ACT13.0[たとえばぼくがしんだら] 06

 オルドレース家──

フウゲツ:「人が生きていく上で必要なのは衣食住です。その中でも特に重要なのが食です。そこで我々自警団が残食料を調査し、必要とあれば管理、分配する必要があると、そう考えます。そして買い出し部隊を設けて、近くの街まで支援を求めるべきだと、そう思うのです」

ゲイン:「まったくもって、その通りだね」

スノウ:(うんうんとうなずいている)

フウゲツ:「では、頼もしい自警団員たちが各地の被害状況を把握してるはずですので、それは後で報告します」

ゲイン:「頼んだよ。……これ以上、誰も傷つかないためにも」

フウゲツ:「はい!」

 自警団の寮──

フウゲツ:「あれ、ヴァイスがいない……というか、誰もいない……」

GM:全員出払ってしまったからね。

フウゲツ:食糧庫の調査へいくか。『ヴァイスへ 食糧庫の調査にいきます フウゲツ』と(書き書き)。
 

 食糧庫へと向かったフウゲツ、途中でヴァイスと出会うことに。
 

ヴァイス:「フウゲツさん。今、食糧庫の方調べてきました」

フウゲツ:「おおナイス。で、どうだった?」

ヴァイス:「その話はここでは何ですので……寮に戻ってから」
 

 再び自警団の寮──

ヴァイス:「事態は……極めて深刻です」

フウゲツ:「残り2割、か……」

ヴァイス:「食糧庫に一カ月ちょっとの食料が入るとして……その2割だと大体一週間ぐらいしかもたない」

フウゲツ:「もう少しあるだろうから……それでもおよそ10日間か。──それから心配していたんですけど、略奪とかは──」──『ですけど』って何で敬語なんだ、俺。

GM:微妙に打ち解けないよね、このふたり。

ヴァイス:「略奪は……ありました。その結果がこれですから。……もっと、早くに食糧庫の警護をしていればよかったんですが」

フウゲツ:「まあ、過ぎたことは仕方のないことだ」

ヴァイス:「食糧庫の警備と、帝都への買い出しに自警団の人を割くことにします。報告書と救援物資依頼書をまとめておいたんで、これで援助が受けられるはずです」

フウゲツ:「おお、いつの間に」

ヴァイス:「昨日の晩に」

フウゲツ:「それは手際がいい」

ここにいないユリア:血がついたヤツれすね。

ここにいないエミリー:緊急性が伝わっていいかも。

フウゲツ:「とにかく人を集めよう」

ヴァイス:「僕がみんなを集めてきますから、フウゲツさんは食糧庫の見張りお願いします」

フウゲツ:「(ぼそっと)マジかよ。……いつまで見張りをしていればいいんだ?」

ヴァイス:「みんなに話をした後、スリーアイかオーキッドを派遣しますから」

フウゲツ:「分かった」

ヴァイス:じゃあ、みんなを寮に集めます。

エミリー:わざわざ寮にしなくても、食糧庫集合でいいのでは?

GM:そしてみんなでモシャモシャ食べながら話し合うのだね。

ユリア:はいはーい、ユリアは率先して食糧庫の警備をやりたいれす! 「食べ物に弱い」という特徴があるんで。

一同:ダメじゃん。

ヴァイス:……やっぱり、寮に集めることにするよ。

 自警団の寮──

ヴァイス:「──というわけで、食料があと10日ぐらいしかもたないということが分かった。そこで、食糧庫の管理と買い出しを行うことになったから」

GM:久しぶりにみんなが寮にそろったねぇ。

ここにいないレイチェル:私はいないが(笑)。『結界』制御装置の方はどうなったのだろう。

GM:未だ原因解明せずってとこです。

レイチェル:やれやれ。

オーキッド:「買い出しにいくのはいいが……『門』は開かねえんだろ? どうするんだ?」

ヴァイス:「『結界石』を一時的に外せば、大丈夫だと思う」

ユリア:「外した後、元に戻せるんれすか? 『結界』が消えたままになってしまう可能性もあるれすよ」

シュリ:「その前に、ホントに『結果石』外せるの? アンタのご自慢の辞書には出来るって書いてるワケ?」

ヴァイス:んー……。食糧庫の警備をしつつ、そのへんのことを『古の民』に聞きにいこうか。

GM:ひとりで?

ヴァイス:ひとりじゃないよッ!

