GM:サリースは『できそこない(羽)』を呼び寄せ、人を襲わせて楽しんでいる。
フウゲツ:スノウには指一本触れさせん! そして街の人たちを傷つけることも許さん!
フウゲツの刀が『できそこない』の肉体を切り裂く。飛び散る体液が、フウゲツの身体を赤く染めていく。
サリース:「ハハハ、破棄されたGシリーズの『できそこない』でも、そこそこは戦えるようだな」
ヴァイス:……てことはこのバケモノたちは元人間である可能性があるってこと……?
GM:そのとーり。『ホフヌング』での実験に失敗した不良品を使って造ったのがこの『できそこない』たちだから。
フウゲツ:ますます許せん! サリース、斬る!
GM:少しずつ、『できそこない』の数は減ってきてるみたいだけどね。
フウゲツ:『門』が閉じたからか。でも俺たちはそのことをまだ知らないんだよな?
GM:そうだね。──ん? サリースとゲインって、ひょっとして異父兄弟?
ヴァイス:どちらもクレリアが母親だから……そうだね。
そこへ、馬に乗ったシュリとユリアが駆けつけた。
GM:目の前には、100近い死体とサリース、フウゲツにスノウの姿が。
ユリア:石を拾って、赤いのに投げる。(コロコロ)さすがに当たらないれす。
シュリ:「………………」(無言で発砲)
GM:うおっと。
シュリ:(コロコロ)クリティカルヒット。
シュリの撃った弾丸は、サリースの太ももを撃ち抜いた。
サリース:「………………」
シュリ:反応ナシ? ……なら、もっと撃つ。ひたすら撃つ。
銃弾が、次々とサリースの肉体を破壊していく。
血と硝煙の匂いが立ち込め、カチッカチッという乾いた音が辺りに響く。
シュリ:「……弾切れか」
サリース:「……娘の身体といえど、あまり傷つけないでほしいものだな」
シュリ:(目を細めて)「言ってる意味が、よく分かんない」
シュリがリロードしようとしたとき……サリースの身体が、微かに震えた。
サリース:「……あたし……ここはイヤだな……」
GM:サリースは、東の方へ飛び去っていく。
シュリ:リロードして撃っても……間に合わないかなぁ。──銃を収めて、ケガ人の治療に回る。
ユリア:ユリアは、赤いのの後を追うれす。

フウゲツ:また仮面か!?
ユリア:(コロコロ)09。かなりの成功れす。
GM:ではビンビンに例の猫の気配を感じる……前方に。
シュリ:気配も何も、目の前じゃない。
GM:む。──てことで、ユリアの目の前に、褐色の肌の半獣半人の女性が立っている。
シュリ:あ、猫じゃなくなった。
フウゲツ:てゆーか、どこかで見たことがあるような……。
GM:プレイヤーには見覚えがある──ティンベルだね。
ティンベル:『どこにいくのだ?』
ユリア:「……どこだろう? 追いかけてるだけだから。──あっち」(東を指差す)
ティンベル:『何を求める?』
シュリ:今までの流れから見ると……『敵』のような気がする。
レイチェル:自分よりも強い者。
ユリア:「あの飛んでる赤いのをはたき落としたい」
ティンベル:『戦いを求めるのか?』
ユリア:「戦い……?」
ティンベル:『何を欲する? 戦い? 強さ? 力? 地位? 権力? 金? 男? 愛?』
レイチェル:背。
ティンベル:『何を欲してこの道を──この<タオ>を進む?』
ユリア:「………………」
ティンベル:『最後に聞く。……私と、どうしたい?』
ユリア:「あなたはとてもイヤな匂いがする」
ティンベル:『今は私を拒むか。それもよかろう』
GM:そう言って、ティンベルは姿を消す。
ユリア:「ふうう……」(ため息)
ユリアはまた、走りだした。

サリース:「ハーイ、緑の少年。元気?」
ヴァイス:「これが元気にしてるように見えますか」
サリース:「へろへろねぇ。──まあいいわ。アンタとは、ゆっくり話がしたかった」
GM:サリースの言葉と共に、『できそこない』が動きを止める。
エミリー:ではその間にトドメを。
ヴァイス:「アナタがこの騒ぎを引き起こしたんですか?」
サリース:「そうよ、今頃知ったの?」
ヴァイス:「知りようがなかったんですッ!」
サリース:「誰も教えてくれなかったんだ……」
ヴァイス:「誰も来なかったから……って、そんなことはどうでもいいんですッ」
シュリ:みんな持ち場がいっぱいいっぱいだったからねー……。
サリース:さみしい人生だったのねぇ……。
フウゲツ:え、ヴァイスの人生ここで終わるの?(笑)
エミリー:そういう会話を聞いてると、サリースが全ての元凶だって分かります?
GM:分かるだろうね。
フウゲツ:今こそ関節技を!
エミリー:いや、関節技はしないけど……。
ヴァイス:「……なぜ、こんなことを?」
サリース:「アンタに話しても分かってもらえるとは思えないけど」
ヴァイス:「分かりたくもないですけどね」
サリース:「ふーん、冷たいのね」(泣きマネ)
シュリ:ああ冷たいさ、それがどうした。
フウゲツ:それ、キャラ違う。
ヴァイス:「冷たくされたくないんだったら、もっとやること考えてください」
サリース:「……そうよね、やること考えるべきよね。……でもあたしは何をすればいいのか分からなかった。仲間と呼べる人たちも得られなかった。旅に出たけど……結局何も見つからなかった」
エミリー:アナタの方がさみしい人生送ってたのね……。
レイチェル:私はお前をそんな風に育てた覚えはない。
フウゲツ:ホントにない。
サリース:「その挙句の果てに……こうして『身体』を乗っ取られてしまった」
ヴァイス:「身体を乗っ取られた……?」
サリース:「詳しく、知りたい?」
ヴァイス:「ぜひ聞かせてもらいましょうか」
サリース:「そう……。じゃあ、教えてあげる──ちょっとした、昔話を」


