の人たちって、中央広場に集めてたよね。そっか〜、そっか〜(ニヤリ)。

フウゲツ:「誰か追うべきだ……」

シュリ:「ん?」

フウゲツ:「ヤツが全ての元凶だ! ……ってバレバレだが、止めねば!」

シュリ:「そうね。……誰がいく?」

フウゲツ:「……俺がいく」

シュリ:「ん、いって」

フウゲツ:「ここは任せた。生きろ。死ぬな」

シュリ:「そっちもね」
 

 フウゲツは血と体液のついた刀を一振りし、『門』に背を向けた。

 中央広場 13:40

GM:馬に乗ってくるなら、ダイス目の半分だけ傷を負ってね。

フウゲツ:(コロコロ)軽傷ひとつ。まだまだ元気だ。

GM:あと、D100振って。

フウゲツ:よっしゃ! (コロコロ)96──

GM:──人死んだ、と。

一同:ぶはッッ!

GM:中央広場は死体の山だね。

ヴァイス:きっつー……。

シュリ:800人中96人……ほぼ10人にひとりが死んだワケね。

GM:中央広場にみんな集めるようにしちゃったしね……。

フウゲツ:くうぅ……。

エミリー:まあまあ、気にしない気にしない。GMが怒りをかきたてようとしてる策動だから。

シュリ:つーか、かきたてられなさいよ、怒り。冷徹人間か、お前は。

エミリー:だってまだそんな惨劇になってるなんて知らないもん。

GM:では顔見知りNPCが生きてるかどうか判定してもらおうか。10面ダイスを振って、1が出たら死亡ね。

フウゲツ:うおおー、やめろー!

GM:まず、スノウのお母さん、セツさん。フウゲツ、責任持って振るように。

フウゲツ:(コロコロ)……8。

GM:セツは生きてる、と。

フウゲツ:ちょっと待って、うおー!

ヴァイス:う、わー……。

GM:次、モッカシン

フウゲツ:(コロコロ)10!

GM:モッカシンはピンピンしてる、と。スティールはここにはいないから、と……)次、シルヴァばーちゃん。

シュリ:ばーちゃん、もう十分生きたでしょ。

フウゲツ:(コロコロ)6。

GM:あとは、子供3人。まずはボッツ。

フウゲツ:それもかなりツライ……。(コロコロ)うおお、2!

GM:かなり重傷だ。で、ヤオ。

フウゲツ:死んでほしくないな……。(コロコロ)3。

GM:軽傷か。最後にキリー。

フウゲツ:(コロコロ)……2。

GM:こちらもかなり重傷。

ヴァイス:きっと、ボッツとキリーがヤオとシルヴァを守ったんだ……。



PREVNEXT

MONDF目次

リプレイTOPへ