GM:いや、「しつつ……」なんて言うもんだからてっきりそうかと。

ここにないフウゲツ:今自警団が一番にやるべきことは食糧庫の警備と食糧の管理だ。

ユリア:やっぱり昨日言った恐怖政治は正しかったんれすね。

シュリ:あながちハズレ……ではないかも。

フウゲツ:誰にどれだけ配るかを把握するのには、ヴァイスメモが役に立つと思う。街中の人の情報が載ってて、バッチリだから。誰が死んだかまでチェック済みだし。──それに応じてやればいいんだから、食糧の管理は簡単だ。警備も入れて数人でできるはずだ。

カーキ:「自警団だけで全部やる必要はないんじゃねーか? 元自警団のおっさんらもいるわけだし、協力者を募ったらどうだ?」

シュリ:「そうね。買い出しはマーロたちと、護衛として自警団の誰か──あたしでもいいし──がついていけばいいだろうし。あと、書類の手続きができるヴァイスね」

エミリー:「うん……そうね」

フウゲツ:街の人たちを信じたいのは山々なんだがな……。

エミリー:え、信じるのが前提なんじゃないの?

GM:でも略奪があったのも事実だからねえ。全員を信じるてのは難しいかも。

ユリア:「はいはーい、ユリアの発想れす! あの絨毯で浮いてた人(『隠者』ことオルディネールのこと)お得意の『植物操作』で食糧庫を塞いでしまえばいいと思いまーす!」

ヴァイス:「塞いじゃう……の?」

シュリ:「その前に……どっからそういう知識が出てきたわけ?」

ユリア:「はれ? ……そういえばおかしいれすね、何でそんなこと知ってるんだろう……」

GM:ふむ、おかしなこともあるもんだ(ニヤリ)。

ユリア:それとも、食糧庫の管理はお義父さん(ミフネ)に任せる?

シュリ:一番信用できない(笑)。

ユリア:自分で料理しといて「こんなもんが食えるかー!」って言ったり。自分で買ってきたはずの皿をけなしたり。

シュリ:さすがクサレ海〇雄三……(←髪形が似てるのだ)。

フウゲツ:怪我人の方はどうなってるんだ?

シュリ:峠を越えられる人は越えた、ってとこ。予断は許さないけど小康状態ってかんじで、あとはまあ……おばさんたちでも看護できるんじゃないかな。──でも、薬品がなくなってきたってのも事実。

フウゲツ:では医薬品も買い物リストに入れておこう。

ヴァイス:そのへんは救援物資の中に含まれてると思うし。

フウゲツ:──じゃあ、『門』を開けるため、『古の民』のところにゴーだ!

シュリ:ヴァイスひとりで。

ヴァイス:僕ひとりなの?

シュリ:ひとりかどうかはともかく……ヴァイスがいくんじゃないの?

ヴァイス:じゃあ……僕と……──僕ひとりで。

GM:ひとりで『魔王の森』へいくつもり?

ユリア:ユリアを誘えば、お酒でサデルじいさんを連れていくことができるれすよ。

ヴァイス:じゃあ……ユリア、頼む。

 『古の民』の集落──

 食糧庫の見張りをスリーアイに任せ、『古の民』の集落にたどり着いたヴァイスとフウゲツ(ついてきた)は、長であるエイドシックに事情を説明した。
 

エイドシック:「話は分かりました」

ヴァイス:「では、さっそくお願いします」

エイドシック:「ふむ……──百聞は一見に如かずですね。ついてきなさい」

ヴァイス:「はあ」

GM:一番近い『柱』──北のところにある『結界石』まで案内される。

エイドシック:「触ってみてください」

ヴァイス:じゃあ……『結界石』に手をのばすよ。
 

 バチッッッ!
 

ヴァイス:「……はじかれた。これって……」

GM:『結界石』に触れられない──つまり、『結界』を取り除くことはできない。

フウゲツ:『結界』が完全に閉じてしまっていて、いつ直るか見当もつかない状態であるということは……いつここから出ることができるか分からない、ということか……?

GM:その通り。

フウゲツ:そうか……。これは深刻だ。食料の分配どころの騒ぎじゃない。

ヴァイス:地面を掘ってもムダ……だよね。

GM:アリの子一匹通しません。この間バッチリ直したしね。

ここにいないシュリ:雨は通すのに。

ここにいないユリア:じゃあ液体化できる人がいれば!(笑)

ここにいないエミリー:クックルックルーフしかいないって、そんなの。しかも物が『結界』通れないから意味ないし。

GM:──とまあ、そんなかんじです。

ヴァイス:八方塞がり……。

フウゲツ:そんなことはない! 今できることを探すんだ!

ヴァイス:そ、そうですね……。

フウゲツ:(エイドシックに)「『結界』のことはよろしくお願いします。この街の存続に関わることなので、全力で取り組んでもらいたい。そして何か分かったらすぐ自警団まで連絡を」

エイドシック:(薄い笑みを浮かべて)「分かりました」

フウゲツ:「お願い申す。──では我々は戻って食料をどうするか話し合おう」



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